アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

「賞味期限」は、食う人間が決めれば良い

2007-11-14 | Weblog
 そもそも、腐ってないんだから、いいじゃないか。

    と思う…。


 「賞味期限」とか「消費期限」とかについてだ。

 いったい誰が何を基準に決めているんだろうか? その基準は、国際基準なのか、国内基準なのか?

 「○○地鶏」とか「△△牛」だとかの表示について大騒ぎしている人の方が、生産者よりよっぽどバカなのではないのか? と思う。実際のところ、味では分からないんだし…。

    ◇

 もちろん、うそをつく生産者や企業は悪い。が、消費者ももう少し寛容でいいんじゃないか。腐りもんでもなし、ましてやシャブ売りつけられたわけじゃないし。

 日本の消費者の要求は過剰ではないだろうか。味覚が未熟なわりに、かっこつけんなってば。

    ◇

 15年ほど前の中国旅行。まだ一般の日本人観光客が行かなかった地域では、日本人だけが生水にあたった。みんな現地の水が飲めず、ペットボトルのミネラルウォーターを携帯していた。

 しかし、実はわれわれより40年ほど前に同じ中国に侵略戦争をしかけに行った日本人は、みんな生水を平気で飲んでいた。


    ◇

 作家の椎名誠が数年前に会津若松市を訪れたとき、アマゾンやシベリアやパタゴニアの旅について話していた折、「世界の子どもたちはたくましい。体力や精神力もそうだが、なにより胃腸がたくましい。旅していて感じたことは、日本人の胃腸のひ弱さだ。多分、日本の子どもは世界で一番ひ弱だ」と話していた。


   ◇

 3年ほど前、私の実家に中国から乾物の空輸便が届けられたという。私は当時、実家にはいなかった。中学3年だった姪が国の「○○の翼」の東北代表に選ばれ、全国各地区から選ばれた50人くらいの代表の中学生たちと中国を訪れ、なにやら勉強してきたらしい。空輸便はその滞在先からのプレゼントだったという。

 70代の母、40代の姉、中学生の姪、小学生の姪の4人で同じものを食べ、母を除く3人が食あたりしたそうだ。ふだんは心臓が弱いといってみんなでかばってあげていた母が、逆にみんなのお世話をしていたそうだ。


 日本は、生き物としての「ヒト」が棲むには清潔になりすぎた。ひ弱な「人」の養殖場になってしまったのではないだろうか。
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