保育園の年長のころだったと思う。
友達と数人で、園庭のすみに集まったごみの中からビニール片を選び出して、マッチで火をつけて燃やして遊んでいた。
火をつけた途端、くねりながら燃えて、消えていくのが面白かった。なにか、テレビに出てくるオカマ系のキャラクターにだぶらせていたように思う。大喜びしている数人の園児たちのシーンが、頭の中に残っている。
もちろん、危険性など認識していなかった。ただ、火をつけた途端に出現する炎の神秘的な揺らめきと、ビニールが踊りだすという非日常的体験を楽しんでいただけだった。
きょう(4月14日)の新聞で、新しい単語にであった。
「ライター事故」
多分、ここ数日でできた造語ではないか。
新聞の見出しは、少ない文字で内容を伝えなくてはならないので、造語を頻発する。的を射た造語も多い。
「ライター事故」は、的を射ているかどうか? それはさておき、いやな言葉だ。
以下、新聞から。
◇
「ライター事故、5年で10人死傷 引き出し開け着火も」
2004年度からの5年間に、ライターでやけどしたり、衣服が燃えたりした事故が132件あり、1人が死亡、9人が重傷となっていたことが13日、独立行政法人の製品評価技術基盤機構(NITE)の調査で分かった。
(略)
今回の調査では子どもの火遊びは1件だけだった。NITEは「製品起因の事故を中心に情報を集めていることや、保護者が子どもをかばい情報提供しないためではないか」としている。
◇
私の場合は、幸運にも「遊び」が「事故」に発展しなかった。「ライター事故」に限らず、子どもの遊びが事故に発展する例は多いが、大人に起因する場合も多いと見受けられる。幼い子どもには、周囲のモノはほとんどが遊び道具となる、ということを改めて認識しておかなくては、と思う。
マッチは、園の雑事をまかされていたおじさんの喫煙のためのものだったと思う。
「ライター事故」の現場になぜライターがあったのか、そう考えを進めていくと、つい子どもの身近な大人(多くは親だろうが)の喫煙に結び付けてしまいがち。
が、これらの「事故」を「喫煙者の責任」と直接に結び付けてしまうのは、意地悪な気もする。煙草が大嫌いな私でさえ、これらの「事故」に非喫煙者の恣意を持ち込んで「喫煙者いじめ」に発展させるのは、潔くないと思う。
ただ、大人の非喫煙者に対する加害責任なんかはこの際置いといても、子どもの周囲での喫煙行為の「罪深さ」を広く知らしめるきっかけにはなるかもしれない、とも思う。
友達と数人で、園庭のすみに集まったごみの中からビニール片を選び出して、マッチで火をつけて燃やして遊んでいた。
火をつけた途端、くねりながら燃えて、消えていくのが面白かった。なにか、テレビに出てくるオカマ系のキャラクターにだぶらせていたように思う。大喜びしている数人の園児たちのシーンが、頭の中に残っている。
もちろん、危険性など認識していなかった。ただ、火をつけた途端に出現する炎の神秘的な揺らめきと、ビニールが踊りだすという非日常的体験を楽しんでいただけだった。
きょう(4月14日)の新聞で、新しい単語にであった。
「ライター事故」
多分、ここ数日でできた造語ではないか。
新聞の見出しは、少ない文字で内容を伝えなくてはならないので、造語を頻発する。的を射た造語も多い。
「ライター事故」は、的を射ているかどうか? それはさておき、いやな言葉だ。
以下、新聞から。
◇
「ライター事故、5年で10人死傷 引き出し開け着火も」
2004年度からの5年間に、ライターでやけどしたり、衣服が燃えたりした事故が132件あり、1人が死亡、9人が重傷となっていたことが13日、独立行政法人の製品評価技術基盤機構(NITE)の調査で分かった。
(略)
今回の調査では子どもの火遊びは1件だけだった。NITEは「製品起因の事故を中心に情報を集めていることや、保護者が子どもをかばい情報提供しないためではないか」としている。
◇
私の場合は、幸運にも「遊び」が「事故」に発展しなかった。「ライター事故」に限らず、子どもの遊びが事故に発展する例は多いが、大人に起因する場合も多いと見受けられる。幼い子どもには、周囲のモノはほとんどが遊び道具となる、ということを改めて認識しておかなくては、と思う。
マッチは、園の雑事をまかされていたおじさんの喫煙のためのものだったと思う。
「ライター事故」の現場になぜライターがあったのか、そう考えを進めていくと、つい子どもの身近な大人(多くは親だろうが)の喫煙に結び付けてしまいがち。
が、これらの「事故」を「喫煙者の責任」と直接に結び付けてしまうのは、意地悪な気もする。煙草が大嫌いな私でさえ、これらの「事故」に非喫煙者の恣意を持ち込んで「喫煙者いじめ」に発展させるのは、潔くないと思う。
ただ、大人の非喫煙者に対する加害責任なんかはこの際置いといても、子どもの周囲での喫煙行為の「罪深さ」を広く知らしめるきっかけにはなるかもしれない、とも思う。
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