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『ばらの聖女 ヴィテルボの聖ローザ』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ 19

2017-05-31 21:18:33 | ヴィテルボの聖ローザ
『ばらの聖女 ヴィテルボの聖ローザ』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ 19

 聖女ローザの遺体が安置された修道院の小さな聖堂は、聖ダミアノの聖堂と呼はれていたのに、まもなく聖女ローザのお聖堂とよばれるようになっていました。

 ローザの光栄のために、小さすぎるようになったこの聖堂は、同じ場所に大きく生まれかわりました。その献堂式は、1849年。1917年に円大井が加えられました。入って右側が聖女のお堂、ここに遺体と顕示台の心臓が安置されています。きまった日には、信者は、せっぷんさえもすることができます。

 また聖堂のそばに、聖ローザの小さなあの家も保存されています。そのなかには、ミサのため祭壇が一つおかれているだけです。

 こうして、ローザは、その精神だけでなく、その貧しい家でさえ、まるでお聖堂のように保存されるようになりました。

 700年前の貧乏なローザが自分の小さな部屋にとじこもって祈りと苦業に過ごした思い出、この思い出が、今ではなんと祝福された思い出となったことでしょう! その遺体は大事に保存され、大勢の人々に尊敬と感謝をうけるのです。あのむかし、信仰の真理を守るため、十字架を手に、はだしで歩きまわったその町を、いま遺体が荘厳な行列をつくって、大きな光栄のうちに同じ道を進みます。

 皇帝に追放され、ふりしきる雪を、ふみしめて通った町のその門から、ローザの高い塔が行列をつくって進みます、町中の歓迎をうけるために。あのむかし、地上で迫害されたローザ、今は、天の永遠の都で、天使、聖人たちと、この上もない光栄にかがやきます。

 その名のとおり、天国の美しい”ばら”、香り高い徳を送って、いつまでも、いつまでも、わたしたちを招きます。




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