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つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

発電方法

2014年01月19日 | 宇宙・科学

 

 

宇宙のところでも書いたりして、何度か同じようなことを

言っているような気がするが、現在、「電気を作る」方法としては

ソーラー発電以外の、原子力発電や火力発電、水力発電、

風力発電、地熱発電、波力発電、バイオ発電等々の発電の

仕組みは、約180年前に発見されたファラデーの電磁誘導

基づく 「磁石の回転」を活用する「発電機」によるものである。

 

上記でも書いているが、

そろそろ他の仕組みが発見されても良いのではないか。

多様性の活用によるリスク分散と組み合わせの効率化を

目指すべきである。

 

現在、

どのような方法で電気がつくられているのか、少し整理してみる。

 

水力発電(水の流れで水車を回し、発電する)

 


火力発電(石炭や天然ガスを燃焼させて得た水蒸気でタービンを回し、発電する)

 


原子力発電(核分裂の熱で得た水蒸気でタービンを回し、発電する)

 


風力発電(風の力で風車を回して発電する)

 

 

地熱発電(マグマによって熱せられた高温・高圧の

      熱水、蒸気などでタービンを回し、発電する)

 

 

波力発電(波の運動を空気の圧力に変換してタービンを回し、発電する)

 

 

バイオマス化発電(生物(主に植物)の生体活動から生まれる

      エネルギーでタービンを回し、発電する)

 

 

これらは全て磁石を回転させる方法。

 

 

そして、太陽光発電

磁石を回すことなくして、光を直接 電気に変換する方式である。

 

 

 

 

将来的には、空気の影響を避けて、地上36,000km上空に

太陽光発電衛星を打ち上げ、約2km四方の太陽光パネルで

集光して、地上へマイクロ波として送信し、地上で電気に変換する

「宇宙太陽光発電(SSPS)」が宇宙システム開発利用推進機構で

進められている。

 

 

 

宮崎県の日向灘には、海岸近くを南北に貫くリニアモーターカー

宮崎実験線の「高架線上」に、約3.6kmにわたって2,520枚の

太陽光パネルが縦列に配置され、2011年3月から稼動している。

 

 

カリフォルニア州のモジャべ砂漠は、世界でも最大級のソーラー

設備が計画されており、出力400メガワット、14万世帯の電力を

カバーすることとなっている。

 

 

 

砂漠というのは、日差しが強いところが多く、いわば

究極の遊休地であり、ここを太陽光発電の設置場所として

活用しないという手はない。

 

 

日本では、太陽光発電が普及していくと思われているが、

世界的には、新興国を中心に太陽「熱」発電が脚光を浴び、

本命視されはじめてきている。

 

サハラ砂漠で進められようとしている「デザーテック」プロジェクトは

鏡で太陽光を1カ所に集め、高温で水蒸気を発生させてタービンを

回して発電する。出力「100ギガワット」のプロジェクトだという。

(世界最大の出力を誇る柏崎刈羽原子力発電所は800万キロワット)

 

蒸気をつくってタービンを回す、という火力発電等で実績のある

“枯れた”技術を採用しているが、これは、蓄積した技術で安定している

のと、運用コストが安いことが理由なのだという。

 

 

気の早いヤツは、太陽光もガラパゴス化になると心配している

ようだが、究極のエネルギーと言われている「核融合発電所」という

超ガラパゴス化の発電所の建設が2013年の1月に開始され、

2019年の運転開始が予定されている。

 

 

余談だが、太陽が活動している仕組みは、この核融合。

いわば、地上に太陽を作るようなもの。

 

この、世界唯一の核融合プラズマの研究施設である「核融合科学

研究所」は岐阜県土岐市にある。

飛騨市といい、岐阜県は今や、世界最先端の基礎科学のメッカだ。