写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

颱風(たいふう)

2014年08月09日 | 歴史・史実

 


 

台風(旧漢字で「颱風」)は明治時代末頃に、当時の中央気象台

(現・気象庁)で使われはじめ、1956年の国語審議会で、当時の

当用漢字表に則って「」の字を使うようにさせられたという、

比較的新しい言葉であり、それまでは「颶風(ぐふう)」 などと

呼ばれていた。(現在は使われない。)

 

『台風』の由来Wikipedia) によれば、「台湾方面から吹いて

くる大風」なんていうような俗説の記述はなく、ギリシャ神話の

風の神typhon(テュフォン)や、アラビア語で「嵐」を意味するtufanが、

英語でtyphoon、ロシア語でもтайфун(タイフーン)と呼ばれ、

それが颱風→台風になった、との2つの説が有力である、と紹介している。

 

 

因みに、台風の仲間である大型の熱帯低気圧は、どこに存在するか

によって名前が変わり、

 インド洋、南太平洋に発生するものはサイクロン、

 太平洋(赤道より北で東経180度より東)、大西洋、で発生すればハリケーン

と呼ばれる。

 

 

 

 

平安時代の頃から、台風は、野の草々を吹き分けるほどの

強い風、ということで「野分(のわき)」と呼ばれていたそうで、

紫式部の「源氏物語」第28帖は、もろに「野分(のわき)」 である。

 

『源氏絵尽大意抄』

 

 

枕草子の第二百段 では、

 「野分のまたの日こそ、いみじう あはれ に をかし けれ・・・」

 (台風の翌日は、普段とは違い、しみじみとして趣き深く思える)

から始まり、台風の猛威による翌日の、風景の大きな様変わりに

対しては「あはれ」と表し、それを片づける人たちの仕草などを

「をかし」、と表現している。

 

続けて、髪が風で少し乱されたひと と、庭掃除の使用人たちを

眺めている少女、という二人の美女の様子を、例の、細かな

観察眼で描写しているのだが、台風で大きな風景の様変わりと

言えば、昭和36年9月16日に富山を直撃した第2室戸台風

で、自宅の宅地の一角にあった杉の木 (幹の太さ約40cm!!」 )が、

真ん中あたりでボキッと、真っ二つに折れていた姿をはっきりと覚えている。

 

折れた方向が自宅の建物ではなかったことが幸いだった。

確かに、「あはれ」の光景だった・・・。

 

 

(第2室戸台風)

 

 

第2室戸台風と言えば、上陸時直前の中心気圧が 史上、最も

低い「強烈」な台風であり、最大瞬間風速も史上2位の「84.5m/s以上」と

されているが、これは、計測器の「目盛り」が 84.5 までしかなく、

それを吹り切ってしまった[スケールアウト]ので、そういう表現しか

できていないのだ、とのこと。

あるいは史上最強の台風 だったのかもしれない。(by Wiki

 

 

富山県は、あまり台風の通り道にはならないのだが、最も甚大な

被害をもたらしたという伊勢湾台風も、上述の第2室戸台風

2年前に富山県を直撃している。

 

 

(伊勢湾台風)

 

 

 

既に勢力は衰えていたのか、全く記憶に残っていない。

 

 ただ、「台風」と聞くと、「9月26日」を連想する、ということは

それなりのインパクトは あったのだろう、とは思う。

 

____________________________

 

平成15年8月9日(土)中心市街地活性化事業の一環として

なりひら風の市」が始まり、以後、毎年4月~11月の毎月 第二

土曜日に定期的に開催されるようになった。

 

(風の市)

 

 

その、記念すべき最初の日・・・平成15年台風第10号

会場となる商店街を直撃するかもしれない、という進路予想が

発表された。

 

(T200310進路)

 

 

「なりひら風の市」は、多くの「一坪テント」を出して店舗を作っている。

「テント市」に、「」は天敵以外の何者でもないのだ。。。。

 

 

 

ここは、断腸の思いで中止を決定。

のっけから躓いた恰好となった。

 

 

捲土重来を期した第2回目は、翌月の平成15年9月13日

土曜日に開催・・・のはずだったが、さすが「『』の市」と言うだけ

あって、今度は平成15年台風第14号が、島根県沖を北東に

進んでいた・・・・。

 

(T200314進路)

 

台風は、進路の右側、南東にあたる地域で被害が大きくなる、

その位置を台風が進んでいる・・・・

 

2回目も中止か・・・?

 

大きな決断が迫られる中、結論は

「時間的に、影響が出るようになれば中止、それまでは開催する」

というものだった・・・

 

 

以後、冷え切っていると言われ続けている地域商業界にあって、

今でも地元有志たちが必死で頑張っている。

 

2014年08月09日「なりひら夜市 いやさか縁日」16:00~21:00

 

 

弥栄 !!