写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

多元宇宙と・・・

2014年07月27日 | 歴史・史実

 

 

 

犀の角(さいのつの)」の冒頭の書

佐々木 閑(しずか)著 「科学するブツダ 犀の角たち」だが、

(冒頭に「無断で転載するな」とあるが、記載しないと進まない・・・)

「この世にブッダといわれる人は必ず一人しか出現しない」

と、書いてある。

 

また、

「『この世界に』ブッダは一人しか存在し得ないというのなら・・・

世界が複数あると考えればよいではないか。世界が無数 存在

しているとすれば、その中には必ず、『今、この時に、ブッダが

存在している世界』は必ず見つかる。」

 

「これが『三千大千世界』や、『極楽世界におられる無量寿仏

(阿弥陀仏)』といった概念を生み出していく。」

 

と記してあった。

 

・・・・・へぇ~っ、仏教って一神教みたいなもんなんだ !!  しかも、

「並行世界」を考えることで、その1つ1つに「ブッダ」がいて、

それらの世界は、「この世」とは違うんだ・・・ !! ふ~ん・・・。

 

たくさんの「何とか仏」とかいうのは、「この世」の話しじゃないんだ・・・

 

ん? だから、生きているうちには行けないんだっけ・・・、そうか。。。

 

 

なぜ阿弥陀仏は発明されたのか?というサイトには、

 ・釈迦が亡くなって約500年。次の仏=弥勒が登場するのは

  56億7000万年後。仏不在のまま、そんなに待ちきれない!

  現在も生きていて、私たちを救済してくれる仏が欲しい。

 ・仏教では、一つの世界に、仏は一人だけと決まっている。

  だったら、「世界は他にもたくさんある」ことにすれば、

  同時にいくらでも仏がいてもOKではないか。

 ・同時に複数の仏がいることにすれば、

  私たちも輪廻中どこかで仏と出会って「誓願を立てて

  仏に承認されて、修行ののちに仏になれるかも」。

と、いうことを『仏典をよむ』(末木文美士著)から理解した、と

記載されてるが、この内容は「科学するブツダ 犀の角たち」と

同じ容のものだ。

 

 

 

ところで、最近の宇宙科学は、ヒッグス粒子の発見で一旦は決着が

ついたかのように見えたが、その「物質」というのは、ブラックホールも

含めて、全宇宙の数パーセンでしかなく、質量を持つ未知の物体が

約1/4、全く何者なのか得体も知れず、宇宙空間を加速膨張させて

いるといわれるダークエネルギーが約3/4を占めていた、という

研究成果を見せつけられ、研究すればするほど、不明なことが

爆発的に増えてきた、という自信喪失状態のようになっており、

現状は、迷走に 迷走しているようである。

 

 

わらないことだらけなのだが、ただ悩んでいるだけでは研究予算が

つけてもらえないので、最近では多元宇宙(マルチバース=1つの

宇宙ユニバースではなく、いくつもの宇宙、という意味)なるものを

持ち出してきて、それを研究することを目標とする、ということで予算を

確保している。

 

 

多元宇宙(Multiverse)のイメージ図

 

 

まぁ、それなりに理論的な根拠もあるようだが、いかんせん、どれも

「お説の1つ」ということでしかない。

 

 

マルチバース(多宇宙)の検証は不可能か? (日経新聞)

 

宇宙は無数にあるのか (集英社新書)

 

宇宙は一つではなく、複数存在するのか

 

超弦理論の計算では10の500乗個のマルチバース

・・・・

 

 

それにしても、この、行き詰まったもんだから、「多くの宇宙」に

突破口を求めた、という流れ・・・・・仏教の轍のようで。。。

 

「お説」が何でもあり、というのも、勝手に「お経」を創作していった

大乗仏教の経緯と、これまた、とてもよく似ていたりする。

 

 

 

ちなみに、多元宇宙(マルチバース)は、超弦理論等で出てくる

「多次元世界」とは別物である。(複雑に絡み合っているようだが。)

 

超弦理論については、

空間は多次元?」という動画(日本語)がわかりやす・・・い、はずだ。