写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

21世紀は水

2013年08月08日 | 随想

 

21世紀は水の世紀

 

「20世紀は石油をめぐる戦争だった。だが21世紀は水をめぐる戦争の時代になるだろう」

 

 

日経新聞 2013.06.23

青い地球、実は水が少ない?

地表の約7割が海に覆われた青い惑星、地球。

人間にとって海水の量は膨大だが、地球の全重量に比べると0.02%にすぎない。

 

 

地球には、今、砂漠化や国際河川の水争いなど、人為的な原因による水の問題

深刻化している。

 

英紙フィナンシャル・タイムズは、中国の水資源不足による経済成長への深刻な

影響を指摘した。

 

国際河川の水争いでは、「ヒマラヤを水源とする諸国が『水争い』の恐れ」と

インド紙が報じた。

 

 

ここで、ヒマラヤを水源とする河川を見てみよう。

 

 

ほとんどが、チベットを源流としており、特に、揚子江、黄河、瀾滄江(メコン川)は

ほとんど同じ場所を水源としており、その地は「三江源」と呼ばれている。

 

    黄河の左に見える金沙江とは、長江(揚子江)の上流部分の呼び方であり、

    名前は、川の中から砂金がとれたことに由来するという。

 

河川

 地図上の表示

長さ(km)

流域面積

(千平方km)

河口

長江(揚子江)

金沙江

6,380

1,175

東シナ海

黄河

 

5,464

980

渤海

メコン

瀾滄江

4,425

810

南シナ海

インダス

 

3,180

960

アラビア海

 ブラマプトラ

雅鲁藏布江

2,840

1,730

ベンガル湾

 ガンジス

 

2,510

サルウィン

怒江

2,414

324

アンダマン海

エーヤワディー

(旧称イラワジ川)

2,170

411

マルタバン湾

遼河

 

1,390

229

渤海

ソンコイ川

紅河

1,200

168

トンキン湾

メナム川

 

372

160

タイランド湾

(※遼河とメナム川は水源がヒマラヤではないが、参考までに記載)

 

 

金沙江(長江上流部)、瀾滄江(メコン川上流部)、怒江(サルウィン川上流部)が

平行に流れている地域は、「三江併流」と呼ばれ、世界遺産に指定されている。

 

 

その他にも、ヒマラヤを縫うように流れるブラマプトラ川、その源の西北を貫き、

一転してアラビア海へと流れるインダス川、ミャンマーやベトナムの平原を流れる

河川の多くが、このチベットを源流としている。

 

この豊かな水を確保したいがために、軍隊を派遣して蹂躙したのだ。

 

それでも飽き足らず、メコン川などにもダムを建設し、水も電気も中国のものとし、

相も変わらず、国際紛争を引き起こしている。

 

右を向いて紛争、左を向いて喧嘩、下を向いて威嚇、上を向いて攻撃、前をむいても

後を見ても、争いごとだらけの 嫌われ者・・・

 

しかも、地球そのものからも、観光地でも、迷惑行為だらけの民族・・・

 

救いようがない・・・・・・。

 

 

 

考えてみれば、この一帯には、中国、インドを始めとして、約30億人の人口がある。

世界の40%以上が、この地域に住む という多さだ。

 

国名

独立年月

人口(100万人)

中華人民共和国

1949年10月

1,339.7

インド

1947年8月

1,210.2

パキスタン

1947年8月

130.6

バングラデシュ

1971年12月

124.4

ネパール

-

26.6

ブータン

-

0.6

スリランカ

1948年2月

16.9

ミャンマー

1948年1月

35.3

タイ

-

60.9

マレーシア

1957年8月

27.6

シンガポール

1965年8月

3.8

ラオス

1953年10月

5.6

カンボジア

1953年11月

13.4

2,995.6

 

図録アジアの大河川・流域別人口マップ             

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/8410.html  

 

 

 

さらに、この地域は、世界的にも最も初期の文明が興ったところでもある。

 

 

いくつもの文明が、起きては消え という変遷を経てきた。

それは、栄華を誇っていても、それがいつまでも続くものではない、ということを教えている。

 

人口の多さにも、それはあてはまる。