いつの間にか寝てしまった私は、着陸の振動で目を覚ました。
「ん?んん~!」
大きく伸びをして窓の外を見ると、だだっ広い平原のような場所だった。
おかしいな...ジャブローはジャングルの地下にあるはず。
あっ!そうか。
遠くに下りてそこから陸路と川を遡らないと行けないのか...。
「ひばりの巣」作戦ね。
またこれから移動か...。
そう思うと少し憂鬱な気分になったが、とりあえず機を降りる。
むわっっと湿気のある温かい空気が肌に触れる。
来るのは初めてだったのに「南米なんだあ」と思った。
いくつかの拠点を経由して、やっとジャブローに入る事が出来た。
「!!!」
こ、これは...。
ウッディが興奮して電話で話す事も良くわかるわ...。
凄い...とんでもない基地。
まるで「おのぼりさん」のようにキョロキョロと周囲を見回していると、
遠くから走って来る軍の車両に気が付いた。
しかも誰かが身を乗り出して叫んでる。
「ん?何?」
「マチルダぁ~~~っ!!」
「何か聞こえる...」
「マチルダぁ~~!お~いっ!」
「ウッディ?」
「お~い、マチルダぁ~!」
運転していたのはウッディだったのね。
キ~~~~~~~~っ!
ガチャっ!
バンっ!!!
乱暴に車を止めると、とんでもない勢いで飛び出す制服姿の男。
凄い勢いで来たからきっと「ギュ~」っと抱き締められるのかと構えてしまった私。
すると目の前まで走って来たウッディは、
「いや、その無事に着いて良かった。ようこそジャブローへ。さあ、荷物を持とう」
えっ?!それだけ?
何ヶ月も会えずに離れていたのに、抱擁する事も無く「荷物」ですって?
恥ずかしがってるのかしら?...それともそんな事は必要ないって思ってて?
私の荷物を持って乗って来た車へとスタスタと歩き出すウッディ
「さあ、早くおいで。こっちに乗ってくれ」
振り返ってそう言うと再び歩き出す。
もうっ!
イイわ、私の方から抱き付いてやる!
タ、タ、タっタっタっタタタタタタ...
ドーン!!
思いっ切り彼の背中に飛び付いてやったわ。(苦笑)
ウッディもびっくりして私の大事な荷物をその場で落としてしまった。
「おっ、おいっ!マ、マチルダ...」
「...会いたかったわ、ウッディ...」
「マ、マチルダ...」
驚いていた彼もやっと状況が把握出来たようで、そのまま私を抱き締めてくれた。
あぁ、彼の太い腕、彼の広い背中、彼の低くて温かい声、そして彼の匂い...。
全てがとても懐かしく、とても気持ちがいい。
ウッディも振り返ってやっと私を抱き締めてくれた。
彼の胸の音が聴こえる...力強い鼓動はいつもよりも早く打っている。
「マチルダ...」
「ホント鈍感なのね...すぐにこうして欲しかったのよ、私は」
あぁ、自分はやっぱり「女」なんだな、と実感する。
こうやって彼の胸の中に身を委ねる事で幸せを感じてしまう。
顔を上げて彼の顔を見る。
自然に私の瞼が下りて来たかと思うと、彼の唇が重なって来た。
(愛してるわ、ウッディ...)
心の中にはその言葉しか見付からなかった。
「ん?んん~!」
大きく伸びをして窓の外を見ると、だだっ広い平原のような場所だった。
おかしいな...ジャブローはジャングルの地下にあるはず。
あっ!そうか。
遠くに下りてそこから陸路と川を遡らないと行けないのか...。
「ひばりの巣」作戦ね。
またこれから移動か...。
そう思うと少し憂鬱な気分になったが、とりあえず機を降りる。
むわっっと湿気のある温かい空気が肌に触れる。
来るのは初めてだったのに「南米なんだあ」と思った。
いくつかの拠点を経由して、やっとジャブローに入る事が出来た。
「!!!」
こ、これは...。
ウッディが興奮して電話で話す事も良くわかるわ...。
凄い...とんでもない基地。
まるで「おのぼりさん」のようにキョロキョロと周囲を見回していると、
遠くから走って来る軍の車両に気が付いた。
しかも誰かが身を乗り出して叫んでる。
「ん?何?」
「マチルダぁ~~~っ!!」
「何か聞こえる...」
「マチルダぁ~~!お~いっ!」
「ウッディ?」
「お~い、マチルダぁ~!」
運転していたのはウッディだったのね。
キ~~~~~~~~っ!
ガチャっ!
バンっ!!!
乱暴に車を止めると、とんでもない勢いで飛び出す制服姿の男。
凄い勢いで来たからきっと「ギュ~」っと抱き締められるのかと構えてしまった私。
すると目の前まで走って来たウッディは、
「いや、その無事に着いて良かった。ようこそジャブローへ。さあ、荷物を持とう」
えっ?!それだけ?
何ヶ月も会えずに離れていたのに、抱擁する事も無く「荷物」ですって?
恥ずかしがってるのかしら?...それともそんな事は必要ないって思ってて?
私の荷物を持って乗って来た車へとスタスタと歩き出すウッディ
「さあ、早くおいで。こっちに乗ってくれ」
振り返ってそう言うと再び歩き出す。
もうっ!
イイわ、私の方から抱き付いてやる!
タ、タ、タっタっタっタタタタタタ...
ドーン!!
思いっ切り彼の背中に飛び付いてやったわ。(苦笑)
ウッディもびっくりして私の大事な荷物をその場で落としてしまった。
「おっ、おいっ!マ、マチルダ...」
「...会いたかったわ、ウッディ...」
「マ、マチルダ...」
驚いていた彼もやっと状況が把握出来たようで、そのまま私を抱き締めてくれた。
あぁ、彼の太い腕、彼の広い背中、彼の低くて温かい声、そして彼の匂い...。
全てがとても懐かしく、とても気持ちがいい。
ウッディも振り返ってやっと私を抱き締めてくれた。
彼の胸の音が聴こえる...力強い鼓動はいつもよりも早く打っている。
「マチルダ...」
「ホント鈍感なのね...すぐにこうして欲しかったのよ、私は」
あぁ、自分はやっぱり「女」なんだな、と実感する。
こうやって彼の胸の中に身を委ねる事で幸せを感じてしまう。
顔を上げて彼の顔を見る。
自然に私の瞼が下りて来たかと思うと、彼の唇が重なって来た。
(愛してるわ、ウッディ...)
心の中にはその言葉しか見付からなかった。