甲南女子大学にて、「防災」について話をしました

 今日の大阪は暑いです!節電のため、今、オフィスの中で、必要のないと思われる箇所の蛍光灯を抜いたところです。
さて、昨日は週に1回行っている甲南女子大学の授業で、「防災」についての話をしました。参考にしたのは、防災システム研究所所長である山村武彦さんの「人は皆、自分だけは死なないと思っている」という本です。知っておくべき人間の本能である「人は都合の悪い情報をカットしてしまう」「人は自分だけは地震で死なないと思う」「実は人は逃げない」「パニックは簡単には起こらない」「都市生活は危機本能を低下させる」「携帯電話なしの現代人は弱い」「日本人は自分を守る意識が低い」などの項目を、韓国の地下鉄火災、9・11テロ、そして東日本大震災の事例を紹介しながら、解説しました。
最後に、レポートを提出してもらいました。レポートを読むと、阪神・淡路大震災を幼いころに経験した学生たちが何人もいました。タンスの下敷きになった人、机にはさまれて動けなかった人・・・。そんな体験をした彼女たちの家では、地震直後は、ベッドのそばにはコートと靴を用意し、非常持ち出し袋を各自用意していたのが、今は何もしなくなってしまった家がほとんどなのです。災害の記憶は風化し、その予測は「まだ大丈夫だろう」という楽観に流れる-本当にその通りだと思いました。特に神戸は、「あんなに大きな地震が来たから、もう来ない」と思っているようにも思います。
準備しておくことの大切さを、伝え続けていきたい・・・と、レポートを読みながら、強く思いました。
明日の1回生の授業も、急きょ内容を変更し、防災について伝えたいと思っています。
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