PC-E NIKKOR 24mm 1:3.5D EDのレビュー3回目。
今回はティルトの簡単な実験をしてみた。
ティルトとスイングはもっぱら4x5なんかのビューカメラでよく使われる手法だ。
簡単に言うとレンズを振るって言う事になるかな。
普通の写真用のレンズはピントが平面で合うようになっている。
だからカメラではフィルムなりCMOSなりの撮像面にレンズはきっちり平行に取り付けられている。
ちゃんと組まれたカメラで近くの新聞紙なんかを真俯瞰で撮影した時、絞りが開放でも中心と画面端のピントの位置は一緒になっているはずだ。
ちゃん画面の隅々までピントが来ていなかったら平行が狂っているか粗悪なレンズという事になる。
だけどいつも撮りたい物が平面って訳ではなくてそれ以外の事の方が多い。
例えば俯瞰ではなく鳥瞰で撮影する場合。
普通に撮影するとこんな感じになる。

ピントは真ん中近くにある白色の鉛筆に合わせてある。
カメラに対して撮影物が奥行きのある物だから平面でくるはずのピントは当然そこにしか合わない。
普通は絞りを絞って被写界深度を深くしてやればある程度ピントは来る。
けどここまで接写でしかも奥行きがあると難しい。
写真を勉強した事のある人ならきっと聞いた事のあるシャインプルーフの原理ってのが物理学にある。
ピントは面で来るからレンズはフィルムとは平行に取り付けてあるけど、この平行面がずれたらどこにピントが来るかって事だ。
シャインプルーフの原理は簡単に言うと、、、
真俯瞰の撮影だとフィルムの面、レンズの面、焦点の面をそれぞれ横から見た時普通は全部平行だよね。
これが鳥瞰だと上の3つの面の一つが平行ではないのでピントが線でしかこない。
その場合フィルムの面と焦点の面から延びる直線が交わる点にレンズから延びる直線を合わせてやればピントが面で来るってことだ。この場合全ての面で平行はない。
レンズを故意に倒したり傾けたりする事でピントの合う面をコントロールできるのだ。
それが出来るのがこのPC-E NIKKOR 24mm 1:3.5D EDなどのPCレンズだ。
4x5などのビューカメラはレンズ面だけでなくフィルム面も同じようにコントロールできるのが多い。
本当いうとフィルム面をコントロールした方がシフトする際にも軸がずれなくて良いんだけどね。
で、この方法を使ってかめらはそのままにレンズをちょっと前屈みにしてやると下の写真のようにピントが手前から奥まで来る。
ちなみに絞りは開放だ。
拡大すると一番奥の方は流れている感じだったけど、絞っていけばさらに改善されるはずだ。

もちろん反対に故意的にピントをこなくする事も出来る。
反対にレンズを起こしてやればいいのだ。するとこんな感じ。

明らかに手前と奥のぼけ方が大きくなっているのが分かると思う。
もともとこのレンズは24mmと広角なのでどうしても引き気味だとピントが来てしまう。
そんな時にわざとあおってピントをずらしてしまうのだ。
料理の写真なんかはそうやって撮られている物が多い。
もちろん24mmなんかで料理を撮る人は少ないだろうけど。
で、普段ブログに乗っけている写真は、あんまり家の中とかごちゃごちゃした物が写ってしまうのは嫌なので明るいレンズで絞りを開放で撮る事が多い。
長めの焦点距離にしたり、対象物に出来るだけ寄ったりするともっとぼけるね。
さて2週間ぶりにはなに登場してもらって、、、。
短い焦点距離だとどうしてもピントが来てしまうこんな時にも、

左に目一杯スイングして撮ってみるとここまでぼける。

同じ手法で最近流行ったミニチュア風の写真も簡単に撮れる。
ピントを線で持って来てしまって風景写真なのに極端にピントの浅い写真にすると、模型を撮った時のように見えるのだ。
当時流行ったように色調をフォトショップで加工してやってみるとこんな感じだ。


ピントは上がバス、下が横断歩道あたりにあわせてある。
24mmでもここまでそれっぽい写真が撮れるんだな。
フォトショップでやる事ももちろん出来るけど手軽にできるのがイイ!
まぁ自分の使い方としては仕事ではシフトがメインになるんだけどイメージ的にあえてこんな感じでぼかして撮っても面白そう。
ってな感じで簡単なレビューはおしまい。
ちゃんと全部出来て良かった、、、。
シャインプルーフの原理とかは詳しくは他を当たってね。
そういえばフォトショップもCS4になったなぁ。
まだ予約はしていないけどどうなのかな、、、。
結局買っちゃいそうだけど。
今回はティルトの簡単な実験をしてみた。
ティルトとスイングはもっぱら4x5なんかのビューカメラでよく使われる手法だ。
簡単に言うとレンズを振るって言う事になるかな。
普通の写真用のレンズはピントが平面で合うようになっている。
だからカメラではフィルムなりCMOSなりの撮像面にレンズはきっちり平行に取り付けられている。
ちゃんと組まれたカメラで近くの新聞紙なんかを真俯瞰で撮影した時、絞りが開放でも中心と画面端のピントの位置は一緒になっているはずだ。
ちゃん画面の隅々までピントが来ていなかったら平行が狂っているか粗悪なレンズという事になる。
だけどいつも撮りたい物が平面って訳ではなくてそれ以外の事の方が多い。
例えば俯瞰ではなく鳥瞰で撮影する場合。
普通に撮影するとこんな感じになる。

ピントは真ん中近くにある白色の鉛筆に合わせてある。
カメラに対して撮影物が奥行きのある物だから平面でくるはずのピントは当然そこにしか合わない。
普通は絞りを絞って被写界深度を深くしてやればある程度ピントは来る。
けどここまで接写でしかも奥行きがあると難しい。
写真を勉強した事のある人ならきっと聞いた事のあるシャインプルーフの原理ってのが物理学にある。
ピントは面で来るからレンズはフィルムとは平行に取り付けてあるけど、この平行面がずれたらどこにピントが来るかって事だ。
シャインプルーフの原理は簡単に言うと、、、
真俯瞰の撮影だとフィルムの面、レンズの面、焦点の面をそれぞれ横から見た時普通は全部平行だよね。
これが鳥瞰だと上の3つの面の一つが平行ではないのでピントが線でしかこない。
その場合フィルムの面と焦点の面から延びる直線が交わる点にレンズから延びる直線を合わせてやればピントが面で来るってことだ。この場合全ての面で平行はない。
レンズを故意に倒したり傾けたりする事でピントの合う面をコントロールできるのだ。
それが出来るのがこのPC-E NIKKOR 24mm 1:3.5D EDなどのPCレンズだ。
4x5などのビューカメラはレンズ面だけでなくフィルム面も同じようにコントロールできるのが多い。
本当いうとフィルム面をコントロールした方がシフトする際にも軸がずれなくて良いんだけどね。
で、この方法を使ってかめらはそのままにレンズをちょっと前屈みにしてやると下の写真のようにピントが手前から奥まで来る。
ちなみに絞りは開放だ。
拡大すると一番奥の方は流れている感じだったけど、絞っていけばさらに改善されるはずだ。

もちろん反対に故意的にピントをこなくする事も出来る。
反対にレンズを起こしてやればいいのだ。するとこんな感じ。

明らかに手前と奥のぼけ方が大きくなっているのが分かると思う。
もともとこのレンズは24mmと広角なのでどうしても引き気味だとピントが来てしまう。
そんな時にわざとあおってピントをずらしてしまうのだ。
料理の写真なんかはそうやって撮られている物が多い。
もちろん24mmなんかで料理を撮る人は少ないだろうけど。
で、普段ブログに乗っけている写真は、あんまり家の中とかごちゃごちゃした物が写ってしまうのは嫌なので明るいレンズで絞りを開放で撮る事が多い。
長めの焦点距離にしたり、対象物に出来るだけ寄ったりするともっとぼけるね。
さて2週間ぶりにはなに登場してもらって、、、。
短い焦点距離だとどうしてもピントが来てしまうこんな時にも、

左に目一杯スイングして撮ってみるとここまでぼける。

同じ手法で最近流行ったミニチュア風の写真も簡単に撮れる。
ピントを線で持って来てしまって風景写真なのに極端にピントの浅い写真にすると、模型を撮った時のように見えるのだ。
当時流行ったように色調をフォトショップで加工してやってみるとこんな感じだ。


ピントは上がバス、下が横断歩道あたりにあわせてある。
24mmでもここまでそれっぽい写真が撮れるんだな。
フォトショップでやる事ももちろん出来るけど手軽にできるのがイイ!
まぁ自分の使い方としては仕事ではシフトがメインになるんだけどイメージ的にあえてこんな感じでぼかして撮っても面白そう。
ってな感じで簡単なレビューはおしまい。
ちゃんと全部出来て良かった、、、。
シャインプルーフの原理とかは詳しくは他を当たってね。
そういえばフォトショップもCS4になったなぁ。
まだ予約はしていないけどどうなのかな、、、。
結局買っちゃいそうだけど。
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