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晴れ,時々BUHI!!

フレンチブルのみのり,カメラ,Mac,その他趣味と日常の備忘録,,,

D800E&D800

2012-04-15 14:02:58 | CAMERA



さてさてNikonの本気カメラ第3弾。
12日にD800Eが発売になったね。
今回の3機種の私の中での本命カメラ!

D4もD800も供給が追いつかなくて発売日は一般客優先ということになったので手に入れるのは遅くなった。
D800EはNikonもD800との発売比率が当初9:1としていたらしい。
ところが予約の段階で予想を大きく上回って6:4とかになったいたみたい。
そんな訳でこっちも当然申し訳ありません電話がかかってくるかと思ってたら…。
撮影中にかかってきたNPSの電話は発売日にお渡しできますとのこと!

ところがその発売日の朝まで徹夜での撮影。
家に帰って寝たのが朝の6時頃。
それから3時間くらい仮眠取って現像作業…。
もう無理~~と思ってたけどカメラ欲しさに夕方にはサーバーに上げて納品完了!
そのまま徹夜明けにキツイ西陽を浴びながら銀座まで。
いつもは新機種の発売日ともなると買いに来た会員で賑わっているんだけど今日は修理客が2名いる程度。
聞けばNPSにも30台も割り当てがなかったそう。
その内の一台を奇跡的にゲット!

そしてテストもせぬまま本番がテストとなって撮影も終わらせ、今日はD800との撮り比べなんかもしてみた。
ひとまず仕事でメインとなる14-24mmの比較。
いつもの場所で以下のアングル。





前回はわかり易かったからシャープかけないで乗っけたけど今回はかる~くスマートシャープを掛けている。
そのくらい微妙な差しかない。














分かるかな~?
まぁそれくらいの差しかないってことだ。
でもこの差にギリギリの勝負を掛ける人だっているわけだ。

ローパスフィルターの有り無しほどの差はやっぱりないね。
f8をf11で撮ったくらいの差が出るといったら判りやすいかも。
回折でちょっとだけ微妙に滲んだという感じ。
でも等倍で見てこれだけ解像しているんだからD800のローパスフィルターがかなり薄くて高性能なのかもしれないね。


次に仕事で撮影した写真なので全体像は載っけないけど室内での等倍の部分。








こっちはもうちょっと判りやすいさが出ている。
室内なのでピンの位置が微妙に違っているかもしれないけど誤差の範疇だと思う。
で、心配していた壁紙のモアレ。





出るよね~。
まぁ想定内。
D800の方は出てない。
でもPhaseのモアレより断然薄いし、あちらで鍛えられてるから消すのなんて朝飯前じゃい。
D800もモアレでないわけじゃないしね。


ついでに60mmの遠景。





上の画像の100%の切り出し。














両機種とも出てるモアレ。





D800のほうがやっぱり少ないね。
俗に言うラーメンノイズも出てるね。

というわけで参考になったでしょうか?
どちらか一台だけ買おうかと悩んでいる人は多いんじゃないかな?
ラーメンノイズはともかく色モワレはこの程度なら消すスキルがあるのならキレッキレの解像を楽しめるD800Eの方かな。
それほど画像処理をしたくないというのであればそこまで差のでないD800で十分な気もする。
それこそよっぽど大伸ばしにプリントしなければ差なんてわからないからね。
まぁ私はD800Eをメインにするのは間違いない。

ただ相変わらずの品不足でいつ手に入るやもわからない状態なのは変わらないみたいだけどね…。
とうとう電池まで店頭から消えたみたいだね。

そして使うレンズも大事。
前回14-24mmをオーバーホールに出すという事を書いたけど結局改善はされなかった。
あくまでNikonの基準範囲内ということなんだろう。
ピントを確認する基準ボディがあるということなんだけどそれがD800の高画素には対応してないということなんだろうな。
仕方ないんで売って新しいのを購入。
ひとまず新しいレンズはD800でも問題なくきっちり解像してる。

24-70mmも特に最広角あたりで怪しい描写をする。
このレンズも使い倒してきたので偏心でもしちゃったかなと予備にもなるから一本追加で買ってみたけど全く同じ描写。
こっちは設計の問題みたいだね。

それにしても綺麗さが倍になるのは大歓迎だけどやっぱり汚さも倍になるんだとつくづく痛感した。
絞り過ぎもせっかくの高解像度が薄れてきちゃう。
とは言え室内でシビアにピントを探っているとどうしてもf11辺りが良さそうな感じ。
しばらくはこの辺りで色々やってみるしか無いかな。
さて明日からは泊まりで撮影。
ほとんどのカットはD800Eになるんだろうな。

つくづくNikon使いで良かったな~。
他社にここまでの高画素カメラはないし、あってもNikonの広角ズームでないと間違いなくここまで解像感はえられないだろうからね。
ライバル社は急遽対抗して出した機種が不具合連発らしいし、フラッグシップの発売が再々延期。
大丈夫か?
というわけでD800&D800Eお勧めです!
決してNikonから何やらもらっているわけではありませんw。
払ってばっかりですww

D800画質比較

2012-03-31 13:59:59 | CAMERA



前回の続き。
Nikonの実力はいかに!

D4が高感度番長ならD800は高画素番長。
35mmのタイプの一眼レフタイプとしてはもちろん一番画素が多い。
これ以上だと中判タイプかデジタルバックタイプになってしまう。
画素数で言えば一番多いのがPhaseOneのIQ180ってデジタルバックで8000万画素。
¥400万とかしちゃうけど…。

そこまでは行かないけどD800は3630万画素。
今メインのカットを撮るのに使ってるPhaseのP40+は4000万画素。
これだって値段は¥200万とかしちゃう。
D800はオープン価格だけど¥30万はしない。
デジタルバックと違ってカメラも付いてるしね…。

そんな訳で気になるのは画質ですよね~。
撮り比べてみた。

PhaseのP40+はSWD2にSchneiderの24mmをセンターフィルター付きで。
現像はCaptureOnePro6で。
LCCあててフリンジは取ってある。
シャープネスは無し。

D800もCaptureOnePro6で現像できればよかったんだけどまだ対応してないのでPhatoshopのACRで。
フリンジだけ取ってシャープネスはかけてない。

フルで画像載っけると1枚でもとんでもない重さになってしまうのでスクリーンショットで。
最初の画像の赤くなっている部分をそれぞれ100%で表示している。
おまけのD4は比較用にD800の画素に合わせてPSで解像度を上げている。
まず中央部。








さすがのPhase。
ここでD800に負けたらどうしようかと思ってたので一応一安心。
ただちょっとシャープをかけてやればもうどっちがどっちかわからなくなる。
周辺あたりの画像。








最周辺は相変わらず解像感がない24mm。
Nikonに負けてるし…。
でもやっぱりトータル的にはPhaseには敵わない感じだ。
でもあと少しでローパスフィルターの効き目をなくしたというD800Eが出てくる。
これよりも良くなるはずなのでPhaseに匹敵するかもしれない。
この結果を見てアオリを使えるという利点もあるしやっぱりメインはPhaseということは変わらないことに。
とは言えPhaseは室内の仕事で使えるのは実質24mmと35mmしか使えるレンズがないし感度は50だし、センターフィルター付けるとさらに感度落ちるしフレアー出やすくなるし、ライブビューは格段に使い勝手悪いし…。
段々使う機会が減っていくんだろうな~。
Phaseのセットを買って1年半位経っているから元は充分とれているんだけどね~。

ついでにNikonの解像度番長な60mmのマクロレンズでテスト。
PhaseにつけるのはHasselbladの503CWに標準レンズのCF80mm。
CFレンズ自体古いし標準レンズなのでこれはちょっと意地の悪い比較だけど…。
全体がこんな感じの画角で。
現像は両方共ACR。
シャープ無しでリンジだけ取ってある。





中心と周辺2点。











殆ど差がない。
言われてもわかんない。
D800Eには負けちゃうかもね…。
素晴らしいD800!


今回のテスト撮影で思ったのはかなり撮影がシビアになること。
ファインダーを覗いてAFでピントを合わせたのと、ライブビューでコントラストAFでピントを合わせたのでは明らかに後者のほうがピントが良い。
困ったことに明らかに差が出る。
まぁ絞っちゃえばほとんど誤差くらいになるんだろうけど。
風景なんかで使うには三脚が必須ということになる。
手ブレは個人の力量だろうけどね…。

それとレンズのアラがはっきりすることかな。
今まで気になっていなかったピントのズレが顕著に出る。
14-24mmは2本もっているんだけどテストを1本だけでやっていてピントが甘くてD800はこんなものか…。って思ってた。
ふと思って変えて撮影してみると明らかにピントが良い。
D3xで使ってて今まで気が付かなかったのは絞ってばかりの撮影だからか?

改めて2本ともテストしてみると明らかに1本ダメダメな感じ…。
AFSだとピントが来ない。
コントラストAFでならくるけど絞っていくと周辺が流れる。
そんな訳で急遽NPSに調整出すことに。
ところが問題なしのレベルとのこと…。
わざわざ画像持参していったのにどういうこと?
とは言えこのまま使うわけにはいかないので無駄かもしれないけどオーバーホールと再調整をお願いする。
戻ってきて同じ結果だったらどうしよう…。
D800景気でこのレンズを含めプロ御用達の高性能レンズが軒並み売り切れているということなので手に入るのかもわからないし…。

やっぱりというかかなりシビアなレンズ選びも必要になってくる感じだ。
今までNikonはD3x以外は1200万画素程度だったので気が付かなかったレンズの個体差も結構出てきちゃうんじゃないかな~。
自分と同じ感じで調整でサービスが大変になったりしてね…。

画質としては概ね満足。
カメラとしては高感度撮影とか連射なんてのはD4にお任せするからいいとしてもやっぱりD4xとしてD4と同じボディーでこの素子使って出してほしいな~。
悪いわけじゃないけど信頼感がやっぱり劣る気がする。
値段が安すぎるっていうのも考え物の気もw
やっぱり仕事として使うにはプロ機使いたいしね。

そんな感じで2~3日使った感じの印象でした。
使い込んでいくとまた違ってくるんだろうけどね。
そういえば絞りによる回折現象は思ったより気にならなかった。
もちろん22まで絞ると明らかにぼけちゃうけど11なんて差は殆ど無い。
16でちょっと分かるくらい。
またしばらくテスト重ねて実戦に投入だな。
来月は撮影てんこ盛りだし!

D4&D800

2012-03-28 14:56:36 | CAMERA



ほんと~~~~~にお久しぶりです。
何とか生きてます。

はなも8歳になってますw
耳血腫を繰り返して今はほったらかしです。

3ヶ月もあれば色々有りましたが新しいカメララッシュなのでぼちぼち再会です!
とりあえずD4とD3xとD2x揃い踏みのショット。
D1は持ってませんw





とりあえずD4が今年の始めに発表されたのかな。
2月の16日に発売予定だったのがひと月延期になりその間にプロサービス向けの発表会が2月7日にあった。
その日の午後1時頃D800とD800Eの発表。

その時点でNPSに予約をいれるもまだ値段が決まっていないので後日改めて下さい。と。
ただ今日行われるD4の発表会でお目見えするとのこと。
原宿で行われた発表会で感触を確かめて次の日両機種とも予約。
で、今はまだD800Eは発売されていないけど残りは届いた。

今回は仙台の震災とタイの洪水の影響で色々と遅れて待ちに待った発表ということもあってか予約が殺到。
D3xの時は普通に発売日にNPSで受け取れたのに今回はそうは行かなかった。
十分量を確保出来なかったので一般向けから出荷しますのでお待ち下さいとの電話があった。
発売が3月15日だったのが引渡し予定日が3月27日とのこと。
そして3月22日はD800の発売日。
残念ながらこちらもプロは後回し…。
同じく3月27日引渡し予定…。
ファーストインプレッションはプロがやったほうが良いと思うんだけどなぁ~。

そして3月24日夕方NPSより入電。
本日からD4をお渡しできますとのこと。
とはいえ行く時間がなかったので翌日手に入れる。

と、設定やらテスト撮影なんかをしていたら27日に再び入電。
本日よりD800をお渡しできます。とのこと。
この日は夜食事に誘われていたんだけど電話があったのが14:30頃だったので何とかその日のうちに受け取る。
そして今日。





まだまだ設定とか煮詰めていなんだけど触った感じは待った時間の進歩はあった感じだね。
D4の方は全機種より400万画素アップの1600万画素。
D3sを買わなかったので久しぶりのフラッグシップ機。
D800はD700の後継機という位置づけではないということだけどフルサイズのカメラは今となってはこれとD4しか無い。
こちらは画素数3倍になって3600万画素!
そして値段はD4の約半値!!

D4は画素数的に大きく進歩したわけではないけどAF、動画あたりが大きく変わってきたのかな。
動画は仕事では使わないのでまだ試してないけどAFは確実に進歩してる。
食いつきが良いし、ライブビューでのAFも全然早くなってる。
これはD800も同様のものを積んでるらしいので素晴らしい!

シャッター音は両機種ともマイルドになった感じ。
D4は切り終わった後の金属音が響く感じがイマイチ…。
D700で買わなかった縦位置グリップを買ってみたんだけどこれは取ってつけたような感じになってあんまり好きじゃないな~。
D4の一体感が断然デザイン的にもカッコイイ。
全体のデザインもペンタ辺りが曲線で繋がる感じなって丸くなった。
これもD3系の方が個人的にはいいかな~。
まぁ慣れるんだろうけど。
細かいところも良くなっていてボタンが光るようになっていたり、D3sからついたライブビューのボタンもありがたい。

同じ時期に出てきた両機種だけど出力がちぐはぐなんだよな。
D4はコンパクトフラッシュとXQDという新規格のダブルスロット。
で、USB2.0の他にLANも付いた。
D800はコンパクトフラッシュとSD。D700はコンパクトフラッシュのシングルだったから増えたんだけど…。。
その代わりD4より速いUSB3.0が付いた。
今のところカードはコンパクトフラッシュしか使う予定はないんだけどD4もUSBは3.0にしてほしかったな~。
LANでCameraControlPro2を使わなくてもパソコンとかからカメラをコントロール出来るようになったんだけど、無線を使わないんならUSBのほうが使いやすい感じだった。
今まではUSBとFireWireを予備を入れて2本づつ持ってロケに行っていたんだけどそれにUSB3.0の2本とLAN1本が増えてカバンがコードだらけ…。

CameraControlProといえばず~~~と待っていた項目が増えた。
Canonは以前から当たり前にできていたんだけど、何度かNPSに言ってきたんだけどやっと。





今までCameraControlProで撮影をするとHDDにしか記録できず撮影の後必ずバックアップが必要だった。
この項目が増えたのでカメラのカードの方にも同時に記録が残るので安心感がぜんぜん違う。

まぁまだまだあるんだけどざっとこんな印象だった。
来月は今回の本命D800Eが発売される。
ローパスフィルターの効果を打ち消した特殊機なんだけど、予想以上にこっちの方も予約が入っているみたい。
そんな訳でど~~~せまたプロは後回しということになるんだろうけど楽しみにしていよう。


さて、肝心の画質に関しては…。
テスト撮影もひと通りしたんだけど次回にしようかと。
何せ今のメイン機がPhaseのP40+。
画素数敵もD800とほぼ同じ。
D800の方が横に40ピクセル長くて縦に572ピクセル短い。
値段は1/10!
画質は??

アウトレットセール

2011-12-09 15:08:50 | CAMERA
いつも愛用しているストロボのCOMET。
アウトレットのセールのお知らせがしばらく前に届いていた。
仕事が入んなきゃいいなぁ~と思いつつしばらくカレンダーを見ていたんだけど、、、。

前回行ったのが2010年の1月末。
この時は原宿のアートギャラリーみたいなところであって、朝早く並びに行ったのにすでに50番目という人気ぶりだった。
その時も欲しいものは無事に買えたんだよね。


今年のセールの初日は昨日。
ところが昨日は生憎と撮影が入っていた。
そんな事で今回は諦めていたんだけど、昨日の撮影データはサーバーにアップして納品出来たので昨日中に納品も済んだ。
ちょっと欲しい小物もあったので2日目だけどダメ元で飯田橋まで行って見ることに。

ちゃっかり5時半には目が覚め渋滞の中ひたすら目白通りを上る。
着いたのは8時半くらいかなぁ~。
初めてのコメットの本社。
一階のガレージみたいなところで整理券を受け取る。
今回はなんと5番目。
大体の人は昨日来ちゃったんだよね、、、。
この時点でちょっと不安。

9時に整理券を入場パスに変えてもらって再び10時に集合。
この時点でも20人位しかいない。

予定通り10時に開店。
20人の入場制限だったけど5番目なので楽勝!
バーーーっとひと通り会場を見回して欲しい物の目星をつける。

目当てのジェネレーターもセットで括ってあったので素早くゲット。
後小物を少々。
充電式のちっちゃいジェネもあったら欲しかったんだけど見かけなかったのでスルー。

で、本日の成果。





・CBb-24x(電源部)
・CB-25ヘッド(発光部)x2
・延長コード10m
・シンクロコード
・グリッドx2
・ベルクロ
・ハロゲンランプx3

しめて定価で¥663180!
高っ!

で、今回のアウトレット価格は¥326270!
ギリギリ半額以下の51%OFF!!
今回も安かった。
ほぼオークション価格。

充電式のセットとかグリッドが3枚セットで買えなかったりとかあったけど大満足。
早起きして良かった!
早速月曜から本番投入だ。





CBbが微妙にバージョンアップしてるのね。
出力のバリエーターがフル~1/4までは1/3クリックで1/4~は1/6クリックになってる。
なんだかめんどくさいな?
でも今まで1/32までしか落とせなかったのが1/64まで落とせるようになっている。
めんどくさいけどこっちのほうが便利かな!?

それにしても機材って高いなぁ~。
しっかり稼がないと~~~。


Apo-Sironar digital 35mm 1:4.5 その2

2011-02-03 18:03:31 | CAMERA



前回の続き。

興味ある方は御覧ください。

今回はちょっと判りやすいようにいつもより画像は大きめ。
オリジナルを貼れれば良いんだけどなんせ元画像が大きすぎちゃうので、、、。


共通データとしては、、、
・デジタルバックはPhoseOneのP40+
・現像はCapture One5.2
・色気が同じになるようにホワイトバランスの調整
・色収差補正はそれぞれに自動でかけている
・Photoshopで同じ値のスマートシャープをかけている
・判りやすいように位置を調整してデスクトップをスクリーンショット


35mmは
・カメラはSW-D Pro
・レンズはApo-Sironar digital 35mm 1:4.5
・今回はシュナイダーのセンターフィルター(周辺光量落ち補正)を装着

38mmは
・Hasselblad 903SWC 38mm


センターフィルターは純正じゃない。
シュナイダーの65/75mm用のやつ。
経が同じなので使ってみると良い感じだったので純正は買わないことにした。
多少のムラはどうせキャプチャーワンで取れちゃうからね、、、。


で、最初の画像の赤いところを絞りを変えながら撮影した結果が下の画像。
とりあえず中心から。





ローデンの方はf5.6はちょっともやっているのがわかる。
f8になるとカッチリ来て後は絞るに連れてまたもやってくる。
ハッセルの方はf5.6でも良好な画像。
そこからだんだんともやっていくのは同じ。
ちなみにf5.6はレンズの開放値ではないんだけど、シャッターが一段ずつしか変えられないので今回はちょっと割愛。

f5.6だとハッセルに歩があるね~。
それ以降はあまり変わらない感じ。
解像感も全く問題ない。

次に左下の切り抜き。





両方共結構絞らないと周辺は結構流れる。
ハッセルのほうが流れている感じだね。
両方共f16辺りが一番良さそう。
f22だとちょっとぼけてくる感じ。


次に右上。





こっちでは思ったよりもローデンの周辺が流れてないな。
ハッセルの方は左下と同じ感じで周辺はf11位絞らないとちょっと厳しい。
いずれにせよ画面の隅々まできっちり撮りたければf16ということになる。

自分のSWCは2000年製造のものだ。
でもこのカメのオリジナルであるSWは1957年から作られていてレンズ設計は基本的に変わってない。
SWCのレンズBiogon自体はもう20年くらい前に設計されてるしね。
それでありながら最新鋭のローデンにほとんど引けを取らない結果を出すのはすごい。
エコレンズになって最後は905SWCになったけどこれよりもいい結果が出るのかな?

何はともあれ両方共良いレンズには違いない。
昔はデジタルで撮影されるなんて思いもしなかったカメラだろうし、それを4000万画素で撮影してピクセル等倍まで拡大されてね、、、。

そこまで見るとやっぱり周辺の甘さが気になるところだね。
これ以上大きなCCDの上位機種だとさらに周辺を使うことになるからもっと厳しい結果が出ることは眼に見えてるしね。
ただローデンの35mmはイメージサークルが105mmある。
正直あおらない状態でf16まで絞って周辺はギリギリな感じが否めない。
前回書いたけどパノラマ的にアオって使うのは正直無理なところ。
イメージサークル周辺は解像してない。

だけどCCDを縦にカメラにセットして横にあおったらそれは無理ではない。
SWDは上下左右とも17mmずつスライドしてあおることが出来る。
2枚でつなげようとしたら微妙にCCDのほうが1mm足らないんだけどうまくやれば面積倍の66mmx44mmのサイズで撮れるはず。
もちろんめんどくさくなければ3枚で撮れば一番いい。

そうして撮った画像をつなげたのが下の画像。





丁度シュナイダーの24mmと同じくらいの画角。
今回はのりしろがちょっと無駄にあったのでちょっと小さいけどそれでも横が10770px、縦が7257pxあった。
有効画素数7800万画素相当だ。
周辺の画質と中心の画質を比べるとやぱり周辺は甘いことは否めないけど大きさを考えたら問題ない気がする。
この画像をピクセル等倍で一度に表示しようとしたら今の自分のモニターで考えたら横が2mくらい必要になる。
印刷にしたって1m位大きく伸ばさないと粗なんて分からないはずだ。
このやり方なら仕事でももちろん余裕で使える。
まぁここまでの大きさを要求されることは無さそうだから、十分にあおれる35mmとして普通に使うのが一番だな。


とまぁこんな結果になった。
このブログを読んでるSWC使いの人はどう思ったろう?
さすがにSWD使いの人はいそうにないけど、、、。
フィルム機が安くなったとは言えSWCはまだまだ高価。
でも標準レンズセットなんてすごく安い。
大きく伸ばすと言っても家庭で伸ばすのは大きくてA3までだと思う。
となると4000万画素はオーバークオリティだ。
となればデジタルバックもずいぶん安くなる。
PhaseOneは先日新しいシリーズが発表されたので今のシリーズは安くなるかもしれないしね。
そうなればフィルム代のことを考えればハッセルでデジタルを使うのは実はそんなに高くない気がする。
ひと世代前のCFレンズのシリーズでも解像感は全く問題なく素晴らしい。
ハッセルで撮るのはやっぱりめんどくさいけどそこがまた良いしね。
ハッセルと旅に出よう!

もう少しハッセルの機材を買い足してるのでそのへんの話はまたいつか。
どうしてもオリジナル画像が見たい人はメールでももらえればどうにかして渡すよ~。
興味のある方は是非!





Apo-Sironar digital 35mm 1:4.5 その1

2011-01-29 15:35:12 | CAMERA



しようしようと思いつつ先延ばしにしていたこのレンズをテストしてみた。
ネットでもほとんど作例とか出てこないからか、この手の記事は意外にアクセスが伸びたりする。
今回もご参考になれば、、、。

RODENSTOCK Apo-Sironar digital 35mm 1:4.5 というレンズ。
これはSWD- PRO専用にヘリコイドをつけてHOSEMAN独自のマウント仕様。
ドイツ製のレンズ。
自分は4x5のレンズはシュナイダー派なのでローデンのレンズはこれが初。


実はこのレンズ9月の末に買って簡単な実験をしたところイマイチ良くなかったので調整をお願いしていた。
仕事で使うにはちょっと中途半端に長いので今のところ出番はなく、急ぐわけでもなかったのでこんなに時間がかかってしまった。

最初のテストでは中心がちょっとピントが弱いかな~っていう感じで24mmと比べるとパッとしない。
しかもイメージサークルは10cmもあるのにあおらない状態で周辺のピントが甘い。

f16辺りから解析ボケが出てきちゃうので絞れてf16。
そこまで絞っても周辺が甘いのだ。

で、販売店経由で調整をお願いしてみることにした。
2~3週間くらいたった頃だろうか、調整済みとして戻ってきた。
ところが悪化していたりして、、、。
頼みますよ、、、駒村さん。

中心までピントが来なくなってしまった。
さすがにこれにはガッカリ、、、。
聞けばメーカーにデジタルバックが無いのでピントグラスで調整したとのこと、、、。
さすがに販売店さんからも文句を言ってもらって再調整。

直接メーカーに送ってくれとのこと。
そして年明けに戻ってきた。
今回も無限遠の調整とのこと。
周辺ボケは?





で、再度テスト。
今回は開放から中心はピシッとピントが来るようになった。
ただやっぱり周辺は甘いままなんだよな~。

これがハズレのレンズなのか、レンズの性能的にこれが限界なのかが解らない。
販売店さんに以前の経緯があるから他のレンズをテストさせて欲しいと頼んでみたんだけど、貸し出しできるレンズも新品のレンズの在庫もなしという、、、。
ということで未だにどこに原因があるかが解らない。

なんだかこれ以上ごねてもクレーマーっぽくなりそうなのでこの辺で妥協することにする、、、。
販売店の担当の方からも電話を頂いたんだけど、まぁとりあえずこのまま使ってみます、、、。と返事をしておいた。

自分としてはこのレンズでパノラマ的な写真を撮りたくて買っただけにちょっと残念。
というのもこのカメラとP40+であおると76mm x 33mmというフォーマットのパノラマが撮れるはずなのだ。
その時の対角線は83mmなのでイメージサークルはカバーするはずだからだ。

もちろんそれもテストしてみたんだけど、そこまであおった状態の周辺の画質は正直使えない。
写っているだけという感じでとても解像しているとは言いがたい。


もうひとつの使い道としてはデジタルバックを縦につけて横にあおるという物。
そうすれば65mm x 44mmのフォーマットで撮影ができることになる。
単純に計算しても面積で倍になるので8000万弱相当の画素数で24mm相当で撮影できることになる。
これはとても使い勝手がいい。
35のフルサイズで21mm相当の画角なのだ。

そしてその周辺の解像感は、、、というのは実写があるので次回に詳しくレビュー出来ればと思っている。
そしてそのついでにリクエストのあったV + P40+の話をということでHaaselのSWCも焦点距離が38mmと近いので比較で画像を乗っける予定。



Hasselblad 503CW

2011-01-25 16:45:41 | CAMERA



今回もまたカメラの話。
10年ぶりのハッセル熱に次はボディーを買ってきた。

このVシリーズは製造中止してしばらく経つのでもちろん新品を探せばあるんだけど結構お高い。
この間の250mmを買ったときにも新宿あたりは見ていたんだけど良さそうなのがなくてしばらく探してた。

先日中野に2台あるということなので行ってみる。
1つは明らかにプロが使っていいただろうと思われる酷使具合。
もうひとつはキレイ目なんだけどカメラ内部の反射防止材がひび割れてる。
値段は同じ。
ん~~~と悩むが一応保留。

その足で扱っているお店の多い銀座へ。
計6店廻るも無し。
全くないわけではないんだけどあってもレンズとフィルムバックのセット売り。
レンズは持ってるしフィルムバックはもう使わない。
でその日は収穫なし。





で、今日改めて新宿へ。
なければ先日見た中野のを買って帰ろうと。

新宿も扱ってるお店がたくさんある。
最初の2店は無し。

3店目に3台発見。
ただしセット売り。
そこで交渉してみる。
まぁ多少割高になるよ?と。
じゃあレンズは150mmにしてよ。というとOKが出る。
ボディーもレンズも並かな、、、。
なければ持って行こうと決めてとりあえず保留。


次にいつもは覗かないお店も行ってみる。
と、ありましたよ!
しかもかなり綺麗!
でもレンズは付いてないもののフィルムバックは付いてる。
バラ売りはできない。と。
でも買取もやってるじゃんこのお店。
で買い取ってもらうと1万だと。
綺麗なので買うとそれでも3万位はしちゃいそうなのでなんとなくもったいなくてセットでお買い上げ。
¥128000なり。





今まで見てきたものの中では一番奇麗。
ほとんど使っていない感じ。
内面反射防止のパルパスも割れてなかった。
ちなみに上の写真にシリアルが写っているんだけどその中にSHと入っている。
ということは2002年製造とわかる。
綺麗なはずだよ、、、。

なぜわかるかというと一種の暗号で
1234567890
VHPICTURES
と数字とアルファベットが置き換えているからだ。
VHはVICTOR HASSELBLADの略で創業者の名前だね。
HASSELBLADはハシバミ(ヘーゼル)の葉っていう豆知識。





ボディーは他にも2台あるのになぜ買い足したかというと250mmを買ったからとワインダーをつけたかったからだ。
上の写真は左が503CWで右が503CXだ。
CWのほうがミラーが長いのがわかる。
この短いミラーのお陰で広角レンズなら問題ないんだけどマクロで極端に寄ったり望遠を付けるとファインダーがブラックアウトしてしまう。
これが出るまでハッセル使いのプロたちも我慢して使っていたんだよね、、、。
もちろんフィルムにはちゃんと写っているんだけどファインダーは大体しか解らないことになる。







ちょっと分かりにくいけど上がCXで下がCW。
CXはピントグラスの上の方の目盛りで一マス分黒くなっている。
付けてるレンズは250mmでピントは∞。
下は黒いところが無くなっているのがわかる。
写っているのに見えないのは結構なストレスなのだ。

ボディーの大きさは変わっていないから単純にミラーを長くしても入らない。
ミラーアップするときにスライドして奥のほうに引っ込む仕様。
巻き上げるとゆっくりとまた滑るようにミラーが定位置に戻る。
壊れそうだけど以前在籍していたスタジオで散々使っていたけど壊れたことはなかったかな。





細かいところではシャッターボタンが痛く無くなった!
ずっと使っていると結構人差し指痛くなるんだよね。
その代わりタイムのロックが無くなったのでバルブ撮影するにはレリーズが必要になる。

ということで後少しで理想のシステムになりそうだ。
急いではいないけど暇なうちに捜し歩くのが楽しいこの頃。
次は何を狙いましょ?

今年初の機材の買い物は、、、

2011-01-20 15:39:21 | CAMERA



天気が良いのに暇だな~。

だからというわけではないんだけどカメラ屋さんによく行く。
それにしてもフィルムカメラの値段の下がりっぷりにはビックリするね。
特に中判、大判。
今時プロも使わないんだろうかね?
4x5なんてもう何年も防湿庫から出したことないし、フィルムも全然使ってないしね。

ライカも安くなってるね~。
欲しいところだけど今更フィルム使うのもね、、、。
M9なら欲しいけど趣味にしては高すぎるしね。


そんなわけで久しぶりにハッセルのレンズを買ってみた。
10年振りくらいか?
仕事柄望遠レンズはほとんど出番がないんだけどね。
だってあまりに安くなってるんだもん。





HasselbladのSonnar 5.6/250mmってレンズ。
Carl ZeissのT*コーティング。
レンズのタイプとしてはCFだね。
当時の値段は¥40万を超えていたんじゃないかと思う。
独立する前にハッセルを必死こいて集めてたんだけどそのころ中古でも¥25万とかして優先順位からは外れていたからついには買えなかった。

ここのところPhaseOneを買ってから再びハッセル熱が出てきて良くお店で見るようになっていた。
中古カメラ屋さんは銀座と新宿にたくさんあったりするんだけど新宿のとあるお店でこのレンズが4本並んでいた。
ちょっと前に見たときは¥73500だった。
綺麗なのに安いなぁ~なんて思ってたのにまたのぞきに行ってみると¥52500に下がってた!
で、4本全部出してもらって一番奇麗なのを頂いてきた。
全部綺麗だったんだけどね。

レンズもピカピカ、シャッターも全速問題なさそうだし、絞りも綺麗。
こんな値段でいいんだろうか、、、と思ったりして。

帰って早速P40+に付けて簡単にテストしてみたけど全然大丈夫そう。
ただピントが超浅い。
ピントグラスで見ても合いそうにない感じ。
ちゃんと撮るんならPCが必須かもしれない。
絞りはf45まであるけど絞りすぎてぼけてきちゃう。
絞ってf22位までな感じ。
近場でいいからちゃんと試写してこようかな。

後はボディーを買い足したいんだよね。
503CWを。
あと150mmも買えば完璧なんだけどね。
銀座か中野に行ってみようかな。

Phase One P40+!! その2

2010-10-09 10:53:50 | CAMERA
なかなかちゃんとした実験ができていないんだけど来週はめいっぱいこのカメラを使うようなので簡単に実験。
バルコニーから外を絞りを変えながら撮ってみたのでそのうちの一部を公開。
あくまでも参考としてみてね。

とりあえずD3xとの対決。
レンズは14-24mm。

シュナイダーの24mmをP40+で撮ると長辺がほぼD3xの20mmと同じくらいになる。
最近20mmのレンズはニコンから出ていないので画質的にも14-24mmは最良となると思う。
絞りはP40+がf8、D3xがf11としている。


その前に画素数の差を分かりやすく図にしてみた。





赤がP40+、青がD3x、黄色がD3=D700、白は参考に今使ってる24インチのモニターの解像度(WUXGA)。
分かりやすくはWUXGAはフルハイビジョンテレビの画質。
P40+とD3xはひとつの画素ピッチはほぼ一緒なので単純に面積もこのくらいの差になる。
会社を離れたときは黄色のD3だった。
それが画素数で倍になり、また今度は1.7倍になり、、、。
画素数に見合うだけ腕も上がってるはずなんだけどね、、、?

それにしても100%の表示で見てるとこんなにスクロールしなきゃ見れないのね、、、。
ちょっとびっくり。
30インチのモニター欲しいなぁ~。


さていよいよ実写なんだけどこのシュナイダーの24mmは結構クセモノ。
というのもあまりにもレンズの後面からCCDまでの距離が近い。
当然周辺にいくほど届く光量も減っていくから周辺は暗くなる。
そしてフィルムと違ってCCDは斜めから入ってくる光は苦手なので周辺で色ムラが出来る。
それを踏まえてそのまま撮ってみる。





とこんな感じ。
正直ひどい、、、。
周辺光量落ちはソフトでも今は簡単に補正できるけど、色ムラは相当なフォトショッパーでも難しいんじゃないかな、、、。
ちなみに自分では出来る気が全くしない。
ところが打つ手がある。
この状態で専用の白い板を撮影する。





余計ひどいことがわかったりして、、、。
周辺は墨っぽくて園周辺に緑のような青のような色ムラが、、、。
このデータをPhaseOneのソフトCaptureOneで解析する。
それを上の写真に反映してやると、、、





全くもって綺麗に補正される。
このソフトの凄いところはレンズをあおって撮影して周辺光量の落ち方が中心と偏っていたとしても直せるところだ。





こちらがD3Xの画像。
長辺に画角を合わせて撮影している。
このままでは対象物の大きさが変わってしまうのでフォトショップで長辺が同じになるように拡大してある。
判りやすいように両方共同じだけ軽くスマートシャープを掛けている。

まずは中心の画像から。
以下すべての画像が先にあるものがP40+で下にあるのがD3xになるように配置している。







これだけでも格段の差があるのがわかるよね、、、。
建物の先端の画像。







続いて差がはっきり出ていた右のほうの木の拡大画像。







とまぁこんだけの差が出る。
画素数の差というよりもローパスフィルターのないキレの良い画像を出すP40+に歩があるのかもね。
しかしまぁより細かく鮮明に写る。
ニコンのカメラが4000万画素になったとしてもここまでの画は正直無理な気がする。
センサーサイズの限界とローパスフィルター、、、。

次に周辺部。







と、ここに来て差が無くなった?
というのも今回は周辺落ちをソフトで補正してある。
24mmは中心と周辺では2絞りくらい差があるみたい。
それをソフトで明るさを上げているので画像が荒れているからだと思う。

それを補正するのがセンターフィルターなんだけどこの画像を見て追加で発注して手元にある。
今回の実験には間に合わなかったけど撮影には間に合ったのできっといい結果が出るはずだ。
ただ二絞り暗くなるんだよね、、、。
ただでさえ感度が50に下がったのにISO12相当になってしまう、、、。
ストロボの数が減ったと思いきやまた増えることになるのか?

という結果だった。
撮影の段階では機材は増えるし手間も増えるし時間もかかる。
はっきり言っていいことは全くないんだけど、その苦労をして得られる高画質。
それをクライアントが評価してくれるかだよね。
比べて出さないと気づかないかもしれないし実際扱いが小さいと差は出ないからね、、、。
月曜からまれにない撮影ラッシュなのでとりあえずお試しということでメインカットはP40+でいこうかと思っている。
どう評価されるのか楽しみだ。
ギャラに反映してくれるといいんだけどそうもいかなそうな世の中なので仕事が増えればいいんだけどね。

残るもう一本のレンズと今まで眠っていたHasselでのテストもそのうちしてみるつもり。
Hasselだけでも38mm、50mm、60mm、80mm、120mmってある。
結果がよければ250mmとか追加で買いたいんだよなぁ~。
なんせフィルムカメラが以前とは考えられないくらい安く手に入れやすい状況。
それはハッセルといえど同じ。
安くはないけど昔はおいそれと買えるもんじゃなかったからね。
ハッセル一式にPhase持って北海道とか行っちゃいたいなぁ~。

Phase One P40+!! その1

2010-10-05 15:37:54 | CAMERA



散々悩んだ挙句購入に至ったよ!
と、言うわけで今回は新しい機材の紹介。
細かいレビューはいずれすることにして、、、。

フォトキナでの噂をされていたPhaseの新機種もなぜか出ず、ニコンからもプロ機は発表されずちょっと期待はずれだった。
そんな週末明け28日に銀座のとあるお店で契約を済ませる。
その日のうちに発注がかけられ次の日の午前中には届く算段が整った。

次の日の午前遅く引取りに車で向かうも途中連絡があり間違った機材が届いてしまっていると、、、。
あと10分もあれば着いてしまうところまで来ていたのでそのままお店に向かう。
どうやらP40+ではなくH40が届いてしまったよう、、、。
金曜日に撮影が入っていたのでなるべく多くのテストをして出来れば使いたかったのに、、、。
と、言うまでもなく頑張ってくれました。
無事に2時間遅れでバイク便で到着。
中身を無事に確かめて天気も良かったので早速銀座でファーストショット。
最初からそのつもりだったので車にHasselのSWCを入れてきてた。
といっても電池が充電されているわけではなかったので30枚くらいしか撮れなかった。
その写真とかは別の機会に。
そんなこんなで無事に入手してすでに初仕事も無事終わってたりする。
来週は11日から20日まで休みなしの撮影だらけの死のロードが始まる、、、ので今週出来ればもう一回くらいレビュー出来るかな?


上の写真がP40+の本体。
付属品はペリカンのケースに充電器とかコードもろもろ、クリーニングキットなどなど。
現像ソフトである純正のCaptureOneはデジタルバックでのみ使えるDBが付いていたけど何でも使えるProを別途入手。





記録メディアはコンパクトフラッシュ。
一枚刺し。
最新の規格であるUDMA6に対応している。
16Gまでは認識するって言う話だったのでSanDiskのExtremeProを秋葉で購入。
ExtremeProは最低の容量が16Gなので一応2枚。
相変わらずメディアは秋葉が安いよね、、、。
家電量販店の半値!
まぁ輸入版だけども。でもちゃんと本物だったよ。





電池も本体に入る。
つまり昔みたいにパソコンにつなげっぱなしではなくてスタンドアローンで撮影できる。
電池も予備で一本別に購入。
中身は日本製って書いてあったよ。





メニューのボタンは4つ。
シンプルでいい。
何でも4つのボタンで操作する。
画像を確認するのも4つのボタン。
それはさすがに無理があるね、、、。





撮像素子の面。
最近の一眼レフデジタルなんかのCMOSではなくてCCD。
コンパクトフラッシュと大きさを比較してもその大きさがわかると思う。
ちなみに44mmX33mm。





もちろんこれだけでは写らないのでカメラ本体。
駒村商会のオリジナルHORSEMAN SW-DPro。
といってもシャッターもヘリコイドもあるわけではないのでただの板?





裏はこんな感じ。
今回はHasselのVマウントでお願いしたのでそのマウントが付いている。
右にある丸いネジを回してやるとマウントが外れる。





このカメラの一番の特徴はあおれること。
ただスウィングはできない。
上下左右17mmずつスライドできる。
ニコンとかキヤノンとかのあおれるレンズはカメラ本体ではなくレンズが動くのでどうしても光軸がずれてしまう。
スライドして画像をステッチしてつなげようとするとちょっとだけどずれてしまう。
このカメラはレンズが動かないでデジタルバックを動かすのでスライドした画像でも綺麗につながる。
上の画像は上と左にめいっぱいスライドした画像。





次にレンズ。
今回は2本。
シュナイダーの24mmとローデンの35mm。
24mmのレンズはめちゃくちゃちっちゃい!
絞りもf16までしかない。





デジタルバック+カメラ+レンズ=上の画像。





裏っかわ。





横から見るとこんな感じ。
すごいアナログとデジタルの合体だ。
コードは画像を送ったりするものではなくてシャッターが切れたことをデジタルバックに知らせるためのもの。
ところが付属のコードではカメラと干渉して付かない。
純正のマルチコネクションシンクケーブルが必要になる。
これだけで¥9000だって、、、。
さて次回は実際の画像を紹介するつもり。


次なる高みは

2010-09-06 03:02:17 | CAMERA
ここのところ大きい仕事もコンスタントに入ってきている。
都心の不動産の売れ行きも良いらしい。
今年の売上も今のところ順調!
って事で再び勝手に機材強化期間!!

今回はかなりマニアックな日記なのでマニアックなカメラ好きな方向けです、、、。

で、候補はというと、、、
MacBookProも大分もたつくようになってきたから新しいのにしたいし、モニターも結局買っていないので新調したい。

まだ発売前だけどニコンから24~120mmっていう便利な焦点距離のレンズが発表された。
16~35mmのレンズの評価がいまいちだったので同じf4通しのシリーズなのでちょっと人柱さんたちの評価待ち。
開放がf4なので今の24~70mmの一絞り分暗いけど手ブレ補正が入っていて焦点距離もちょっと長めなのであれば活躍することは間違いない。
とりあえず来月早々には結論が出そう?

いまのD3xもそろそろ2年になろうとしている。
今のところこれ以上画素数が増えるっていう情報もないし、廉価版の2400万画素のカメラの話題もない。
今月はフォトキナがあるから何か出ないかな~とは期待しているけど、、、。

とはいえこれ以上35mmのカメラに画素数を求めるのも無理があるのかな~なんても思っている。
そうなると次に考えなくちゃならないのは中判のカメラだ。
カメラのシステムとして揃っているメーカーだとハッセルブラッド、フェーズワン=マミヤ、ペンタックスになるのかな。
ただ仕事柄広角レンズが必要不可欠なんだけどあっても28mmまでなんだよね。

唯一ホースマンが24mmのレンズが付くカメラを出している。
それがこれ。





24mmのレンズを単体で買って4X5に付けるっていう手もあるんだろうけどちょっと大きくなりすぎてイマイチ。
今のところこれ一択みたい。
カメラ本体は¥30万位なんだけどレンズユニットが高い、、、。
カメラ本体と24mmと36mmのレンズ、ファインダーと揃えるとざっと¥100万。


だんだんおかしなことになってきたぞ、、、。
これにデジタルとして記録する装置=デジタルバックが必要になってくる。
こんなやつね。





フェーズワン、リーフ、ハッセル、マミヤ、ジナーなんかが日本で手に入る。
上のは今のところの候補のフェーズワン。

そんなわけでちょうどスタジオショップでフェーズワンのセミナーがあったので土曜日に行ってきた。
輸入総代理店のDNPフォトルシオさんによるデモと説明だった。
15人?位の出席者だった。
2時間に渡って使い方と現像の仕方を教わってきた。
なんとなく下調べもしていたので終わったあともちょとお話に付き合っていただいたり、、、。
話好きな方で助かりました。
カタログでは分からなかった事とか色んなアドバイスもして頂けた。

ここのところの撮影で画素数が今のD3xで不足していると言われたことは今のところない。
撮影の段階でこれはちょっとやばいかなって思ったのがあったんだけど、それはフォーマットがパノラマに近いもので普通に撮影したものだとかなりトリミングされちゃうと分かってたからそれはシフトレンズでステッチして解決。
とはいえこの先いくらでもこういう自体は出てくるだろうし、いつの間にかかなりの大きさで印刷されていることも少なくない。
今のところしのいでいるけどギリギリなのは否めないのだ。

カメラのシステムとしては今の仕事では35mmのカメラのシステムが一番合うのは分かっている。
どうしても広角レンズが中判では不足しているからね。
今のところそれをかなえてくれるレンズはシュナイダーの24mmしかない。

で、このレンズを使ってデジタルバックを使うとなると微妙な制約が出てくる。
そもそも35mmタイプと違ってここまで大きな撮像素子を開発しているメーカーはそんなにない。
市販されているところだとコダックかダルサということになる。
近頃キャノンが20cmX20cmなんていう巨大なセンサーの開発に成功したなんて記事があったけど市販ベースに乗ることはまずないだろうし、あっても到底一般人の手に負える金額でないことはわかる。

というのもデジタルバックというものは異常に値がはるのだ。
今のところフェーズワンのP65+というのが一番性能が良くて6000万画素あってセンサーの大きさも一番大きい。
その値段は、、、¥6195000!!だ。
まぁ普通に外車が買える値段だね、、、。
これにカメラをシステムとして組んでいかなければならないので下手すれば車どころではなくて家くらい買えちゃう?くらいのものだ。

現状でギリギリといえど画素数が不足しているわけではないのだから正直6000万画素はいらないと思う。
まぁあるに越したことはないけど正直買えないよね。
個人で持っているカメラマンなんているんだろうか?

狙っているのはその下の4000万画素のクラス。
で、上記した制約っていうのが問題になってくる。
24mmのイメージサークルは60mmしかないのだ。
デジタルバックのセンサーのサイズは正直バラバラなのが現状。
元々作るのが難しいこともあって開発されたセンサーを買い取って製品にするっていうのも現状。

ちょっと補足だけどフィルムで中判って言われるのはブローニーフィルムを使うカメラのこと。
ブローニーフィルムは長さの違う120と220がある。
カメラによって撮影枚数は変わってくるんだけど、サイズとしては6x45,6x6,6x7,6x8,6x9,6x12,6x17なんかが一般的かな。
ちなみに120のフィルムだと6x45で16枚撮り、6x6で12枚撮り、6x7で10枚撮り、、、とサイズが大きくなると撮影枚数も少なくなる。
220だと単純に長さが倍なので撮影枚数も倍になることが多い。

で、いまあるデジタルバックのセンサーの大きさが一番大きいP65+で53.9x40.4mm。
中判でも一番小さな6x45サイズなのだ。
6x45と言っても実際のフレームは56x41.5mmなんだけどそれでもちょっと小さい。

ここまで書いて制約に気づいた人はすごいけど、、、。
そう、24mmのレンズはイメージサークルが60mmしかないからP65+だとけられてしまうのだ。
つまりレンズが持っている写る範囲よりデジタルバックの写す範囲の方が大きいのだ。
24mmは6x45をカバーしてないことになる。
撮れなくはないけど結局イメージサークル外はブラックアウトしてしまうのでトリミングせざるを得ない。

となるともう少しセンサーの小さなもので良くなる。
イメージサークルから言うとぎりぎりのサイズが36x48mmということになる。
それで言うとフェーズワンの機種ではP40+とP45+になる。
P45+はセンサーサイズが49.1x36.8mmとなっている。
微妙に大きいんだけどDNPフォトルシオさんに聞くとケラレはしないという。
それで画素は3900万。

それに対して最新のP40+はセンサーサイズが小さくて32.9x43.9mm。画素数はちょっと増えて4000万。
なんでこんなにサイズも画素数も近いセンサーの製品を同じメーカーで出しているかというと、、、センサーの製造元が違うのだ。
P45+の方がコダック、P40+はダルサということだ。

似たようなものだけど性能の方向が違う。
コダックは長時間にめっぽう強くてダルサはスピードが速い。
カタログにもコダックセンサーの方は露光時間は一時間いけるものの、ダルサの方は一分まで。
長時間露光でのノイズの乗り方が明らかにコダックセンサーに分があるみたい。

DNPの方に伺ったところ厳しい目で見てダルサは10秒が良いところ、コダックは一時間でも平気とのこと。
で、自分の仕事内容を伝えたところ「間違いなくP45+」と勧められた。

セミナー前はセンサーが小さいけどその分アオレる余裕のあるP40+が良いなと思っていたので正直困惑、、、。
P40+のほうが新しいぶん良いメリットもある。
センサーの開発段階からダルサと協同しているみたいなのでセンサーのCPU周りまでフェーズの意向が入っている。
そのことから同じセンサーを他社に供給していてもフェーズだけセンサー+っていう独自の高感度に強い撮影も出来る仕様になっている。
あとP45+は撮影の段階で上記のSWDっていうカメラなんかを使うときはシャッターを2度切りしなくてはいけない仕様なんだけど、P40+はそれがいらないみたい。
この差は撮影において結構重要なポイントになりそうな気がする。

で、自分の過去の仕事の長時間の露光を調べてみたんだけど、多くて2~3秒って所だった。
一番長いのでも7秒。
ただ感度が100の場合でフェーズは一番きれいなのはやっぱり最低感度の50ということだったので単純に倍に伸びる計算。
それでも最悪でも15秒、、、。
P40+でもいける計算。
デジタルバックの情報はネットでも殆ど出てこないんだけど数少ない作例を見てみても正直45秒とかのは使えない。
やっぱり10~15秒っていうのは妥当みたい。

でもネックなのは長時間露光によるノイズだけであとはP40+に分があるきがする。
コダックはセンサーの開発を止めるという話も聞いたしね、、、。
P45+はそれこそ発売から3年近い。
いうなれば安定期なんだろうけど、P40+はまだ半年って言うくらいのバリバリの最新鋭機。
ちょっと経つと平気で値崩れするデジタル機器に置いては新しいほうが良いのもさけられない気がする。
そして値段もP40+の方が安かったりする。
P45+が3990000に対して3360000。
まぁそれでもとんでもない値段だけど、保証を1年にしたりキャンペーンを狙ったりすると実際は1980000で手に入るみたい。

あとは実践で試してみるしかないんだけどレンタルするとそれでも結構な金額になっちゃうのでデモをお願いしてみるかなぁ~。
扱っているお店も数件しかなくて都内だとスタジオショップ、ナショナルフォート、テイク、共同写真くらい?
でもこういう時は首都圏に住んでてよかったと思う。
地方ならお店すらない状況だよね、、、。





仕事のメインはSWDとそのレンズユニットになることは間違いないんだけど、その際のデジタルバックのマウントはハッセルのVマウントになる。
ということは若い時分に必死こいて集めたハッセルの機材が陽の目を見ることになる。
今でこそフィルムを全く扱わない仕事になってしまって、今ではすっかり防湿庫の重りと化しているのだ。
多くはない給料をフリーになった時のことを夢見てそれこそ200万くらいはつぎ込んだはずの機材、、、。
仕事ではなく作品として使ってはいたんだけど、ラボから遠のいてからは全く使ってないのが現状だ。
これでもう一度ハッセルが使えるっていうのもとっても嬉しい。
やっぱりハッセルは別格だしね。
フェーズのデザイン的にもハッセルを基本としているみたいだから相性はバッチリだ。
レンズは当時のものだけどDNPさんいわく全く問題ないですよとのこと!
SWCにP40+をつけて撮り歩いたりしたら最高だな~。

そういうもうひとつのシステムの4x5は相変わらず陽の目を見ないんだろうけどね、、、。
あ~、、、こっちにもいくら散財してるんだろう、、、。

、、、、、、とこんな妄想をこの半月してる、、、。
と言っても現実に買えなくはない所まで来ているので慎重に考えているところ。
なくてはならない機材ではないだけに他に買うべきものがあるきもするのがね、、、。
これをヤメれば一切合切そろって、ついでに住宅ローンの繰り上げ返済なんかもできちゃうしね、、、。

ただ身の回りに持っているカメラマンはいないところなのでここで差をつけるっていうのも悪くない。
クライアントの受けも良くなるだろうし、それがまた仕事を呼べば良いんだけどね。
3年で回収するとして年間100万。月に10万稼いでもらわなくてはならない計算。
そんくらいなんとかなりそうなんだけどなぁ~。
実際買ってレビューできると良いんだけどね。
さてどうなることやら、、、。
いつもなら買っちゃう感じだけど今回は金額のケタが違うのでそういうわけにもいかないんだろうな、、、。

Nikon AF-S NIKKOR 50mm F1.4G

2010-06-22 02:10:20 | CAMERA



なんだかまた怒涛のような一週間が過ぎ今度こそ落ち着くと思われる?
案の定前回の更新からゆっくり出来ることはなく、難易度を上げて忙しくしてた。
この不景気にこの上り調子!??
倒れない程度に頑張ってます。

さてそうこうしている間に梅雨入りをして、こんなにも暑くてジメジメしているっていうのにはなはヒート、、、。
ん~~~?いつ振りだろう?
思い出せない、、、。
ということで2週間はパンツマンだね。
今回もしっぽが無いので犬用ではなく人用のマミー◯コBIG!にお世話になってます。

それにしても暑いな~。
はなの散歩の距離は短くなるばかり。
去年より若干体重は増えて入るけれどそんなに変わらないのに、明らかに去年より暑さに弱くなってる。
年なんかなぁ~?
ちょっと考えんといけないかも、、、。





機材強化月間だったのは何時だ?
って気もするくらいだけどその時に買った物からとりあえずレンズを紹介。
Nikon AF-S NIKKOR 50mm F1.4G。
このブログの写真は殆どがD700と50mmの組み合わせ。
昔から50mmは写真の基本なんて言われているね。
撮り方によって望遠っぽくも広角っぽくもなるし、見た目がやっぱり自然な感じがする。
いわゆる標準レンズ。
キットレンズの次に買う人も多いんじゃないかな?
自分もそうだったしね。
と言っても20年近く昔のことだけどね、、、。

そんな昔のレンズが上の写真の左側。
新しいのが右っ側。
若干大きくなってるね。
フィルター経も大きくなってるし。
一昔前は52mmで統一されていたニコンのフィルター経もどこへいったのやら。

昔って言ってもこの間まで普通に使っていたわけだしね。
そもそもレンズの基本設計なんてことになったらパウル・ルドルフがツァイスのプラナーを設計したのが1897年。
そっから改良は多々加えられるも基本はやっぱりプラナーだ。
どのメーカーだろうと標準レンズはやっぱりプラナーの亜種だよね。

プラナー、ビオゴン、ディスタゴン、ゾナー、テッサー、etc、、、。
やっぱりツァイスは偉大だよね~。
今でもこれらのレンズは基礎になってる。
計算機もない時代に手作業で天才たち計算して作り出した偉大なる遺産だ。

とは言え100年以上経てばいろいろと進化があるわけで。
コーティングが進化したり、ガラス自体も進化するしね。

この2本のレンズを比べても基本設計は変わらないけど1枚レンズが増えているね。
オートフォーカスも電磁モーターが採用されているので静か。
ただレンズの設計上?繰り出しが大きいのでフォーカススピードが遅くなってる。
今までは「ジャキッ」っていう感じであってたのが「スーーッ」って感じになった。
これは正直微妙な欠点。

発売時期はもう1年半も前だ。
ただその時は買おうとは思わなかったんだよね。
その時問題だ!っていわれていたのが絞りの形状。
それが歪だったって言うもの。





ちなみに以前のレンズの形状がこれ。
綺麗な?7角形、、、。
理想は真円なんだよね。
絞りの形状は点光源なんかを撮るとそのまま写真に写ってしまう。
ボケとしてその点光源の形が絞りの形で表現されちゃうんだよね。
よくあるCGの逆光のフレアーの表現なんかはフォトショップで作ったものだけど、フォトショップではその時に作る絞りの羽根の枚数までなんかも指定できたりするしね。

だからやっぱりいいレンズは絞りの羽根の枚数が多くてなるべく真円に近くするようにしてる。
古いライカのレンズなんか枚数がほんとに多くて綺麗な円形をしてる。
まぁそれはレンジファインダーの頃の話でピントを開放で合わせてシャッターを切るときに絞りを絞るっていう事をしなくてはならない一眼レフのレンズではないからね。

余談だけど、かの一流カメラメーカーのハッセルは綺麗~~~~な5角形、、、。
さすがにボケであのカクカクとした5角形が現れたときはちょっと凹む。
とんでもなく高いレンズなんだけどね。
レンズ自体はツァイスだし。
特にCFレンズの頃は絞りバネにアールが切ってなくてホントの正5角形、、、。
ちなみに自分が所有する多々あるハッセルは全部CFだったりして。





まぁ細かいことを言えばきりがないんだけどせっかくリニューアルされた標準レンズが綺麗な円形の絞りバネを持っていなかったから買わなかったって言うのが正直なところ。
その他にもリニューアルにも関わらずナノクリスタルコーティングを施されなかったり、日本製ではなくなっていたり、フォーカスが遅くなったりとかね。

ただいつかは買わなきゃいけないレンズではあるのでたまにチェックはしていたんだけど、その絞り羽根の形状が改良されたっていうので今回の購入となったわけだ。
ただ何時から改良されたって言うデータはなくて安いお店を選んで買おうとすると???になる。
ネットで大体の改良されたシリアル番号はわかっていたのでそれを元になるべく安いお店を求めて廻る。
ただそういう安い店は箱から出してチェックさせてくれないところが殆どで購入には至らず。
結局安くて数が出てそうなAmazonで購入。
結果上の写真のように改良された満足の行く円形をした絞りバネのレンズが手に入った。
形の悪い写真って言うのは手元にはないけどネットで探すと出てくると思う。
レンズの保証期間なら無償で、そうでなくても有料で改良はしてくれるみたいなのでこのレンズを持っていて絞りの形が、、、と思っている人は聞いてみるのもいいかもしれないね。





このレンズの使い道としてメインはこのブログなので未だに細かく解像度のテストだとかボケ味のテストなんかは全然指定ないんだけど、すでに2ヶ月くらい前からこのレンズを使って更新しているので気になる人は振り返ってみてみてくださいな。
このブログの写真のExif情報は消していないのでわかるかな?
新旧共に50mm 1.4fって表示だからわからないかな?
とりあえず5月以降の50mmのレンズは新型になっているはず。
今のところ全く不満なく使用中。
見た目も大きくなっているのでつけた時の迫力は増した感じでいい!
未だに仕事で使っていないけど、その前にテストくらいせんとイケないね、、、。


さて、まだまだ仕事は抱えているものの晴れなきゃ仕事にならないのでしばらくはゆっくり出来そうな予感。
車に満載だった機材もひと月ぶり?位に降ろしたし、ちょっとメンテナンスしないとね。
ついでに自分の体もね。
気づけば明日は誕生日だし、、、。
髪くらいは切ってこよう。
ついでに自分に贈り物でも買ってこようかね!

キャリブレーション その3

2010-05-11 07:17:26 | CAMERA



ゴールデンウィーク前に無事にi1のライセンスが届いた。
インクジェットのプリンターのプロファイルが作れる「i1 RGB Output Module」って言うもの。

4月21日の夜に頼んで、届いたのが30日の午後。
払うのは¥33500、届いたのはPDFで証明書と認証の仕方の説明書。
まぁなんだか釈然としないけどこれで使えるようになったわけだ。

ソフトの方にライセンスを認証させるのかと思いきや、測定器の方に認証させる仕組みだった。
本体のシリアルでスイスの会社にライセンスを発行してもらってパソコン上で認識させる。
ソフトの方はフルの機能が使えるものがダウンロード出来るようになっているのでそれもそうか、、、。


手順をちゃんと守ればやり方はとても簡単。
パッチをプリントしてそれを測定すればあとは勝手にプロファイルを作ってくれる。

今回は下のものを使ってやってみる。
全部で288色ある。





これをA4でプリントするんだけど肝心なのは素の状態でプリントすること。
メインのソフトはPhotoshopCS4なんだけど、通常プリントするときにはPSでプロファイルをかけるのか、プリンターでプロファイルをかけるのか選べるようになっている。

今回はプリンターが素の状態でどういう色を出しているのかを測るべくプリントするので、PSの方もプリンターの方もプロファイルはなし(色補正しない)で出す。
そうして出したのが下の画像。





プリントしたものをデジカメで撮っているのでもちろん正確なものではないけど、グレーカードを写し込んでホワイトバランスと明るさは調整してあるので参考にはなると思う。
顔料インクなので色が落ち着くまでそんなに時間はかからないけど、染料インクのプリンターは半日くらいは置いといた方がいいみたいね。

元々使っているプリンターがEPSONのMAXART PX-5500っていうプロ向けの物で出荷時に調整してあるって言うのが売りの物なのでそんなに悪い結果じゃない。
でも買ってからずいぶんとたつしね。

よく見ると全体に明るさが暗い。
気になるのはマゼンタがオレンジになっていること。
グレーは思ったよりも色カブリがなかった感じ。
もう一台のPX-G920はずいぶんとかぶるからな~。
元々グレーに力を入ている機種なのでそのへんはさすがだね。


そのプリントが色の落ち着いたら一番上の写真のようにセットしてソフトの指示に従って一行ずつ測色していく。
なれれば2~3分の作業。
あとはそれぞれの色の差異を計算してくれてプロファイルを作ってくれる。

で、今度はPSでそのプロファイルを選んでやって、プリンターの方は色補正無しでプリントしたのが下の画像。





完全にマッチしているわけではないけど随分と改善されているのがわかると思う。
まぁ元々モニターはRGBで表示されているものをCMYKでプリントするのだから当然全く同じになるわけはない。
蛍光色なんかは元々含まれていないから表現できないしね。

でも明るさも正しくなってマゼンタもオレンジにちゃんとなってる。
ただシアンとかグリーンの派手な色が弱い感じがする。
この辺は限界なんだろうな、、、。

しかしこれをプリンターの設定をいじって作り出すのは至難の業だと思う。
紙と時間をどれだけ無駄にすれば辿りつけるのか検討もつかない。
しかも当然使う紙の種類ごとにプロファイルは作らなくてはならないわけで、、、。
細かいことを言えばインクのロットが変われば多少なりとも色がずれるわけで、それが本体にそれぞれ8色なり入っているわけで、、、。

本当に細かいことをやればやるだけ大変なことになっていくカラーマッチ。
専門的な知識もかなり必要になってくる。
自分がどこまで必要なのかはその人の仕事の内容によるんだろうけど、最低限のことはクリアしておきたいよね。
自分の中ではモニターの環境とインクジェットのプリントの環境を整えればとりあえず問題ないかな、、、。

モニターの色を合わせてさえいればプリンターのプロファイル自体はメーカーから出ていたりする。
まぁとりあえずのものだから精度もとりあえずなんだけどね。
問題はプロファイルの使い方だよね。
特にPSのプリントのところでプロファイルを選んでプリンターのところでプロファイルを選んじゃったりすると2度補正をかけることになる。
実際によく間違えるところなので色がおかしいといつも思っている人は再確認かな?

ネットで調べると色々出てくるのでそれらを参考にしてもいいかもね。
このガイドなんかは詳しい。
表紙がちょっと怖いけど、、、。
Photographerに特化した内容だけど参考になるんじゃないかと。

モニターは合わせたけどプリントまで手がまわらんという人はプロファイル作る手伝いくらいはしまっせ!

キャリブレーション その2

2010-04-29 04:44:26 | CAMERA
終わったぜ~~~~~~!!!!!
なんと今月の長かったことか、、、。

さすがに忙しすぎたな~。
なんだか精神的にぐったりだよ、、、。
でもお陰さまで過去最高の売上だったりして!
こんなご時世にね。
クライアントの皆様に改めて感謝!感謝!!!

次はゴールデンウィーク明けなのでゆ~~~~っくり休ませていただきますよ!
気分的にはぷらっと旅にでも行きたい感じなんだけど、流石にこの時期は今からでは無理っぽいので今年も新潟に行こうかなっと言うところ、、、。


その前に前回の続きを。
モニターのキャリブレーションの話ね。
実際写真で撮ってみた。





明らかに色が違うのがわかる。
もちろん同じ画像を表示している。
画像自体はもともとOSに入っていたやつだけど、Photoshopで彩度を無くしているから無彩色な画像。
大きい方のモニターは本体でキャリブレーションできるタイプで、キャリブレーションしてもほとんど色は変わらなかった。
小さい方はMacBookProなので本体ではキャリブレーションできないので、とりあえずシステム環境設定のディスプレーで色温度をD50(5000K)にして揃えてある。
写真自体はちょっとモアレが出てしまったので多少調整してあるのご了承を。

本体でキャリブレーションできるっていうことは結構重要。
機械的に色味を変えることができるってことなので、表示される画像が破綻しない。
ノートなんかでは機械的に色味を変えることはできないのでソフトで色を変える事になる。

今回はキャリブレーターは一緒だけど大きい方はナナオのソフトだし、小さい方はi1のソフト。
もちろん見た目は同じになるはずだけど、細かく見ると違ってくる。
ソフトで色味を変えると元々画像が100あるとすると、足りない色味を引っ張ったり、多い色味を圧縮したりして表示することになるので100が80になったり60になったりしてそれを見た目100に近づけることになるので無理が出てくる。
グレーでグラデーションを表示するとよくわかったりする。
階調が歯抜けに飛んでしまったり、無彩色に部分に偽色が出たりね。

まぁ普通に使っている分には全然問題ないんだけどシビアな画像調整には向かないよね。
けど買う時には圧倒的な差が出てくる。
パッと値段を調べてみても、同じメーカーで同じパネルを使っている製品でも本体でキャリブレーションできるのとそうでないのでは倍位の値段がついてる。
売れる量は何倍もつくだろうけどパッと見それほど差が出るわけではないのに、、、。
買う身になると結構考えちゃう。
ナナオのショールームに行っても「そんなに差はでないかもしれないですね~」なんて言われるし、、、。
結局のところちゃんとしたモニター使ってますよっていう自己満足なの?って思ってみたり。

高いモニターを買って調整しないのと、安いモニター買って調整するのとどちらがいいのか?
これもまた答えのでない問題だったりしてね。


とは言え、調整するとやっぱり色味は正しくなるんだよね。
そんな時に必要になるのがi1だ。
こんな感じで直接モニターを測る。





どっちのソフトを使っても作業自体はそんなに変わらなくて、機械をセットして目標値を設定するだけ。
あとは勝手にやってくれる。
時間もそんなにかからない。3~4分?ってところ。
けど結果は一目瞭然。





ほとんど問題ないレベルだと思う。
どっちで表示しても同じ感じに見えるようになる。
というかノートの方は変わりすぎだよね、、、。

でもキャリブレーションできないとそのおかしな色が正しいと思い込むはずだ。
画像を自分しか使わないんなら全く問題ない。
人に渡すから問題なんだ。

だからこそ受け取る側も同じように環境を整えなきゃいけないんだけどね。
人の画像の色を疑うよりも、まず自分の環境は整っているのか?ってね。
仕事としてやってくんなら渡す方ももちろんって訳でこっちもやるんだからね。

で、ここまではi1ディスプレーでも出来る作業。
安いキャリブレーターなら1万円代からある。
さすがに精度は落ちるのかもしれないけどね。
でもやらないよりは全然まし!なはず。
モニターの色がおかしいなと常々思っている人は調整してみてもいいかもね。


次に問題になってくるのはプリント。
渡すデータは印刷の標準に合わせてあっても納品するときはプリントをつけるのが常。
なんのデータが入っているのか分からないしね。

その時に「プリントの色味は実際とは違いますから、、、」なんて言うのは違うと思う。
実際に「色見本としてプリントもつけてね」なんて言われることもある。
それを自分で調整して出すのは結構大変。
何枚プリントをしてもなかなか納得なんていかないもんだ。

そこでプリントもキャリブレーションすることになるわけだ。
そうなるとi1Proじゃないとできなくなる。
モニターのキャリブレーションをとる機械は多々あれどプリントまでできるのはそうない。
i1Proは業界では標準的なものなのでそこは安心。
インクジェットでも、CMYKの印刷でもできる。
もっと言えばスキャナーも、プロジェクターも、カメラでさえキャリブレーションできる。
とは言えそれぞれライセンスを買うようになるので、、、。

Basicを買ったのでとりあえずはインクジェットのプリンターのキャリブレーションができるライセンスを今申請中。
一週間くらい経つけどまだ送られてこない。
問い合わせてみるとどうも製造元であるスイスで発行されることになるので多少時間がかかるみたい。
ということでその話はまた後日。

キャリブレーション その1

2010-04-23 14:06:45 | CAMERA
今日は雨。
と言ってもゆっくり出来そうにない、、、。
晴れたら晴れたで撮影だし。
ゴールデンウィークも怪しくなってきた?

さて、今月と来月は勝手に機材強化月間!
その第一弾として?i1 Proを購入。
下がi1 basicっていうセットの一部。





毎日沢山の人に見ていただいてるこのブログ、どんな人が多いんだろう?
写真好きな人なら「キャリブレーション」という言葉を知ってるかな?
写真に限らずイラスト、デザイン、DTP等々パソコンを使って仕事する人には必要不可欠。

というわけでちょっとキャリブレーションのお話を。
独学なので参考程度に見てね。

キャリブレーションっていうのは簡単に言うと別々の装置の同期を取る事かな。
ここで言うところのキャリブレーションはモニターの事になる。
いろんなメーカー、いろんな種類のモニターが世にはあるけどやっぱりそれらは個性がある。
同じ写真を表示させても全然違う明るさや色で表示させられてしまう。

個人で自宅で楽しむのなら全く問題ないけど、仕事となるとそうはいかない。
もし自分のモニターが明るくてそれで写真を仕上げたとしたら、納品した写真は当然暗くなる。
もし自分のモニターが青くてそれで写真を調整したなら、調整されたモニターで開くと黄色くなる。
そういう事を無くすべく業界の標準に合わせる必要があるのだ。

自分の写真は基本的には印刷することになるのでそれに合わせた調整が必要になる。
個人でキャリブレーションする意味ももちろんある。
パソコンを自分で複数台使っている時にも困るよね。
使うパソコンで色や明るさが変わっちゃうんだから。
プリンターとの色の差をなくしたりね。
それは後日。

人間の目は慣れてしまうので正確に測れる機械が必要になってくる。
それが今回購入したキャリブレーター。
以前から使っていた下級機のi1ディスプレーが壊れてしまったので買い直し。
測光するのに使っているフィルターが劣化してしまったみたい。
修理するとかなりの金額になることがわかったので、フィルターを使っていなくて、プリントのキャリブレーションも取れる上位機種にした。
まぁこれがいいお値段で、、、。
インクジェットのプリンターをキャリブレーションできるセットが¥20万近い。
今回はたまたまオークションに新品が出ていたので半額位で購入できることになったんだけどね。
値下げ交渉も可だったので安くしてもらったし!
ただBasicセットなのでプリントのキャリブレーションを取る器具はついていてもライセンスが付いていない。
これは今注文中。





上の写真の大きいほうがi1 pro。
小さいのが壊れたi1 display。

設定するのは輝度、色温度、ガンマの三つ。
簡単には明るさ、色、コントラストになるかな、、、。

輝度は自分の部屋の明るさにもよるけど100カンデラ~120カンデラ位。
色温度は多くのモニターは6500Kになっているけど、印刷では5000K。
色に温度なんてないんだけど利便上ついている。
太陽光が5000~6000Kっていうところ。
電球の光が3200K。
ということは6500Kの時点で青いんだよね。
それを5000Kになおすとずいぶん黄色く感じるかもしれない。
もちろん机のスタンドが電球だったら、それでも画面は青く感じるかもしれないけどね。

そう、人間の目は慣れるからホントは環境もそれに合わせなくちゃならない。
5000Kの蛍光灯っていうのはなかなか一般では手に入らない。
普通に売っている昼白色の蛍光灯が近いんだけど、この蛍光灯にはレッドからマゼンタにかけての成分が少ない。
だから写真で撮ると緑にころぶ。
高演色AAA昼白色って表示のある蛍光灯を使う必要がある。
この蛍光灯は太陽光に近い成分になっているので写真に撮っても色転びなく綺麗に撮れる。
だから美術館とかで使われることも多い。
印刷物を確認するのもこの蛍光灯と決まってる。

だから理想としては部屋を完全に遮光して蛍光灯をこれに揃えて部屋のインテリアは無彩色にすることになる。
明るさも重要で、これらは本数や距離で調整する。
もちろんモニターに直接光が届かないようにする必要もある。

まぁ自分でもここまではしていないけど、画像調整するときはなるべく部屋を暗くして、普段の電球のスタンドは消してトゥルーライトっていう色温度のあった蛍光灯のスタンドにしている。
納品のプリントもこの蛍光灯で正しい距離(明るさ)で確認して渡すようにしている。

ここまでやって責任のある色と言えるのかもしれない。
反対にこの程度はやっておかないと色に責任を持てていないということになるかも、、、。

印刷会社ではもちろん理想の環境が整っているんだろうけど、代理店とかプロダクションとかは実際どうなんだろう?
昨年結構大きなプロダクションに納品した桜の写真が白かったと後で言われたことがある。
そりゃそちらのモニターが調整されてないからじゃないんですか?
なんて言わなかったけど、後で見直しても綺麗な桜の色は出ていた。
問題なのはそれを青いと認識されてもっとピンクに黄色に再調整されることだ。
当然印刷所ではそのまま印刷され、その試し刷りを見て色が悪からと直す指示が出る。
となると2度データの修正が入るから2度データが劣化することになる。
明るさをいじられるとデータなんて簡単に劣化する。

そんなことにならないように業界の標準としてやるべきなのにな~。
俺だってやってんだから、、、。

長くなったので後日に続きます。