色々な方からメールや電話頂きました。
私たちは大丈夫です。
ご心配ありがとうございます。
金曜日のお昼過ぎに起きた大地震私は練馬で撮影、ハルは学校、奥さんとはなは家にいたよ。
みんな怪我もなく被害もまったくなかった。
その日私は二日間の予定で練馬駅近くで朝から撮影の一日目。
午前中の撮影も順調に進んでひと息入れようと遅めの昼食を近くの中華料理屋さんで。
美味しくいただき食後のコーヒーを現場の駐車場でアシスタントさんと飲んでいた時だった。
「おっ、揺れてるね。地震だね、、、。」
と、最初はいつものような軽い感じの揺れだった。
でも何時まで経っても止む気配はなく振れ幅もだんだんと大きくなっていく。
だんだんと立っているのが辛くなってくる。
グラグラと横にゆすられている感じ。
ちょっとただごとじゃないよ!と、車につかまる。
目白通り沿いのビルが立ち並ぶ街中。
なにか落ちてくるものはないかと上を見上げるとビルがグラングラン揺れてる。
高いビルはこんにゃくみたいにしなりながら揺れてる。
そのなかでひとつ動かないものが、、、。
近くにあった免震と思われるタワーマンション。
そのマンションを見ていると周りの建物が以下に揺れているかがよくわかる。
しばらくすると現場からみんなでてきて怯えてる。
地震速報をすぐ見てみると震度5強。
震源地は7とでてる。
大丈夫なのか、、、、?
電話をして安否を確かめようにも全くつながらない。
通りの車もとりあえずは事故も起きていないようだし周りに怪我をした人もいないよう。
食事に出る前に倒れそうな機材は予め倒しておいたから大丈夫なはずだけど、、、。
とりあえず飛び出してきたデザイナーさんと現場に戻る。
大きな被害はない感じ。
目につくところは小物が倒れているくらい。
壊れていたのはワイングラスと飾り物のロウソクくらい。
カメラも機材も壊れていなかった。
倒していってよかった、、、。
ただ立てかけてきた買ったばかりのMacBook Proは倒れてた。
傷が入ったわけでも今のところ異常があるわけでもなかったので良かった。
落ち着いてみてみると冷蔵庫も洗濯機も位置が動いてる。
リヴィングの入り口のドアが引っかかるようになってる。
コーヒーメーカーが、ワインのボトルが、床に落ちて転がってる。
壁にわずかだけど亀裂もあった。
何時までも余震が続く中だけど撮影をしないわけにもいかない。
倒れた小物をコーディネートしなおしてちょっとビクビクしながら撮影を再開。
結構揺れるので写真がブレる。
余震と言ってもいつもの地震なんかよりよっぽど大きい。
何とか揺れが収まっているタイミングでシャッターをきる。
それにしても揺れに慣れていくのが怖い。
いつものなら大騒ぎしている揺れの程度でも「また揺れてる」位の認識。
相変わらず携帯は通じないけど持ってきていたPokeFiは繋がっているのでインターネットは見れる。
どんどん被害状況が分かっていくにつれて恐ろしさも増してくる。
結局この日は揺れっぱなしだったような感じのなか22時位まで撮影。
その間何とかメールや着信で家の皆の無事も確認。
従姉妹の一家も無事とのこと。
ただその晩は避難所で過ごしたよう。
こっちも帰りが問題。
自分は車だったから帰れるけどそういえば朝エンプティーランプが点いていた気が、、、。
皆でネットを駆使しながら情報を集める。
JRはもう動かすのを諦めていたけどボチボチ私鉄は運転を再開してきていた。
帰れないようなら送って行くしかないんだけど車も大渋滞でたどり着くのかも解らない。
どうにか帰れる算段がついたアシスタントと別れて帰路に。
デザイナーさんは最悪会社に行って泊まると。
案の定エンプティーランプは点いていたけど幸いすぐにスタンドがあったのでとりあえず満タンに。
たまに来る緊急車両を避けながら何とか家まで辿り着く。
結局家に着くまですぐ裏の路地まで延々と渋滞だった。
日付もすっかり変わった頃家に着くとみんな無事でほっとする。
特に倒れたり壊れたりしたものもないよう。
机の横の棚にうず高く積まれた雑誌類ですら落ちていなかった。
さすがのはなも吠えたみたい、、、。
点いていたテレビで改めて被害の大きさに愕然。
どうなるんだろうこの先。
義母の実家も叔父の実家も宮城だ。
連絡は一応付いているようだけど大丈夫なのだろうか?
今のところ大きな影響はまだ無いけどこの先色々と出てくることは間違いない。
また大きな余震が起こる可能性も高いようだし。
原発も危険なことになっている。
そんな中この先しばらく仕事で予定はぎっしりだ。
大丈夫なんだろうか、、、?
とりあえず今の無事に感謝しながらこの先も気をつけていかなければ。
この地震によって亡くなられた大勢の方々へのご冥福をお祈りいします。
そして被災地の方々の少しでも早い救援と復興も祈らずにはいられません。