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シンシア・ライラント『ヴァン・ゴッホ・カフェ』

2005-12-03 16:46:01 | 昔日の読書人
休日に読んだ本の話。
シンシア・ライラント『ヴァン・ゴッホ・カフェ』

カンサス州フラワーズにある、昔劇場だった建物にあるカフェが舞台となったおとぎ話です。
店主のマークと娘のクララ、それとヴァン・ゴッホ・カフェを訪れる様々なお客たちが登場人物。
そしてこのカフェでは次々と不思議な魔法が起こって、人々を幸せにするのです。
魔法といってもほんの些細なことで、人々が気が付かないようなことだったりもします。

童話ですが、大人が読んでもいい気分になれます。
アメリカの作品、という印象を強く受けました。
日本やヨーロッパだと魔法ってちょっとジメッとしているというか、妖しい雰囲気の中から発生するようなイメージを持っているのですが、本作の魔法はカラッとしている感じ。
それでいてスッと入り込める、不思議な話です。

本作は七編の話が連作になっている構成です。
私のお気に入りは「スター」という話。
建物がカフェになる前にこの劇場に立っていた老俳優が、ずっと昔に亡くなった親友に会うためにヴァン・ゴッホ・カフェにやってくるというエピソード。
頭の中で、老いてからのバート・ランカスターをイメージして読んでいました。


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2 コメント

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Unknown (acco)
2005-12-04 22:41:02
このクッキーこの前のカルディのかな??



いいかも?この手の本!!

自分で読むもよし!読んであげてもよし!

いっつも恋愛ものばっかり読んでて、正直「そろそろネタ変えましょ」って思ってたの。

探してみるわ!

これ映画化なってないの?
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Unknown ()
2005-12-07 15:05:33
>acco



さすが目ざとい!

あれから色々クッキー買ってます。

そういえば今度、札幌にカルディコーヒーの店舗ができるみたいです。

けど苫小牧からじゃ・・・遠いよねぇ。



ぜひ娘さんに読んであげてください。

素敵なお話です。

映画化とかはしてないですが、実際したら短編映画になってしまう位、ささっと読み終えることができますよ。
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