東根乳児傷害致死 母親に懲役３年
（山形県）
傷害致死の罪で判決を受けたのは、天童市山口の無職・新関美希被告（２６）。
判決によると新関被告は去年１１月、生後４１日の長男・蒼空ちゃんをベビーラックのマットにうつぶせに落とした上、顔にバスタオルをかぶせてマットに押し付けるなどし窒息死させたもの。
３人の裁判官と６人の裁判員による評議を経た判決公判で、山形地裁は「無抵抗な被害者に対する行為は危険で悪質な犯行」としながらも、「被告の適応障害などが動機に影響していたことに加え、
捜査の初期段階から一貫して事実を認め反省している」として検察側の懲役５年の求刑に対し、懲役３年の実刑判決を言い渡した。
判決で寺沢真由美裁判長は新関被告に「蒼空ちゃんの思いを受け止め罪と向き合い、２度と同じ過ちを犯さないよう立ち直ってほしい」と語り、新関被告はうつむいたまま話を聞いていた。
[ 2014/10/24 20:50 山形]
天童長男傷害致死、懲役５年求刑 山形地裁、判決は24日
2014年10月23日(木)8時9分
生後41日の長男を窒息死させたとして傷害致死の罪に問われた天童市山口、無職新関美希被告（26）の裁判員裁判論告求刑公判が22日、山形地裁であり、検察側は懲役5年を求刑した。
判決は24日に言い渡される。
検察側は論告で、長男が母からの暴力の痛みを誰にも伝えられず、生後41日で命を失った無念さを強調。
被告は泣き声にいらだち、夫や家族を長男に取られたと考え犯行前から暴力を繰り返しており、「偶然起きた事件ではない。親として無責任で身勝手な動機で、抵抗できない乳児へ暴行は悪質」と主張。
精神疾患や育児ストレスを抱えていたとしても暴力を正当化する理由にはならないとした。
弁護側は最終弁論で、被告には軽い精神遅滞がある上、事件前の2度の流産と生後間もない長女を病気で亡くした経験から適応障害を患っていたと主張。
元夫やその家族は上申書で被告を許すとしており、「責任を受け止め反省している。両親も一緒に農業をしながら立ち直らせることを誓っている」として執行猶予付き判決を求めた。
新関被告は最終陳述で、「蒼空（長男）には嫌な思いや痛いことばかりしてごめんねと謝りたい」と涙声で語った。
起訴状などによると、新関被告は昨年11月18日午前8時ごろ、東根市神町東1丁目のアパートで、蒼空ちゃんをベビーラックに落とし、顔にタオルを覆いかぶせてマットに数回押し付けた上、
タオルで覆ったまま放置し、窒息死させたとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141023-00000460-yamagata-l06
長男傷害致死事件、被告が起訴内容認める 山形地裁で初公判
2014年10月21日(火)11時51分
生後41日の長男を窒息死させたとして傷害致死の罪に問われた天童市山口、無職新関美希被告（25）の裁判員裁判初公判が20日、山形地裁であり、新関被告は起訴内容を認めた。
冒頭陳述で検察側は、被告は長男への愛情が湧かず、夫が長男の面倒をみたり、互いの実家に預けたりした際、「長男に夫や両親を奪われたと思い込み、疎ましく思うようになった」と説明。
犯行前から口の中にティッシュペーパーを入れたり、体をたたいたりして気晴らしをしていたと述べた。
犯行当日は泣きやまないことにいらだち、ベビーラックのマットに約15センチの高さからうつぶせの状態で落とし、「うるさいんだよ」などと言いながら頭をマットに押し付けたと指摘した。
被告は今月に入り、夫と離婚したことも明らかにした。
弁護側は、被告には軽い精神遅滞があり、犯行時は育児ストレスによる影響もあったと主張。
結婚直後、生後間もない長女を病気で亡くし、長男出産時はそのショックから立ち直っていなかったとし、「犯行前日には手首を自ら切るなど精神状態は限界を超えていた」と指摘した。
起訴状などによると、新関被告は昨年11月18日午前8時ごろ、東根市神町東1丁目のアパート居室内で、長男蒼空（そうあ）ちゃんをベビーラックに落とし、マットに頭を数回押し付けた上、
顔をタオルで覆ったまま放置し、窒息死させたとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141021-00000432-yamagata-l06
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