丘の上の古民家では日々荷物が運び込まれています。
準備に通うのが楽しい日々です。
今日届いたキャセロールとケトル。
まるで小学校の頃、新しい教科書をもらった時のような気分。
スパイスの香りをイメージしようとしても
何故かお醤油の香りがどこからか漂ってくるような。。。
子供の頃、まだ小さな弟が熱を出して私にうつるといけないと、
そんな時は祖母の家でひとりお泊りでした。
こんな形をしたお鍋に昭和レトロなオレンジ色の花柄だったかなあ。
記憶をたどるとたぶんホーロー鍋だったような気がします。
蓋をあけて中から煮魚が出てくると部屋中にお醤油の香り。
祖母の家での夕方の薫りです。
祖母とふたりだけの食卓で覚えていること
人がお魚のきれいな身を食べたそうにしていたら譲ってあげたらいい、
そしたらあんたはここを食べるねんよ。
お魚の目の周りとか。
祖母のおかげでお魚の美味しい変な部位、よく知っています。
お鍋のなかに残った煮汁は捨てたらあかん。。。
翌朝のお楽しみ。
少し残った煮汁が魚のゼラチン質でプルンと。
この冷たくなったのを白い温かいご飯の上にそっとのせて食べる。
これ極上であります。
ひとり暮らしの祖母の生活を想いだしていると
以前読んだ「西の魔女が死んだ」という本の世界へ。
あの本、好きだったんだ。
そうだ、私は西出身の魔女になろう
ここで日本の食材を使ったアーユルヴェーダをやるの。
そんな世界が広がるとあっという間に過ぎた一日だった。
暖かい気持ちのいい日でしたね。