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Catch of the day

food planner cacoの日々もぎたてスピリッツ・・・

エクレールのはずが・・・

2012-01-28 23:53:11 | 



フランスではおなじみのパールシュガー。

このツブツブがオーブンで焼かれると

カリカリとした食感を生むのです。





エクレア生地にショコラパウダーを加えたのですが

大失敗。

失敗生地が残ってしまいました。


膨らまないなら仕方がない。

うずまきに絞り出し

パールシュガーを散りばめます。





ちょっとぺちゃシューケット・・・

でも味は美味しい。

パリッ子も大好きなシューケット?のつもりです。


シュー皮にパールシュガーが散りばめられているお菓子で

パリではみんな大好きなお菓子です。





このお砂糖菓子は隣国ベルギーの影響かな。

ベルギーの人は本当にお砂糖が大好き。

タルトシュクル(お砂糖のタルト)というお菓子があるくらい。





で、第二段、焼きました。

今度はようく膨らんだけど、

ぶっとく絞り出し過ぎました、笑。


でもイメージは悪くないです。

粉糖をまぶすことに。

クラシックなフランスのお菓子になりました。

で、クリームは本格的なクレーム・パティシエール(カスタードクリーム)仕上げで

やっぱり食べるとエクレア、いいえエクレールでした。

本当に美味しかったです。


今度はスリムなエクレール挑戦します。

え?なんでそんなにエクレールにこだわっているか?


大好きなんですよ、あのメゾンドショコラのエクレール

いつか作ってみたいスリムなエクレール。


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新しいスタート

2012-01-07 19:50:17 | 



モノではなく命であるということ。

そう考えると調理も変わってきます。

その素材がどうして欲しいのか。


わが家はお粥がダメという人がいるので七草粥は作りません。

おむすびで一昨年までの感謝と今年の無病息災を祈ります。





毎日おむすびをしても、

いつも最後のひとつが大きくなる。

夫婦だからといって半分こじゃなく、

旦那さまに大きいのをあげなさいという神の賜物ですね、きっと。


おむすびと一種類のおかずとお味噌汁。


今年のおむすびは昨年までのおむすびと少し違います。

ぐんと美味しくなりました。

↓この一冊が教えてくれたのです。




昨年末、お正月に読む一冊として書店で偶然手にしたご本。

佐藤初女さんの心のこもった一冊。


昨年から「食」と向かい合いずっと考え続け悩んでいたこと、

この一冊が確かな道標となってくれました。

とても素敵なご本です。

まだ私なりに解決できない部分もあって

それは一気にすべて解決する必要はなく、

これから自問自答の日々で自分を鍛えていくのだと思います。


いつも等身大でありたいと願い、

佐藤初女さんのように謙虚な女性でありたいと・・憧れます。


食はとても心に優しく共鳴する命だから

わたしなりにどんなものにも命あるものには穏やかに向かい合いたいと考えています。


昨年は漢方薬と病院での治療を重ねてきました。





MRIとかCTとかで笑ったらどう撮影されるのかと好奇心がフツフツとしてきて

いい歳をして笑ってみることにしました。


いろんな事も重なって毎日バテそうでした、根性全くありませんから、はい。

でもこんな私にでさえ試練を与えて戴けたこと感謝に思います。

今年は久しぶりに復活! 

神様、どうかしばらく試練は結構であります。


ありがたいことに昨年末12月に入ってから頂戴したお仕事が数件ありました。

そのうち私にとって未踏のフィールドでのオファーがあり、

最初はちょっと戸惑いました。

私の別の角度からなにかを感じて戴いたらしく・・・

最初はお断りするつもりだったのが

「お引き受けします」と勝手に口が言っちゃってるから自分でも参りました。

が、この年末の初挑戦が今後のヒントとなりました。

何でも挑戦すれば得るものは必ずあるということを感じた次第です。

このことが今年どんな実を結んでくれるのかとても楽しみでもあります。





絶好調でスタートを切りました。

飛びます、飛びます。



朝一番のおいしいにおい
クリエーター情報なし
女子パウロ会
 


週末レシピ
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カラカラ

2012-01-03 22:57:39 | 



ストウブの上でカラカラ、良い音がします。

すっかり古くなってしまった炒り器の中で

銀杏がカラカラ。


目を閉じて音だけを聴いていると

いろんな音に聞こえます。


あの「蛍の墓」で幼いせつこが最後までカラカラ音をたてていた

サクマ式ドロップスの缶の音みたい。


カウベルにも聞こえたり


どこの国かなあ・・・

森の中にある学校の授業が始まる合図がこんな音だったりして。


田舎の景色の中を走る単線1両編成くらいの電車・・・

発車ベルはこんな感じ?

あ、そんな田舎だとたぶん無人駅で発車ベルなんてきっとないね。


自然素材から出てくる音にはやはり自然な景色を想像するものですね。


それにしても大きな銀杏です。

殻の内側にある黄金の実にぴたーっとはりついた薄皮を剥く作業が苦手。


茶碗蒸しに使おうと思っていますが、

殻を割って剥きながらやっぱりつまみ食い。

ぽいぽいって、無くなっちゃった。


もういっちょ、カラカラ。

なんだかこの音に今夜、座敷わらしが遊びにやってきそうな気がします。



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NG画像2011

2011-12-30 23:20:18 | 
今年もほんと、たくさん失敗しました。

画像を愉しみにしてくださる方がいること本当に嬉しいです。

が、実は裏では大失敗もあります。

今日は年末のNG画像特集と云うことで。





なんか変だなあって思いながらも

表面を焼くのを忘れて画像撮りしてしまった。

試食の段階で初めて気づいたのですよ。

この日はついてなかったなあ。





これが表面を焼いてできた週末レシピ、和風大根もち画像です。





クッキーを焼いて見たら。。。

ぶーちゃん?と言われた。





ちょこっとミントを。

それでも・・・何? 

わが心、シーンとした・・・





わが胸のずっと奥、かなりシーンとした。

ここまでしつこいと怖い。


柿のピールを作って表面に貼り付け 柿を表現したかったわけです。

ぶさいくや。


柿ピールも多少焦げながらもチュウィーな食感が残り

味は良かっただけに残念賞でした。





修道女のおなら・・・というお菓子を揚げた瞬間。

油の中で一つが急にBUーッて暴走して、

びっくりしました。





無事に「修道女のおなら」ができました。


今年も本当にたくさんの失敗をして学びました。

でもまた続け失敗したり。

それでも続けた人にだけ与えられることってあります。

今この瞬間、ブログ続けてきたことで、読んでいただけることがとても嬉しいです。

いつもありがとうございます。


ただいまお部屋にお醤油とか、みりんの香り・・・

日本の台所のにおいがします。


演歌が流れてきたりすると

日本の年末です。


テレビに藤原紀香さん・・・綺麗だったあ。

この人がキラキラしていると

日本の景気が良くなる気がする。

美しい人のお役目ってやっぱりありますね。

紀香ファンなのです。


さ、年末のキッチンは大忙しです。

黒豆の準備OK、みがきニシンも水とヌカに浸しました。


そして大晦日用のおでんの準備。

大晦日は忙しいので一日中キッチンのカウンターには

おでんがグツグツしています。


おでんダネは元住吉の商店街にある能登屋さんのものです。

商店街、賑やかでしたよ。

いよいよ大晦日ですよ。


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北アフリカのご飯

2011-12-27 22:36:28 | 



先日のクリスマスはシトロンコンフィを使って北アフリカンて感じでした。

シトロン液に浸けたチキンはホロホロって。

チキン、野菜、オリーブ、クランベリー・・・。


ル・クルーゼで煮込みました。

リクエストがあり、本日再登場のメニューでした。


調味料は塩、ハーブ、スパイス、オリーブオイルだけ。

シンプルでヘルシー。


イスラムの食はスパイスやハーブの使い方が本当に上手ですね。

戒律のある国の人に備わったものは

アレとかコレがないから出来ないとかじゃなく、

完成させるにはどうしたらいいかという考えが

生活に上手に溶け込んでいるようです。


企画なんかでもそうですが、

数字をベースに「ちょっと無理だなあ」っていうのは比較的男の人に多いかな。

日常の生活でやりくりをしなければならない女性の脳は、

強かにも「手に入れるためにはどうするか」が備わっているように感じたりもします。


企画書の見方というのもあって、

女性は企画の内容を最初から見ていきますが、

男性はいきなり一番後ろの利益などの数字からみます。

いつも面白いなあって思います。


戒律のある生活では

男性よりも女性の脳の方が愉しく生活できるかななんて思うのは

私が女性だからで、

やはり男女の脳が上手く融合するとパーフェクトなのでしょうね。

世の中、男と女、上手く出来ているものです。



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シトロン液

2011-12-24 00:25:17 | 



塩漬けになった冬の黄色が静かに2週間眠り続けています。

蓋を開けるとふわあっと大きく欠伸をするように眠りから覚めて

香りが立ちあがるのです。

お掃除した後のお部屋に清々しいアロマが広がって。

シトロンコンフィ完成かな。 





聖夜の下準備。

今年はワンプレートのクリスマス。

ほんの少しだけチキンを戴こうかと思います。


シトロンコンフィから出た熟成の果汁が良い香りだったので

クローブ、ローリエ、ブラックペッパーを合わせて

レモンの香りたっぷりのシトロン液を作ってみました。


クローブを入れたせいでしょうか

北アフリカのエスニックな薫りが漂いはじめて

モスクからコーランが流れこのキッチンにたどりつきそうな気がします。


そうそう、北アフリカで朝目覚めた時、

いきなりコーランが街中に響き渡るのです。

モスクからスピーカーで流れてくるのですよ。

その瞬間何故か、かすかに不安を感じたりしたことを覚えています。

たぶんイスラムについてあまり知らなかったからだと思うのです。

少し勉強を始めています。



でで、お料理に戻りますが、

観音開きにしたチキンをタコ糸で巻きます。

エスニックなシトロン液にこのチキンをクリスマスまで浸けこみます。





塩漬け液にお肉を浸けると

臭みのある血を外へ出し、

よい香りだけが循環するので

お肉の質がグレードアップするのです。


しっかりとした塩の量であれば長く保存することもできます。


クリスマスにはターキーにクランベリーソースを使うように

このクランベリーを使ってみようかと。


チキンをドライクランベリーとオリーブ、野菜、

シトロンコンフィ」を合わせて

蒸し焼きにする予定です。


ひと切れのパンとほんの少しのワイン。

キャンドルナイト。

今までとは少し違うクリスマスを過ごしてみようと思っています。


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未知の世界

2011-12-02 23:46:53 | 


それは真夜中に起こる。

夜のキッチンに現れる主がいる。

それはとても小さなちいさな小指大くらいの子だと思うのです。

私がベッドで寝ている時に

小さな音を立てるのです。


新しいもの好きな子のようで

変わったものを置いておくと音がする。





来た、ついに来た。

アリエッティだ。

今日こそ、絶対に正体を見たる。





zzz・・・寝ています。





mmm・・・





あ、それは新種の果物で、「妖精のヘソ」っていいます。

食べてください、どうぞ。

持っていってください。

出て来て持って帰って。

どうぞ、ぜひ。





やっぱり柿だってバレたか。

あるべきものがないと全く別物に見える瞬間があります。

あ、毛もそうね。


常識にとらわれていると

案外だまされる。

これが常識、絶対なんだ・・・

こんな考えの副産物としてできるのが盲点。


わが家の夜、寝静まった頃にやってくる小さな妖精は

どうやら利口な子のようです。


妖精なんていない?

わかりませんよ、宇宙は広大無限なんですから。

常識など所詮人の作り上げたもの。


この柿だってビタミンC、カロテン、etc・・・

まだ人の手によって解明されているビタミンなどほんのわずか。

まだまだ未知数。


柿はね、種があったほうが私は好きです。

自然で無垢なものであるほど夢いっぱいの未知数を携えているもの。

人も自然に触れると

未知数が顔を見せ始めるものだと思います。


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シトロンコンフィ

2011-12-01 16:33:10 | 



シトロンコンフィ、レモンの塩漬けです。

これから2週間置いてから蒸し煮等の料理に加えて調理します。


北アフリカのモロッコからチュニジアあたりへ行くと

チキンとかラムなどのお肉を野菜やオリーブの実なんかと一緒に

蒸し煮にするお料理が何種類もあります。

この塩漬けレモンを少し入れて一緒に煮込むとなんとも良い香りなのです。


スークのある街、

迷路のようになった街のずっと奥、

そのまたずっと奥にあるキッチンで

この国の女性はきっと今日もタジンの蓋を取り、

温かい湯気とほのかなレモンの香りを家族のために。


お皿に残ったとろみ感のあるソースの正体は

このシトロンコンフィとアルガンオイルで煮込んだ肉汁が乳化してとろんとしたソースに。

ホブス(日常に欠かせないテーブルブレッド)を浸して戴くのです。





レモンに切れ目を入れて塩をすりこんでいると

良い香りがしてきます。


2週間後、レモンコンフィを使ったお料理をしてみようかと思っています。

日本のレモンはあちらのものに比べると酸味が強いので

ちょっと加減が難しいのかな。

初挑戦。





わが家の鉢植えで育てているレモンがやっと黄色くなってきました。

もう収穫ですね。


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未来をのぞく

2011-11-29 18:58:02 | 



窓を開けると外は銀杏並木で真っ黄。

だからこの季節はマフィンにこの黄色いコーングリッツを使いたい。





天然酵母でマフィンを焼きました。

今日の朝食はこのマフィンをトーストしてスープと一緒に。


ホットプレートで蒸し焼きしてから

最後にかるくオーブンで2段階焼きしたので

外はカリッとなかはもっちり。





「いらっしゃいませ、何にしますか?」

残ったマフィンを包んだら、

遠い昔から小さな女の子の声が聴こえてきた。


☆「たこやきください」

Caco「きょうはたこやきはないけど、おだんごならありますよ」

木の葉っぱに泥のお団子をのせて

10円ですといって

石のお金を受け取る。

Caco「あ、おつりがありませんのでこれをどうぞ」

と手に何かを持った風に空気を手渡しながら

Caco「やきいもです、ちょっとだけサービスしといたから」


遠い昔そのむかし、

包んで手渡すコミュニケーション。

みんなこれが好きでした。


その時はみんな気づいていなかったかもしれないけれど

泥のお団子を包んで手渡しながら

みんなでそっと未来を覗いていた。


いつかおみせやさんやりたいなあ。

ほんま、やりたいなあ。


泥のお団子を本物にできた人も多いはず。

想いを「続ける」と同時に

「愉しい」があるともっとリアルになる。

そして最後に「信じる」ことができたら

それは不思議な力になるといいます。


過去をちょっと振り返れば

私の実現した小さな夢もそうでした。


最近自分の未来をそっと覗いてみましたか?

私は死ぬまで夢を見続けたい。

100歳生きて棺桶ガタガタいわしたるで。



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タルトタタン

2011-11-15 22:35:27 | 
熱く加熱されたフライパンの上で

つい先ほどまでサラサラだったグラニュー糖がじわりと溶け始める。

茶褐色に変化し始めるとカラメルな香りがして

待ちきれない様子でリンゴと絡まり始める。


ゆっくりゆっくり火入れをしていくと

心地よく酸味のジュースとカラメルが循環し、

フレッシュだったリンゴの表面がとろんとキャラメリゼされる頃

ほんの少しのシナモンと出会いたい。





タルトタタンを焼きました。

甘酸っぱいリンゴのお菓子に宿るエネルギーは

どこか乙女系胸キュンです。


もしも。

もしも私に娘がいたとしたら

そろそろ恋に悩むお歳頃かな。


黙ってドアを開けて

何も言わず自分の部屋へ。


あ、失恋か・・・


心がゼロになってしまわないように。

かけてもかけてもゼロだしね。

立ち直るために1だけ残しておくのです。


もしゼロにしてしまったら

力をふりしぼって

とびきり美味しいタルトタタンを食べましょ。

甘いスウィーツは立ち直るための「1」をくれます。





再度レンジで加熱した熱々のリンゴに

冷たいバニラアイスを添えて。


「はい、どうぞ」とお部屋にそっと置いてあげても

傷ついた心をじっと抱え込んで

長い時間が過ぎ、

それでもすぐに食べないと思うんだな、これが。


バニラアイスが溶けてとけて。


キャラメリゼされたリンゴの上で溶けるバニラアイスと心がシンクロして

辛い涙がオーバーフローしてきたら

リンゴもすっかりバニラアイスの海のなか、

このお菓子はあなたと同じ。

この瞬間がとても大事、

涙の海になる頃、

とても良い味になっているのですから。

お泣き!

そしてお食べ!


何日か過ぎて、過ぎてまた過ぎて

やっと・・・

あの時のリンゴのお菓子美味しかったからまた作って!

そう言えるようになった頃、

彼女は人の痛みがとてもわかる優しい女性になっているのだと思います。


だから・・・

たくさんお泣き!



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