私は子供の頃ガキ大将でした。
初めは近所のお兄さん達の遊び仲間に加えてもらいました。年が上がって行くと、お兄さん達は中学生になったのを期に順繰りに引退していきました。そしていつの間にか私がトップになって近所の年下の少年少女を率いて遊んでいました。
どんな遊びをしていたのかというと、「かくれんぼ」「鬼ごっこ」「缶けり」「だるまさんが転んだ」「色鬼」「ぽこぺん」「天国と地獄」「キックベースボール」などをしていました。最初の4つと最後の遊びについては分かると思いますが、それ以外は(超ローカル物かもしれないので)いかがでしょうか?簡単に言うとこれらも「鬼ごっこ」のバリエーション」なのですが。
そんな訳で実は私、子供の頃から女の子同士限定の遊びをあまりしてこなかったのです。近所に同じ年頃の子がいた事にはいたのですが、「幼ヒトハイエ女ハ女・意地ワリィ~ノ」といった感じでしたからね。
幼女なりの稚拙ながらも小賢しい屁理屈を感情的にぶちまけて向かってくるので鬱陶しいったらありゃしない。その点お兄さん達なら紅一点だからと可愛がってくれるし、面白いギャグで笑わかしてくれるし、ちょっと冒険へも出かけられてどーんと世界が広がって楽しいという訳でほとんどお兄さん達と一緒にいましたね。
それ以外は一人で春の野原やあぜ道を歩いてはお花摘みをしていました。家に帰ると名前を辞典で調べてみたりして。白詰草や赤詰草(どちらもクローバーの事)、レンゲの畑へと行って花輪を作ったりして、こっそりお姫様気分に浸ってもいました。
あの頃はお金がなくっても、いろいろと楽しく過ごせたのになぁ。今は何か楽しもうとするとなぜいちいちお金が必要になるのでしょうか?
春の野を歩くだけで幸せになれるような心を持つ自分に戻りたい―それも今の私の夢の一つなのです・・・。