@りえ記

観劇と気になる記

2008年6月観劇記

2008年06月30日 | 観劇記
2008年6月

1日夜 坂井成紀コンサート@旧東京音楽学校奏楽堂
7日昼 A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM ~THEじゃなくてAなのが素敵~@北九州芸術劇場
20日夜 ヨーロッパ企画「あんなに優しかったゴーレム」@イムズホール
21日昼 加藤健一事務所「レンドミー・ア・テナー」@本多劇場
21日夜 こまつ座「父と暮らせば」@紀伊國屋サザンシアター
22日昼 HOME ROOM 6@天空YAM-CHA酒家
28日夜 隣人と恐竜のポルカ@福岡市民会館

1日夜 坂井成紀コンサート@旧東京音楽学校奏楽堂

 この日を10年待っていたんですよ! 会社行事の関係で、前日に行くこともできなくて、この公演のためだけの上京になりましたが、悔いなし!
 友人のエリカさんとどらみさん、そして超久しぶり(3年ぶりぐらい?)の史絵さんと早めの夕食&お茶。ちょっとだけ寂しい気持ちでパンダのいない動物園へ行くパンダ橋を渡って上野公園へ向かいました。
 ちょっと前までMちゃんが出品していた自由美術展があっていた美術館の近くをぬけて旧東京音楽学校奏楽堂へ。重要文化財に指定された歴史ある建物。
 そしていよいよ開幕。私にとってはミュージカルの名曲を成さんの声で、しかもじっくり聞けるということだけで、ただただ嬉しかったのですが、トークのプロデューサーズの早換えの裏話も面白く、ミスターボージャングルの演出にもぐっときて大満足で帰ることができました。
 またやって欲しいなあ。多少の無理はしても、がんばって行きます。

7日昼 A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM ~THEじゃなくてAなのが素敵~@北九州芸術劇場

 もともとコメディなシェイクスピアを気楽に笑おうというのがテーマだと思われるこのプロダクション。関西弁なセリフとノリだけで、かなり楽しくなるのですが、アドリブ上手すぎの樹里咲穂さんのコアなご当地ネタに会場大爆笑。相変わらず天才的。
 ライサンダーの山内さん、ディミトリアスの竹下さん、パックの植本潤さんをはじめとして、妖精&村人の皆さんもそれぞれ得意のキャラで、それがさらに楽しい雰囲気を作り出しているのかも。。劇団・鹿殺しの菜月さんと、出口さんは初めてでしたが、それぞれ印象的で次に舞台で拝見するまで覚えておこうと思います。

20日夜 ヨーロッパ企画「あんなに優しかったゴーレム」@イムズホール

前回の「火星の倉庫」に続いて2回目のヨーロッパ企画。感じたのは、5月に観た阿佐ヶ谷スパイダースの「失われたときを求めて」と同じ、確かと不確かの曖昧さ。でもバカバカしさテイストはちょっぴり多目で、愛すべき登場人物たちに笑いながら、のびのび観れました。
 この上演回は、作・演出の上田さんと地元の劇団のガラバゴスダイナモスの川口さんのトークショーつき。質問コーナーで「キャスティングはどうやって決めていくのですか」というものがありました。上田さんの答えは「これをやるにあたって、どれくらい神獣を信じるかというのをパーセンテージで聞いて、それも参考にしつつ決めた」ということで、じゃあ会場の皆さんがどれくらいの神獣を信じているのか・・・というアンケートをとることに。結構8割ぐらいの人が70パーセント以上信じているという結果に上田さんもア然。「僕、今ちょっと引いてます」発言に川口さんが「イヤ、この作品観た後だからだと思いますよー」とフォローを入れてましたね(^^;)。あと面白かった質問では「なぜゴーレムという西洋のモノにしたのか」というものに「あんなに優しかった塗りかべ」とかですか・・・日本の妖怪だと、どうしても僕ら日本人は水木しげるさんの絵のイメージにとらわれてしまうところがあるので、西洋のモノの方がまだ固定されたイメージがついてないと思われるので、ということでした。
 シアターTVで7月にちょっと前の公演の「衛星都市のサウダージ」が放送されるらしいので楽しみ。
 「ゴーレム」の東京公演は8月後半。ご都合が合う方はどうぞ。

21日昼 加藤健一事務所「レンドミー・ア・テナー」@本多劇場
 初加藤健一事務所! とか思ったら、去年「詩人の恋」に感動しまくったばかりじゃないですか! と自分につっこみ。
 シュチュエーション・コメディのお手本みたいなドタバタすれ違い、カン違い・・・でも終わりよければすべて良し! オペラスターとミュージカル志望の若者(という設定だと思う)の、つかのまの師弟愛もいい香りづけとなり、さわやかな読後感で劇場を出ることができました。

21日夜 こまつ座「父と暮らせば」@紀伊國屋サザンシアター

 井上ひさしさんの代表作ですが、これまで機会がなくて今回が初見。宮沢りえさんの映画も観ていないので、始まってちょっとファンタジックな設定なのに驚く。なぜ他の人でなく自分が生きているのが申し訳ないと思いつめる桃子の姿に心が傷みます。 
 私も、なぜ同じ線路を歩いていたのに弟でなくて自分が生き残ったのかと思うことがないわけではないから。
 そんな桃子にかけられた「父」の言葉がどうしようもなく暖かい。
 上演時間休憩なしの80分でしたが「いいものを観た」充実感は大きかったです。

22日昼 HOME ROOM6

西村直人さんのFCイベントもHOME ROOMという名前になって6回目。ほぼ西村先生と生徒たちという設定もお約束となりつつあるのですが、美術の時間は似顔絵。みなで先生の似顔絵を書きましょうというもので、上手い下手はともかく、似顔絵を書き易そうな人を見るとウズウズする私のような人間はごくわずかで、結構嫌がってる人が多かったですね。途中でリタイヤする人も(笑)。
 職人・西村直人さんの技を観た! と思ったのが吹き替え実演で、5人のキャラクターをクラブセブンのキャラに置き換えてやったものですが、これが全員違った声で、しかもちゃんと話にオチがついていた。さすが。

28日夜 隣人と恐竜のポルカ@福岡市民会館

 カーテンコールの大王のご挨拶によると「○○ではルーカスとスピルバーグに並んだ」作品。気楽に笑えて2時間。川平慈英さんと中井美穂さんのナレーションはご当地ネタ満載で、公演地ごとに違うんでしょうね。中州はともかく到津遊園とかって・・・(笑)。
 とはいうものの、やはりこの作品は30年間隠し続けた秘密と石野眞子さん。ウチの会社の人にもいますが、あの世代の真子ちゃんへの憧憬の描き方は、ほぼ間違ってないと思う・・・。


2008年5月の観劇記

2008年05月31日 | 観劇記
5月の観劇記

2本しか観なかった4月の反動か、今月は11本。リピートなし!
のべにすると3日に1本以上で、それもどうかと思いますが(笑)観ちゃったモノは仕方がない。

5/06 昼 SE・M・PO@神戸オリエンタル劇場
5/11 昼 空中サーカス@福岡市民会館
5/16 昼 ルドルフ・ザ・ラストキス@帝国劇場
5/16 夜 瞼の母@世田谷パブリックシアター
5/17 昼 わが魂は輝く水なり@シアターコクーン
5/17 夜 志村魂3@天王洲銀河劇場
5/18 昼 失われた時を求めて@ベニサンピット
5/20 夜 ギンギラ太陽ズBORN TO RUN@西鉄ホール
5/21 夜 ドラキュラ伝説@福岡市民会館
5/25 昼 ベルサイユのばら外伝~ジェローデル編~@福岡市民会館

SE・M・PO@神戸オリエンタル劇場
 東京公演を観た友人から勧められたのと、知っている役者さんもたくさん出ているし、ちょうど友人との旅行が和歌山で1日居残れば観れるということで観ることに。A席でしたが1階の15列目でよく観えました。
 キャスト発表されたときに頭をかしげた、杉原千畝さん役の吉川晃司さんですが、歌い方もほとんどの人が彼の名前を聞いたときに思い浮かべたシャウトした唄い方ではなく、ミュージカルでの唄い方とそして立派な紳士ぶりにふさわしい不思議な響きがあるセリフの声に驚きでした。
 作品的には、わかりやすくしようとしてわかりにくくなっている国際情勢の風刺シーンや、千畝さんがあの行動に踏み切った理由にもう少しつっこんで欲しかったというような部分もあるものの、千畝さんがどういうことを成し得た人かということは非常によくわかったし、中島みゆきさんの歌も非常にハマっていて、興味深く観れました。
 あと印象的だったのが、一時期ちょっと唄い方が苦手だな・・・と思ったこともあった井料瑠美さんの歌声が非常に澄んで美しく、心を打たれました。

空中サーカス@福岡市民会館
 かろうじて危ういバランスを保っていたサーカス団という閉じられたコミュニティがムチャクチャな医者の闖入で崩れ落ちそうになる様を多少シニカルさとコミカルさを交えながら見せてくれた作品。サトエリのエロ気ムンムンのスーパー看護婦がツボでした。

ルドルフ・ザ・ラストキス@帝国劇場
 「エリザベート」では、トートの策略によって死んでしまうルドルフ殿下ですが、こちらの作品では、見事なダメ男くんに描かれてて、確かにこの人為でこの情況になってしまったら、そりゃ死んじゃっても仕方ないわ・・・と納得。マリーちゃんは、冒頭は打算的に生きていこうとしていたのに巻き込まれてちと可愛そうな気もしましたが、2人がどんな形だったにせよ、何よりも愛を選んだということもわかりました。曲もドラマティック。
 額縁の演出や中世絵画モチーフの美術は興味深かったですね。答え合わせしたい気もしました。

瞼の母@世田谷パブリックシアター
 「蒲田行進曲」以来、草なぎ君の舞台は観ていなかったのですが、今回は高橋一生くんも出ることだし観る気に。しかしチケット取れるのか? と思っていたところ抽選先行の申し込みに平日で入れたのが当たり観ることができました。O列でしたが世田谷パブリックセンターでは観難いことはありませんでした。これでこれまで薄らぼんやりとしか知らなかった「瞼の母」がどんな話かわかったのは収穫でしたが、草なぎ君は連ドラや映画のPRでちゃんと稽古時間が取れたのかな? と思ってしまう感もあり。周りが芝居巧者ばかりなので尚更。

わが魂は輝く水なり@シアターコクーン
 大好きだった「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」と同じ蜷川&清水コンビで歴史モノとくれば観ないわけにはいかない。会員優先にはハズれちゃったのですが、友人の分のチケットもあったので、DMメール優先の日に地元のぴあに並んでGET。その甲斐はあったなという満足が得られた作品でした。やはりこういう実際の歴史上の人物に、人間世界で投げかけ続けることを重ね合わせた物語は好物らしい。
 相変わらずの蜷川さんの舞台創り上手さと、武将たちの思いの外コミカルな掛け合いに魅せられていると、「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」ほど70年安保とは重なってこない。巴が義仲ということで、ようやく永田洋子に思いが到るほど。
 誰もが相手を狂気といい、自分だけはまともだと思いながら非人間的な行いにつきすすむ様は、確かにそれをオーバーラップして描かれたものであろうけれど。ただ、あえてその色を薄めさせたのは、もしかすると「これは過去の話ではない」ということなのかもしれない。
 キャラクター的には、もの凄い人たちの中の普通の人に思いいれしてしまうので「早く木曽に帰りたいよお」と弱音吐きまくりの兼光ちゃんがお気に入りで、死んじゃったの?と思ったところ、生きていてホッとしました。
 あと「赤い月」でニヒルな諜報員だった長谷川博己さんが、飄々とした大将役でなごませてくれました。間が面白いんですよね。
 心に残った一言は、尾上菊之介さんが自身の最期を父に語る「本当に痛みはなかったのですよ」。傷ましく切なく心に響きました。

志村魂3@天王洲銀河劇場
 3ですよー、3でアホに・・・ではないですが。数字のついてない頃から観ている人間にはもうかなり観込んでるネタも多いのですが、今回は全国公演でまだ1度も観たことのない皆さんもかなりいると思われるのでしょうがないかも。わかっていても面白い、というのもあるし。やはり子どもの頃ドリフ観てた世代としては、チラっとでも東村山一丁目の白鳥が見られたりするのも嬉しいですしね。
 お芝居は新しい作品で古きよき時代の人情喜劇。形而上的な現代演劇でああだこうだと考えるのもいいけど、こういう作品もホッとします。たまには出てくる人がいい人ばかりの芝居を観るのもいいものです。
 しかし、1,2,3とリピートしているスレた観客は、突発的に見える失敗も、打ち合わせ通りなんだろうなと思ってしまうところが寂しいところ。(翌日に見た友人に確認したらやはりそうでした)でも初めて観た人は、きっと今日だけ失敗しちゃったんだろうな、と思うだろうなと思うくらい自然に見えるところは、さすがのプロの技なのです。


失われた時を求めて@ベニサンピット
 阿佐ヶ谷スパイダースがベニサンピット! というのは、私にとってかなり魅力的な興行で、上京日程とかぶってくれたのが有難かったです。
 長塚版ゴドーを待ちながらな趣の作品でしたが、これまでとここ、これからの時間の曖昧さ、確かと不確かの境界の難しさ・・・月の明かりの下では、すべてが危うくイトオシイ。


BORN TO RUN
 ギンギラ太陽ズの秋の一ヶ月公演にむけての前哨戦、1時間のミニ・シアターです。
この公演の嬉しいところが、初日が18時半開演と20時半開演の公演だったこと。
 20時半なら早めに仕事を切り上げなくても楽々行けちゃう。
 いつもなら西鉄ヤクザバス軍団が出てくる開演前の記念撮影タイムですが、やはり地元の旬のネタということで、突貫工事で作成された「ほっかほか亭」軍団対「ほっともっと」軍団になってました。(福岡では5月16日から、ほとんどのほっかほか亭がほっともっとに屋号を変更したところ)さすがです。私はといえば携帯を忘れたため撮影できず、残念~。今度からデジカメを持っていくべきだわ。
 で、今回のお話は0系新幹線と呼ばれる初代新幹線さんが主役。最高速度は250kmといいつつ、営業速度は220kmだった、とか、ひかりレールスターは280kmで0系より30分も早く新大阪に着いちゃう・・・とか、相変わらず豆知識の宝庫。ひかりレールスターのマンマ・ミアちっくなヒューヒュー言うキャラ・デザインはナイス。BORN TO RUN、走るために生まれた0系のひたむきさと、諸外国の新幹線開発に与えた影響などの実際の史実もあいまって、今回も胸を熱くさせられました。「翼をください」のYSさんもひよこ侍もオイシイ役どころで登場。
 7月の「女ビルの一生」もできれば観たいものです。

ドラキュラ伝説@福岡市民会館
 名古屋公演を観た岡幸二郎さんの興奮冷めやらぬままに書かれたブログを読んで、俄然興味がわいてきて急遽観ることに。平日公演だけど、強制退社日の水曜日だったので問題なく観ることができました。
 赤毛モノなのに所作とセリフは時代劇とか、フライングするならもっと効果的なシーンがあったんじゃ・・・とかいう野暮なツッコミは、ひとまずおいて楽しむが良しの作品です。出演者のほとんどがミュージカル界で「間違いなし」の実力派なので、歌もダンスも充実の内容でステージングもそれをよく活かしていて魅せられました。
 ストーリーもわかりやすく、それぞれのキャラクターがこう行動する理由の部分もちゃんと描かれていました。
 園岡さんのメフィスト怪しすぎ! 綜馬さんのヴァン・ヘルシング、ドラマチックすぎ!(結果的に何もしてないことになってしまったところも)。
 マツケンさんの伯爵と光枝さんのじぃの掛け合いは、なかなかにほほえましく楽しかったけれど、この作品、井上芳雄さんとか浦井健治さんあたりで、帝劇でやったら結構ファンの人は嬉しいんじゃないかと思ったり。
 観終わって、思っていたよりはるかに満足度が高かったので、会った人には勧めまわってしまった。得チケも出ているようですし、多くの人に観てほしいものです。

ベルサイユのばら外伝~ジェローデル編@福岡市民会館
 怒涛の観劇月間を締めくくるのがこの作品です。今月市民会館に3回も来ちゃいましたよ。迷っていましたが3000円で譲ってもらったので、観ることにしました。3、4年ぶりに宝塚ファンの友人Tどんに会ってびっくり。「そういえば、このへんの人だったねえ」という彼の現住所は当然、福岡ではない。いろいろな先入観から、昔の宝塚の「オスカル編」のような???作品になるのではないかと思っていたのですが、少女マンガの王道ともいえる、まともなストーリーでした。
 娘役トップさんの演じられていたヒロイン、フェルゼンの妹ソフィアの澄んだ歌声と凛としたお芝居が印象的。アントワネット様とアンドレは出てこない代りにマロングラッセばあや大活躍でしたが、キャラの頭数上、オスカル様がお笑い担当になってしまうのは、ファンの人的にはどうなんでしょう・・・。
 ショーはやはり宝塚ならではの華やかさで、ピンクのドレスの群舞などは、女要素少なめなワタクシでも、うっとりさせられるところがありました。
 アラン編は近くに来ないから観られないけど、秋に福岡に来るベルナール編はぜひとも観たいものです。

08南紀旅行

2008年05月06日 | 旅ネタ
GW熊野旅行

今年のゴールデンウィーク(GW)は、熊野古道。いつもながらMちゃんと「そろそろ決めんとやばいよ」のノリで、皆がまだ行ったことがないところで行きたいところという条件で選んだのが3月。
も少し早く決めてれば~と思うところもあり、私も含め3月は爆忙の面子が多い中、テキパキRNちゃんのおかげで、よさそうな宿が一泊、最悪泊まるところがないということだけは避けられるような保険の宿を一泊抑えることができて、無事、今年も行くことができました。

山口・広島の中国地方組の2人は新幹線ということで、私も同行することも考えたのですが、JALがマイルキャンペーン中で2000円ぐらいで変更可能なビジネス切符なら、通常300マイル弱のフライトマイルが1000マイルになるということで、迷わず飛行機で。結構時間があるつもりだったのですが、飛行機に搭乗し、出発時刻になった時点でスチュワーデスさんのアナウンス。「当機はまだ60名様のお客様の搭乗をお待ちしています」。そういえば満席だって言ってたのに空席が目立つと思っていたところ。60名は団体客ではなく、バラバラのお客さんで空港までは着いているものの、GWの手荷物検査場の混雑でゲートまでたどり着けないとのこと。
結局15分遅れで出発。予約した段階では、新大阪で和歌山行き特急「くろしお」に乗り換えるのは余裕だったハズなのですが、結構気ぜわしくホームへ行くことになってしまった。ホームに下りたところで、中国地方組と偶然、合流。
3人なのでくろしおの座席は2・1に。1のMちゃんは初対面の隣の愛知県からきたというお嬢さんと道中すっかり仲良くなっていて、さすがでした。

ずいぶん前に和歌山に行った友人からは、「くろしお」の揺れがキツいときいていたのですが、車両が改良されたのか、そんなに感じませんでした。
和歌山につくとマイクロバスでレンタカー屋まで連れて行ってもらいました。ずいぶん離れたところにあるなあと思ったのですが、2時間後の東京組との合流までに時間つぶしに行こうと思っていた「とれとれ市場」のすぐ近くでラッキー。
「とれとれ市場」は、やはり人が多く、大変な賑わいで丼モノは長い行列ができていたので、寿司と海老の焼き物をチョイス。GWじゃなくて、もっと空いてる時期にきたら、ぜひ丼モノにチャレンジしたいところです。
おなかもいっぱいになったところで、梅干売り場の方に移動。しかしそこはあまりに梅だらけで、まるで自分が梅の流れでもまれている感じ。私もちゃんも、もう何を買っていいやらわからなくなったのですが、一粒200円なりの金粉のかかったダイヤモンド梅を1個買ったMちゃんはエラい。あとでダイヤモンド梅を少しだけ味見させていただきましたが、甘みがあって「これはお茶菓子だね」とのMちゃんの感想に納得の味でした。
 とれとれ市場の後は、東京組と合流し熊野古道の王子のひとつである不寝王子へ。王子って何でしょうね~と言っていたら地元の人が「昔のドライブインのことよ」と明快なお答え。だから道に沿っていくつもあるんですね。
 不寝王子の後はとりあえず宿「湯の峰荘」に行き、荷物を置いて熊野の本宮へ。駐車場やお店もほとんど店じまいまであとわずかというところでしたが、ざっと階段をのぼり、ざっと見ました。まあ明日が本番ということで。熊野の守り神は八た烏ということで、グッズがいっぱいありました。八た烏のモチーフはどれもカッコいいですね。日本サッカー協会のマークはずいぶん昔から八た烏だそうで、決めた人、ナイス!
湯の峰荘へ戻り、お楽しみの夕食! ここは料理に力をいれている宿というふれこみに間違いなし。熊野牛の焼き物も美味しかったけど、鮎が刺さって出てきたのに驚きました。もちろん鮎も美味しかったです。
 翌日の朝は温泉粥をいただいて、近所にある「つぼ湯」に。今でも入れるのに驚きましたが、少人数ずつ交代で入るシステムのようで、これもさすがに待ってられない。
 再び本宮に行き、何柱もある神様に参った後、熊野古道短めコースの不拝王子(ふしょがみおうじ)へ。なんと我々は不拝王子へ行く唯一の市営バスに定員オーバーで乗り切れず、親切な地元の観光関係の女性の手配してくれた車とタクシーに分乗して向かいました。
不拝王子からは、本番の古道歩き。やはり森の仲を歩くのは気持ちいいですよ。そりゃ大分の家に帰れば、徒歩1分で同じような道を歩けますけどねえ・・・旅先だし。
 しかしそれにしても不拝とかいて「ふしょがみ」って読むのは、カッコいい。「不拝史朗の事件簿」とかミステリ書いたら、それらしくないですか(笑)。
 熊野古道歩きを堪能した後は新宮と那智の大滝のある那智大社へ。那智の大滝の姿は本当に美しく、これを神様だと考えた古の人の気持ちがわかるような気がしました。
 滝の美しさとともに印象に残ったのが、参道前の階段! 神社に参るにはつきものとはいえ、本気で苦しかった~。
 2日目の宿は白浜近郊の椿楼、温泉はいいが食事が・・・という評判の宿でしたが(動き始めたのが遅かったため、選択肢がなかった)、食事は普通で、大浴場の設備がイマイチでした。まあこれは夜に入ったせいで、窓からの眺望がいい昼間に入っていればまた感想が違ったかも。
 3日目は風が強く、雨も降ったりやんだりの生憎の天気でしたが、千畳敷、三段壁という、白浜に行っココ行っとかないと! な観光スポットに行き、誰かがカメラをかまえると、雨がやむという幸運に恵まれました。きっと誰かの行いがいいのですねえ。
 前にMちゃんが入ったときに、営業時間ぎりぎりでお湯がぬかれて落ち着いて入れなかったという崎の湯は、こんかいちゃんと入れてリベンジ。私は入りませんでしたが、斉明、天智、持統、文武の四天皇も入られたとか。なんとなく4人で入ったイメージを抱いてしまいましたが、斉明、天智、持統の3人は持統の幼い頃ならありそうだけど、文武は持統の孫だから無理ですねえ。3人も別々に行幸されたのだろうなあ。
 和歌山は思ってた以上に良い湯どころで、あとどこ行っても弁慶伝説があるのに、ちょっとびっくり。(お父さんが熊野別当だという伝説があるため)大昔に書きかけてやめてしまった、弁慶が主役の自分の小説をちょっと思い出したりしました。

ホットヨガ

2008年04月27日 | 日々のできごと
最近、太りすぎなので、(→)こういうスリッパも買ってはいたりしているのですが、
更なる効果を求めて、本日ホットヨガの体験レッスンに行ってきました。
ヨガの後に温泉90分というのに惹かれて選んだのは万葉の湯の中にあるホットヨガスタジオです。
非会員制ですが、私が行った14:40分からの回は10人ほどの参加者。

思ったより暑さは辛くなかったのですが、ぜんぜん先生のような動きが出来ない自分の体の固さにあきれつつ、汗をだらだら流しながらの60分でした。

お尻を持ち上げて肩逆立ちのポーズは、Tシャツが下がってお腹が小力みたいになるのが、我ながら笑えたり。

そういえば、他の人はきっとシェイプアップ以外の目的なんだろうけど、割と細い方が多かったですね。(冷え性の解消とかにも効果があるらしいです)

レッスンの後は、武雄と湯布院から運んできたお湯の温泉につかって、リラックスしました。

2週間はレッスン受け放題、温泉入り放題で3000円のトライアルなのですが、また行くかどうかは、明日の体の痛み次第かなー。

2008年3,4月分

2008年04月26日 | 観劇記
早くも「月記」ですら挫折~。ま、3、4月は少なかったからいっか。

3月2日(土)13:00 からっぽの湖@北九州芸術劇場中劇場

いつもヘンな人の役をやることが多い役者さんが、みんなフツーの人の役をやっているところがミソ・・・なのかな。
大雑把な女性キャラをやってる田中美里さんがちょっとツボでした。

3月21日(金)恋はコメディ@福岡市民劇場
タダで観れたら儲けモノとフリーマガジンのプレゼントに申し込んだら狙い通りあたりました。ラッキー。
東京で見た友人たちの懸案事項は、長い公演の間に大体クリアされたようで、想像より、かなり楽しかったです。(タダのせいもあるかも)
石井一孝さん、いつもより多く踊っています~でしたね。

3月29日(土)ベガーズ・オペラ@日生劇場

3年ぶり?のベガーズオペラ。高(ホントはハシゴ高)嶋政宏さんが、他のお仕事のため(おそらく黒蜥蜴)、早あがりのため、ピーチャムを橋本さとしさんがやっているという変則キャスティングを見られる日程でよかったです。橋本さんのやっていた役を原田優一くんがやっていたのもオイシかった。橋本ピーチャムはちょっと小心モノ風で入り婿っぽいキャラに観えました。ラスト近くの村井国男さんとのキスにちょっとドキドキ(笑)。
入絵加奈子さんのジェニーの凄みのきかせぶりには、今回もクラクラきました。
休憩時間に練り歩くベガーたちにお客さんから差し入れが渡されるのですが「今日も2回公演大変ですね」と声をかけながら渡した人に森クミさんが「ううん、1回よ、今日が初日で千秋楽」とさっと答えていたのがステキでした。

3月29日、30日 CLUB SEVEN 5TH STAGE@ステラボール

ダンスとコントと歌と芝居と50音メドレーなこの作品も本公演が5回です。
7回まではやるかな。
今回一番頭から離れそうにないのが、美輪明宏さんのシャンソンにあわせて繰り広げられる樹里咲穂さんと東山義久さんの関西弁夫婦コント。1度目も2度目も同じくらい笑ってしまった。うーん、この2人ユニット組んでくれないものかしら(笑)。
東山さんと西村さんのマフィアの世界がモチーフのダンス・パフォーマンスも、息があった2人ならではのバトルシーンのダンスがカッコよかったですねー。

50音メドレーは今回の曲のチョイスはもしかして若い人が?と思わせるイマドキの曲が多かったですね。まあ知らない曲はなかったけど、古いアニメソングがひとつもないところに一抹の寂しさもあり。

今回は自分的に禁断のマチソワをしてしまいましたが、西村さんと東山さんの世界のナベ○ツを観られたので、よしとしよう。

4月13日(日)リトルプリンス@ももちパレス

毎回感動して泣いていることは覚えているのですが、後で思い出してもどんな話だとか、どこに泣いたのかを一向に言葉で説明できないこの作品。
4回目にして、やっとどんな話か、どこで泣いたのかを、きちんと言える気がしました。あーすっきりした。でも言葉にするとちょっと陳腐になっちゃう気がするので、ここでは書かないでおこうと思います。

4月18日(金)ガマ王子とザリガニ魔人@福岡市民会館

4月は、なんとなく似た色のある、この2本しか観ないというのが逆に不思議。
初演のときの感動が思い出されるものの、今回の新妻聖子さんの悪口看護婦はなかなかハマってて、岡田浩暉さんのひょうひょうとした医者とともに、楽しませてくれました。山内圭哉さんのジュンペイ話が残っていたのも嬉しかったですね。

2008年2月分

2008年02月24日 | 観劇記
2月2,3日昼「妊娠させて!」 東京芸術劇場中ホール

タイトルからどんな話? コメディ? と思っていたのですが、内容はいたってシリアスで「不妊治療を考えるシンポジウム」(というものがあればですが)の上演作品としても遜色のないような、テーマに真面目に取り組んでいた作品でした。
キャストもミュージカル・ファンなら誰でも知ってる実力派ばかりで、一層説得力があり、不妊治療をする人の「子供がほしい」という気持ちも、不妊治療の大変さやリスクの大きさというものは痛いほど伝わってきました。
とはいっても、いい歳して未婚の人間としては「ホントすみません・・・」と平謝りするしかないのですが・・・。
しかし日本では結婚したカップルの90%が、3年以内に子供ができるって、作中で初めて知った統計でしたが、本当なのだろうか・・・。

2月15日夜 長崎ぶらぶら節 ももちパレス
地元の演劇鑑賞会。仕事が長引いたため2幕からしか観られなかったのですが、それでもなかにし礼さんの描き出す「つよきかな、美しきかな日本の女子」の姿に心打たれる作品でした。

2月16日昼 プロデューサーズ 国際フォーラム ホールC
この土日は16日の夜のファントムだけひどく前に取っていて、観るかどうかは他の作品のそろいを観てきめようと思ったのですが、プロデューサーズが取れたので行くことに。
やっぱり楽しい作品です。主役2人や松金さんのおばあちゃんをはじめとして、どのキャラクターも愛らしい。岡さんのカルメンは力学を無視したような新しい髪型といい、ゲイのホンモノっぽさアップ。藤木孝さんのロジャーと岡さんのカルメンが女学生のようにキャッキャッとやるところが好きなんですよねー。
しかし失敗作の方がもうかるって・・・日本はどうなんでしょうね。
だから「この集客で大丈夫か?」と思う作品が何度も再演されたりするのかしら・・・(笑)

2月17日夜 ファントム 青山劇場
この作品を見たくなった理由としては、(1)コピット(イェストン)版の上演である(2)伊藤ヨタロウさんが出る(3)大沢たかおさんのファントムはちょっと観たい、の3つ。コピット版は昔NHKであったTVドラマの記憶しかないのですが、だいたいストーリーは一緒。
TVドラマのファントムはただただいい人の印象が強かったのですが、大沢ファントムはキレると人殺しもしそう・・・という感あり。ただ長い歌を聞くのがツラく、観ている方としては気持ちが入りきれなかったのが残念。
歌と芝居とわける形の演出だったらもっと作品に入りこめたかも。

ウィーン版エリザベートのルドルフ、ルカス様がフィリップ(ロイドウェバー版ではラウルに当たる)役で出演していましたが、セリフがどうみても留学生の王子様で、キャラ的にはそれでもかまわないのですが、セリフが他の単語に聞こえてしまって、笑われてしまったりで、多少お気の毒。
私はヨタロウさんも中村まことさんも好きなので、キャリエールと警部の友情と青春時代というのにちょっと興味がわきましたね。
アンサンブルの皆さんが他の作品で知った役者さんが多くて(笑)久々にアンサンブル・チェッカーとしての楽しみもありました。

2月17日昼 人間合格 紀伊国屋サザンシアター
この作品、前に観たことが確実にあるはずなのに、内容をちっとも思い出せないという不思議さ。こまつ座の作品は、観たものはほとんど覚えているのに珍しいこともあるものです。前に観たとき、よほどコンディションが悪かったのか。
岡本健一さんは、社会主義や革命を唱えながらも地主の息子の安穏からも抜け出せず、弱い自分を恥じつつも自惚れもある・・・という相反する自分をもてあまし気味な太宰治のイメージによく合っていたと思います。
そんな太宰と佐藤、山田の友情が愛おしい・・・。
作中に出てくる「その人しか知り得ないはずの小さな宝物のような体験、それを世の人に知らせるのが小説家の仕事」というセリフは、私にとっても忘れられない言葉になりそうです。

2月23日夜 二月花形歌舞伎 博多座
なんだか日程をカン違いしていて24日に一幕見で見るつもりだったのですが、24日天気がわるいというので、偵察のつもりで博多座までいったら「本日千秋楽」とのこと。大バカ。21日の試験が終わるまでガマンとか言わずにああ、やはり三連休に見ておくべきだった。

若手中心の瑞々しいオーラ満開の歌舞伎。自分のフトコロのせいで立ち見でしか見ることができなかったのが残念でした。やはり花道見たかった。
しかし「鳴神」はエッチだなー(笑)。

2008年1月分

2008年02月24日 | 観劇記
ひとつ飛ばした下に2.3月分がある。あれは去年。今年はもっとマメに書くようにしたい・・・日記は難しくても月記ぐらいは。ということで2月分。

1月5(土)6日(日)「URASUJI 再演」 7日「URASUJI SURPRISE」ライブ スズナリ
いろんなところが消化不良だったURASUJI2と比べると、やはりこちらは安心してみられるし満足度高し。
ライブは予告どおり、年はあけたけど忘年会の余興大会!のノリでしたが、マニアとしては行かねばならぬ(笑)な内容で楽しかったです。平日夜だったので会社を休んで翌日飛行機出勤という年明け早々の暴挙でしたが、行ってよかった。

1月6日(日)昼 「ペテン師とサギ師」日生劇場
初演の奥菜ちゃんも好きだったけど、ソニンちゃんも最高でしたね。キレのあるダンスやコケ方も見事。日替わりネタだということですが、バナナを床に自分でおいてすべって「ああん♪すべったぁ」は可愛かった。サイゴンは彼女と原田くんで観たいところ。ジョリーンは高田聖子さんのときと比べると香寿さんは、ずいぶん普通なかんじでしたが、ルプレヒトにショックを受けて逃げ出しちゃう人なわけだから、もともとこのくらいのイメージなのかもしれませんね。聖子さんだと「面白いわ! この子」って言っても違和感なかったりもしたし。

1月26日(土)夜 ナイロン100%「わが闇」北九州芸術劇場中劇場
晩年に向かっていく作品ということで、いつものケラ作品に見え隠れする生理的気持ち悪さみたいなものは、場面展開のイメージにあるぐらいで、全体的に「ちょっといい話」だった。
誰しもほしいと思うだろう先に逝ってしまった家族からの、自分へのメッセージ。
それほど事件がおこるわけでもない日常を描きながらも、ちょこちょこ客席を笑わせながら話を進めることができる上手さ。
3時間超もあって、もうちょっと短い方が、小倉から博多に帰る身としてはありがたかったですが。

ようやく光

2008年01月13日 | デジもの
11月に引越すとき、光対応マンションと言われたのですが、ウソでした。
確認したところ、まだどこも工事してないからドコに申し込んでもいいですよ、と言われたのですが、それもウソでASAHIネットからフレッツ光コースで申し込むと、NTTとマンションの管理会社がモメたらしく、入居に間に合わず。
結局NTTとマンション管理会社は物別れに終わったらしく、やっとKDDIのサービスが始まったようでチラシが入ったので早速申し込み。

プロバイダは増やしたくないんで、やはりASAHIネットで。(4ヶ月無料だし)

23日の機器設置なんで2月アタマには光で通信できるようになりそうです。

ちなみにネットが使えないと不便・・・なので、引越してから今まではイーモバイルの定額コースにしています。
3.6Mでちょい遅いけど、今までがケーブルの8Mコースだったんで、そこまで不便には感じない。
PCが7年前で、ネットの速度のモンダイじゃないせいもありましたが。

PCの方も情報処理試験の学習用ソフトがあまりに動かないため、去年もう1台買いました。
「僕の新しい中古のミシン」(BYモーテルin屋根バイ)
ならぬ
「僕の新しい中古のパソコン」です。
DELL Imspiron 5100 pen4 2.4Ghz 購入時は512MBでいたが、今768MB。画面はこの子を選んだ決め手となった高解像度で1400×1050。
これが45800円。
もう1万円ぐらい奮発すれば新品だって買えるのはわかっちゃいるけど、5万円以上は出せなかったし、celeronにちょい偏見があるのだ(笑)、

2,3月分

2007年05月23日 | 観劇記
ブラックコメディ
 「ユーリディス」以来、劇団四季のストレートプレイには抵抗があったのですが、去年「詩人の恋」を観た後、無性にシェーファーの作品が観たくなってチケットを取りました。というのも「詩人の恋」に出ていた畠中洋さんが10年以上前に演ったシェーファーの「太陽が死んだ日」という作品がとても好きだったのを思い出したからです。
 久々の四季のストレートプレイでしたが、ベテランぞろいのキャスト陣のおかげで割と普通に観る事ができました。演出次第ではもっとドッカンと笑いがとれるのかもしれませんが、やっぱ面白いわ、シェーファー・・・というのを再認識した作品でした。

スウィーニー・トッド
まさちゃんと初観劇、初ミュージカル体験のゆきちゃんと北九州芸術劇場で。初ミュージカルがコレというのはどうだろう・・・という気もしたのですが、キャストに好きな俳優さんがいるということで。やっぱりそういうきっかけでもないとねえ。
作品はソンドハイムだ~! という曲とストーリー。ストレートさとシニカル、残酷さとユーモアがまざりあいながら破滅に向かっていくのですが、ラストには幾ばくかの光明があるところが彼らしい気が。
判事が義理の娘への恋情を断ち切るために自分を鞭打つ演出の印象がキョーレツでした。しかもその後「結婚しよう」っていうのが更に。

コリオレイナス
スウィーニー・トッドの翌日に観ました。2日続けてみんな死んじゃうような話を観てますね。立ち回りや白石加代子さんの母の迫力は十二分に楽しめましたが、誰にも思い入れできないストーリーで実際の時間より長く感じた作品でした。

地獄八景・浮世百景
土日に遠征を入れてしまったため、金曜日の観劇。平日に北九州行きはつらいのですが、AGAPE STORE系G2プロデュースなんで、やっぱり観たい。
ゲラゲラ笑ってすっきりする、そんな作品でした。金曜日に観てよかったかも。

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
作品的には1回でいいかな、というのが前回観た感想だったのですが、新キャストが山本耕史くんなんで観ることに。前バージョンではアンドロギュノスの伝説がプロローグチックに開演前に流れたような記憶があるんですが、今回はなし。ヘドウィグのママの話のところだけではわかりにくいんじゃないかなあ。
イツァークも新キャストの中村中さん。やはり前バージョンのエミ・エレオノーラさんの印象が強いため、ちょっとキレイすぎる気も。声は好きなんですが。
山本ヘドウィグももうちょっとグリザベラ(キャッツ)感がほしい機がしたので、あと10年ぐらいたって観たいかな。

オセロー

2007年01月28日 | 観劇記
オセロー@ももちパレス
1月28日(日)13:30

シェイクスピアの有名な作品ですが、実は初見。
オセロゲームの名前の由来ということぐらいは知っていましたが、筋立てもあまり知らず、観る前は悪漢オセローが悪知恵でのしあがっていくピカレスク・ロマンな気がしていたのですが、間違いでした。
悪いのは部下のウソつき男、イアーゴで、オセローはむしろ実直で正しい男。
それだけにウソつき男にだまされ彼も彼の妻デスデモーナも不幸になっていく様が可哀想なストーリーでした。
これまで観たシェイクスピアのなかで一番、何にも悪くないのに不幸になっていく・・・悲劇かもしれません。
観た後で、劇場近くのかんじのいいカフェにいきました。
ドコモショップの間の小道をちょっと入ったところです。

ケーキもおいしかったし、販売もしている手作りの陶器がなんともいいかんじ。
(ああ、こういうときに写真を撮っておくといいのよねえ・・・・)