蒼月の物見遊山ぶらり旅

日々の生活で感じたこと思ったことををつづります。

ど~うでもいいことだけど・・・気になること『方言編』

2014年12月08日 18時57分53秒 | Weblog
昨今、“ゆるキャラ”や“ご当地グルメ”などで地方を盛り上げていこうという動きが行政・企業・一般で活発化しております。今まで眠っていた無形・有形の資源をあますことなく使い、地方活性化していく流れは素晴らしいことだと思います。

ただそこにひとつ気になることがあります。それは『方言』です。あえてその地方の方言を使い、そこのアイデンティティを強め、アピールポイントの一つとしている部分ですが私の住むこの愛媛県は少々過剰演出になっている気がします。例を挙げると『ようおいでたなもし』『またおいでんか』『~ぞなもし』という方言があります。初見の人はなんのことはわからないので解説すると下記の意味になります。

『ようおいでたなもし』→『いらっしゃいませ』
『またおいでんか』→『またお越しください』
『~ぞなもし』→『~です』

他にもありますがこれらを総称して『伊予弁』というそうです。方言アピールのときによく使われている言葉なのですが気になるのは現在これらの言葉は実質絶滅していることです。若者が使っておらず、中高年世代は使っている方言ならどこの地域でもありますがこれらの方言は愛媛県の後期高齢者でも使っていません。御年80歳オーバーの長老達に聞いてみるとこれらの方言は自分たちが小さいときにおじいさんやおばあさんらが使っていたそうで自分たちは使ったことは無いとのことです。現在80歳以上の方が幼少期に祖父母が使っていたというのは計算すると日本の歴史上、戦前~戦中に当たります。かく言う私も実際に使っている人を見たことも聞いたこともありません。

県民が普段使っていない言葉をその地方の方言ですとアピールすることに意味はあるでしょうか?方言は他所で使われているのを聞いて、実際にその地方に行ったらそこの県民が同じような言葉で話しているから新鮮で面白いものなのだと思います、関西弁や博多弁などがそうではないでしょうか?自己のアピールのためにしていることが現実との乖離を生んでいることを残念に感じます。

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