横田由美子さんというフリージャーナリストのBlog「ペコちゃん日記」に次のようなものが…。
新味があるのは、テキがBlogを徘徊して情報を得ているという点。
でもこの分じゃ、やっぱ、古典的にヤクザさんの登場もあちこちであるのだろうな、と思う次第。
ちなみに、日本の警察の起源は、江戸時代の大阪の商人の用心棒(ヤクザ)なのだそう。そのヤクザに国家機関という権威を与え、制服を与えたのが警察というものだったらしい。
終戦時、GHQが真っ先に解体をおこなったのがこの日本の中央集権化していた危険な警察組織だった。
「共謀罪」なんてものが出来れば、フリーのジャーナリストを「共謀罪」容疑でしょっ引くなんてことは簡単なので、もしかしたら三文ドラマのような警察の「企業用心棒」化なども進むのかもしれない。
「歴史は繰り返す」。新しい衣をまとって…。
生保といえば、未だに「不払い」の問題が新聞の記事になったりしているのだが、僕の知っている女の子は昨年或る生保企業に入社したが、すぐに辞めてしまっている。
その生保企業はひどい不払いが表沙汰になってメディアでも大きく取り上げられたのだが、新聞・テレビでその企業の再生に向けての取り組みなどが報道されている中で、現場では似たような勧誘が社員に強要されていた、という信じられないような状況だったのだ。
彼女は上司のその命令に従うことが出来ず、もう一度就職活動をするというほうを選んだ。
「いまどきの若者は…」なんて、今の大人は言えない。
参考:
・『共謀罪』法案 今週審議入りか (東京新聞 2006/10/22)
テレビドラマと変わりのない、なんとも古典的で、風采があがらない圧力だな、とつい思ってしまう情景。
October 20, 2006
取材と圧力
昨日、久しぶりに取材をしていて圧力を受けました…。
詳細については、記事が出るまで書けないのが残念ですが、大企業の権力を傘に着た圧力(個人的には、脅迫だと感じました)が、金融業界にははびこってるんでしょうか…?
帰りがけには、セクハラ質問まで受けちゃいました。
本当に久しぶりに初心に返った取材でした(涙)
追記)
銀行・生保・ファンド関係のみなさま、すみません(詫)
無駄な心配をかけてしまいました…。
「まさかうちの会社じゃないですよね? 担当者を教えてください」「もしかして、うちの業界?」というメールをたった1日で何通もいただいてしまいました。
最近、金融の取材はほとんどしていなかったのに、このブログを読んでいただいているみたいで(警戒されてる?)嬉しかったです。
違います。↑は、外資系証券会社です。
ま、要するに、記事を読んでもいないのに、取材を餌に本社に呼びつけられて、
「下手なこと書きやがったら、訴えてやるからな!」
…という内容の脅しを受けたということです。
私も、記事が出る前からこのような形で圧力を受けたのは始めてだったので、非常に驚愕しました。→記事が出た後ならまだわかるけどね…。
当然、このような不当な圧力を受けて「記事をなくす」「事実をねじ曲げる」ということは出来ないので、それだけはガタガタと震えながらお伝えしたというわけです。
よこたゆみこ☆ルポライター
埼玉県出身。青山学院大学卒業後より、ライター活動を本格化。週・月刊誌で主にビジネス、女性、官僚をテーマに記事を執筆。獅子座のO型。講談社より初著書を準備中
主な寄稿先:「AERA」「月刊現代」「論座」「日刊ゲンダイ」「週刊朝日」「The21」、「新潮45」…etc
興味を持って調査している分野:官僚の生態
新味があるのは、テキがBlogを徘徊して情報を得ているという点。
でもこの分じゃ、やっぱ、古典的にヤクザさんの登場もあちこちであるのだろうな、と思う次第。
ちなみに、日本の警察の起源は、江戸時代の大阪の商人の用心棒(ヤクザ)なのだそう。そのヤクザに国家機関という権威を与え、制服を与えたのが警察というものだったらしい。
終戦時、GHQが真っ先に解体をおこなったのがこの日本の中央集権化していた危険な警察組織だった。
「共謀罪」なんてものが出来れば、フリーのジャーナリストを「共謀罪」容疑でしょっ引くなんてことは簡単なので、もしかしたら三文ドラマのような警察の「企業用心棒」化なども進むのかもしれない。
「歴史は繰り返す」。新しい衣をまとって…。
生保といえば、未だに「不払い」の問題が新聞の記事になったりしているのだが、僕の知っている女の子は昨年或る生保企業に入社したが、すぐに辞めてしまっている。
その生保企業はひどい不払いが表沙汰になってメディアでも大きく取り上げられたのだが、新聞・テレビでその企業の再生に向けての取り組みなどが報道されている中で、現場では似たような勧誘が社員に強要されていた、という信じられないような状況だったのだ。
彼女は上司のその命令に従うことが出来ず、もう一度就職活動をするというほうを選んだ。
「いまどきの若者は…」なんて、今の大人は言えない。
参考:
・『共謀罪』法案 今週審議入りか (東京新聞 2006/10/22)
だけど、彼女のブログが、有名(?)だから問題になったのね。
しかし、それって脅迫罪ですよ、ハッキリいって。
我々のような無名の者がそう訴えても然るべき判断を下され難いかもしれないけど、有名ブログの執筆者が然るべき判断の元に行動すれば、世論を動かすかもしれないですよ。
権力が真実を歪めてきたことに、そろそろ何らかのお仕置きをしたいところですね。
でも、その陰で泣いた人も少なくなかったろうと思います。
けれど、60年代には大企業の労組はほとんど偽装化(社員、組合員側ではなく、経営者側の論理で動く御用労組)が済んでいたと言われるように(これには新聞・テレビ業界も入っています)、そういう陰の部分に陽が当たることはシステム的にむずかしくなっていきました。現在では…言うだけヤボというふうな状態でしょう。
高度経済成長時、日本は世界に冠たる公害王国と言われ、71年にはフランスの学者がアメリカ上院の環境問題に関する公聴会で次のように述べたということもありました。
「現在において発展途上にある国々は、一日も早く立派な工業国になろうとして、懸命な努力をしているだろう。しかし、日本が経済大国になるためにたどったような道だけは、断じて真似をしてはならない。これは誠実な気持ちで断言できる私の忠告である。
確かに日本人が達成した経済成長には、目を見はるものがあった。だが、その代わりに日本人が失ってしまったのは果たして何であったかを考えると、私の心は暗くなる。それは環境の破壊、自然の汚染、そして人間性の喪失だった。これらのものを通じて[日出る国の民]である彼らは、日本そのものを失ってしまった。
経済的に得たものに比べて、その失ったもののほうがはるかに高価だったといえないだろうか。このことから、日本人がやり遂げてしまったことは、人類の歴史の中で同じような過ちを二度と繰り返してはいけないのだという点をはっきり示す、大変教訓的な例だといえるであろう……」(『日本丸は沈没する』藤原肇著より)
そんなことになった大きな要因は、健全な労組の無力化に、企業内の個人の意見の圧殺化によるところが大きかったと僕などは考えます。
ところが、日本でのその偽装労組化に尽力したのがアメリカでもあるという事実もあるのです。
戦後に出来た「日本生産性本部」は、日本の官と業とアメリカの共同出資でした。この組織は表向きは企業の生産性の向上を促進すると謳いつつ、その実態は労組の偽装化任務を企業から請け負うという機関でした。ライシャワー元駐日大使も、「政治経済のアタッシュよりも労働アタッシュのほうが多かった」と言っているように、アメリカは日本の企業の労組の無力化(かつ反共化)にかなりの尽力をしており、CIAなども暗躍し、その資金にはCIAの「アジア基金」が使われていたのです。
前置きが長くなりましたが、その労組の偽装化で、労務屋(偽装化を専門に請け負う人間)がポイントとしていたものが次のものでした。
『確固とした信念で行動している人間より、大多数の、その場の雰囲気などで流されやすいような「ノンポリ」的人間を取り込むことの方を優先』
これって未だに有効で、しかも、現在政府がおこなっていることです。
今、権力側がBlogに神経を尖らせているのは、Blogがこの「大多数」に影響を及ぼすものとの認識があるからかもしれません。