政府は急激に拡がる社会の階層化、「格差」対策として「成長力底上げ戦略」などを打ち出しているのだが、これまでどおり空前の利益をあげている大企業などの優遇という基本姿勢には変化はないようで、その上での利益受給層「底上げ」、というスタンスをとっているようだ。
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公正な市場ルールづくリが財政再建には欠かせない (『週刊ダイヤモンド』 2006/05/20)
小林慶一郎(経済産業研究所研究員・朝日新聞客員論説委員)
…(略)…
上の図は、社会保障関係の財政支出(GDP比)と、「所得は運で決まる(市場は不公正)」と信じる人の割合との関係を示したものである(出所:Alesina, Alberto, and George-Marios Angele . . . 本文を読む
夜中に目が覚めて、腹部に激痛が走り、救急車で病院へ行くはめになった。
各種の検査をし、点滴をうってもらって、夕方帰宅した。
何年かぶりの病院なのだが、それが救急車で、というのが世の中のこわいところ。
最近過労気味で、もともと睡眠時間が日に4時間程という状態であったのが祟ったようだ。
しかし、病室のテレビで、ライブドア・ワイドショー(ほとんど本質について得るものはなかった)や国会質疑を少 . . . 本文を読む
『国家の罠』の著者の佐藤優氏が『SAPIO』2006/01/25号で興味深いことを書いていた。
欧州各国から日本に派遣されている外交官たちが定期的に集い情報や意見を交換する場で、現在最も注目されているのが”耐震強度偽装問題”だという。
これは内河健総研所長が中国や台湾などの国外にまで、”強度偽装”を輸出していたことからくるその実態などに対する注目といったようなものなのではなく、日本の新自由主義 . . . 本文を読む
「ゆとり」教育のどこが悪いのか…と思われるかたもいるかもしれない。もし字義通りの「ゆとり」を目的とした理念でおこなわれているものであれば、もちろん僕も悪いとは思わない。半年ほど前にローカルテレビ局が視聴者をスタジオに呼んで、「ゆとり」教育の是非、問題点について議論を戦わさせていたが、そのときの「ゆとり」の意味は、その字義通りの「ゆとり」の意味でおこなわれていた。
けれども、その討論会は、伊丹十三 . . . 本文を読む
斉藤貴男氏の『機会不平等』という著作によれば、1999年、「ゆとり教育」の名付け親である奥田真丈氏がアメリカの「経済と教育研究所」所長(大統領の秘書官もつとめた)と会った折に、日本の教育改革を説明すると、その所長はこう言ったという。
「合衆国が以前やって失敗したのと同じ”改革”を、ジャパンはこれから進めるのですね。今さら、なぜ?」
アメリカでは70年代の「ゆとり」教育で国民の学力が著しく低下 . . . 本文を読む
朝日新聞は4年前の2001年8月2日に次のような記事を書いた。
「構造改革は一種のお経」山崎自民党幹事長が本音
自民党の山崎拓幹事長は2日、宮城県蔵王町で開かれた連合主催のセミナーで、KSD事件などのスキャンダルが過去の話になって参院選に好都合だった、との見方を示した。小泉政権の看板である構造改革についても「一種のお経」と表現するなど、言いたい放題。自民党のおごりが早くも表面化した形だ。 . . . 本文を読む