雑木帖

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茶番の宮崎県知事選

2007-02-04 03:34:38 | 政治/社会
 選挙で創価学会票の3割が流れたと言われている東国原宮崎県知事が、副知事に対立候補だった自公推薦の持永哲志氏を抜擢する意向だとのこと。怪しさが表面に出たわけだ。
 東国原氏は次期選挙では自公推薦で出るかも。まあ、今回の件は何らかの圧力の存在があるのだろうけど、「空気が読めない」あたりは、自公推薦候補としてのほうが相応しい人だろう。早い時期に、「こりゃだめだ!」と志村ケンのバカ殿様が言うようなバクロをやってくれたところは、さすがお笑い芸人と言えなくもないが…。

 一歩譲って、持永哲志氏がいなければ県政が担えない、というのであれば、最初から立候補などしなければいい。もしくは、選挙の時にそう公言するべきだったろう。あまりにむちゃくちゃだ。

 うがった見方をすれば、東国原氏に創価学会票の3割が流れたのは、選挙前にとても勝てないと判断をした自公が策を弄した結果で、そのまんま東はまんまとはめられて、へんな取引でもしていたのかもしれない?

 対立候補の持永氏に副知事を打診 東国原知事 [宮崎日日新聞社] 2007.02.02

 東国原英夫知事が先の知事選で対立候補として無所属で自民・公明の推薦を受けた元経済産業省課長の持永哲志氏(46)に副知事就任を打診していることが2日、関係者の話で分かった。持永氏も前向きに検討しているという。東国原知事は「すべての可能性を含め検討中。打診したかどうかを(現時点で)言うべきではない」としている。組織型選挙や官僚出身者による県政運営を否定し、当選を果たしただけに波紋を広げそうだ。

 関係者の話を総合すると、東国原知事は当選直後に持永氏と会い、「志が同じなのだから一緒にやりましょう」と副知事就任を打診。持永氏は関係者と相談し、回答する考えを伝えたという。

 持永氏は「私からは何も言えない。知事に聞いてほしい」としている。

 持永氏が就任を承諾した場合、15日開会の県議会2月定例議会へ副知事選任に伴う議案が上程される見通し。県議会最大会派の自民党は知事選で持永氏を支援したことから、可決される公算が大きい。東国原知事にとっては、持永氏の起用により、懸念されていた議会運営が円滑化するメリットがある。

 東国原知事は2日、報道陣に対し、「まだ、何も決まっていない」などと持永氏への打診について明言を避けた。

 選挙中、東国原知事は「巨大政党、組織、団体の癒着の繰り返しは、ごめんだ」「組織による保守的な選挙が連綿と繰り返され、弊害がいっぱいあった」などと組織型選挙によって生じる“しがらみ”を指摘。「官僚出身者では腐敗した政治の改革は無理」と暗に持永氏らを批判していた。

 自民や多くの経済団体の推薦を受けた官僚出身の持永氏を副知事に迎えることは、選挙時の訴えと矛盾し、世論の反発も予想される。この点について報道陣から質問が出たが、東国原知事は無言を貫いた。

 副知事の人選について東国原知事は当選翌日の記者会見で「早い段階で意中の人にオファーを出す」と説明。副知事2人制を視野に入れており、2月定例議会までにその結論を出す考えを示している。

 知事選で東国原知事は26万6807票を獲得し、持永氏は12万825票で3位だった。


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