スタッフ 制作日記

芸術監督西本智実とイルミナート
による舞台の制作日記です

第30回イルミナート教育プログラム シアーズホームグループPresents「熊本地震・平成30年7月豪雨復興支援コンサート」 公開リハーサル

2018年10月14日 | イルミナート教育プログラム

 

1013日(土)市民会館シアーズホーム夢ホールにおいて、

30回イルミナート教育プログラムとして

【シアーズホームグループPresents熊本地震・平成307月豪雨復興支援コンサート】

の公開リハーサルが行われました。

本番を明日に控えてのリハーサルです。

会場には、熊本県下の小学校、中学校、高校の児童生徒と保護者の方々をはじめ、

1000人の方々が集いました!

 

公開リハーサルでの曲目は、

リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」。

指揮の西本智実が、マイクを片手に舞台袖を見ています。

すると、、、

 

くまモン登場!サプライズの登場です!

大人気のくまモン!

客席はもちろん、舞台上のオーケストラメンバーも大喜びです。

 

大歓声の中くまモンが向かったのは、、

 

何と、オーケストラの中です!

オーケストラメンバーとしてシンバルを担当しました。

くまモン、オーケストラデビューの歴史的な瞬間です!

 

なお、くまモンのオーケストラメンバーとしての登場は、公開リハーサルだけです。

1014日の本番は、イルミナートフィルのメンバーがシンバルを担当いたします。


 

少し時間を遡って、

公開リハーサルの前のリハーサルでは・・

 

 

 

 特訓中のくまモン。

 

 

 

 

皆んなが注目の中、

そのプレッシャーはいかに、、

 

 

 

 

 

さすがくまモン!

 

会場の皆んなに、笑顔のプレゼントをしてくれました。

誇らしげ?にインタビューに応えています。

 

 

 

今回の公開リハーサルには、

 

地震で甚大な被害を受け、未だプレハブ校舎で学んでいる益城町からも、駆けつけてくれました。

また、吹奏楽部や芸術コースで学んでいる中学生高校生も。

熊本地震で被災し、音楽を学ぶ環境が整っていない学校もあるとのこと。

そのような状況の中、音楽を糧に未来を見つめて力強く歩んでいると、

主催者の方が伝えてくれました。

 

 

 

前回、西本智実とイルミナートフィルハーモニーオーケストラが熊本を訪れたのは、

地震から間も無い201610月のことでした。

 

城彩苑内 親水公園  、益城町立飯野小学校 、熊本県庁ロビー、熊本空港出発ロビーにおける支援コンサートでも、

大勢の方々が熱心に耳を傾けてくれました。

 

 

 

そして今日の公開リハーサルにも、お一人お一人の様々な状況の中、

1000人の方々が駆けつけてくださいました。

 

西本智実&イルミナートの演奏に、熱心に聴き入っている姿がとても印象的で、胸が熱くなりました。

 

 

 

音楽を通して、を共有する。

 

西本智実&イルミナートは、一日も早い復興を心より願っております。


 


 

 

 


INNOVATION OPERA 「ストゥーパ~新卒塔婆小町~」

2018年05月01日 | 演奏会

 

富山公演を経ての東京公演は、

音楽、演劇、照明、美術など全てがさらに有機的に融合され、

同時にそれぞれの表現が際立つ舞台へとパワーアップ!

まさに“INNOVATION OPERA”!


その相乗効果が生み出す広がりと深さと奥行きは、

東京文化会館の枠を超えたところにも、

舞台空間を創りだしていたように思えます。


 
バックステージも、出演者はじめ、舞台スタッフ等々の熱が満ち溢れていました。


 
改めて台本を読み返してみると、

西本智実がエルサレムで一気に書き上げた第1稿の台本には、

舞台の全容の軸が既に書き込まれています。

俳優陣の台詞や公達&合唱の歌詞をはじめ、

照明プラン、美術プラン、曲の構想、俳優陣の立ち位置や

小町を役者とバレエダンサーによって演じ分けること等々。

柱となる主要な演出、舞台空間は、最初から西本智実の中で組み立てられていました。

何と驚異的!

幽玄の世界観を表現するため、各公演の限られた条件の中で、

細部の再考調整が西本により、その後なされてゆきます。


 
マエストロ西本よりリハーサル時に各専門セクションへ

同時進行で出された緊張感のある指示は、

本番の舞台で形となって目の前に現れました。

客席も含め、東京文化会館の広い舞台空間を最大限に活かし、

且つ細部にも行き届けられる細やかさ。

その視点は、時間と空間の中を自由自在に、

そしてあらゆるところに置かれたものなのだと実感します。


 
そうした様々な角度から考え抜かれた表現が幾重にも重なり、

流れるように五感に染み込んで、身体が精神が心が動かされてゆく、、

哭き、哀しみ、憧れ、狂乱、、、
客席一人一人の感情や感覚のうねりが大きな渦となって舞台と共鳴し、

一緒に舞台空間を形創っていたように思われます。


 
本番を客席で観たスタッフも、

「いつの間にか舞台に入り込んでしまい、感動した、、、」と一言。

立ち稽古からずっと現場で立ち会っていても。


 
ヴァチカンでのミサに於ける演奏やバレエ「ロミオとジュリエット」公演を控えた中、

マエストロは公演のため、エルサレムを訪れました。

そして、その地に刻印された幾多の人々の声に、姿に直に触れ、

憑かれたように描かずにはいられなかったのではなかろうか。

 

表出したのは、西本智実がこれまでの道のりで見つめてきたものであり、

それらを凝縮したもの。

それが、洋の東西も遥かなる時をも内包し、

能の作品を題材に書かれた「ストゥーパ~新卒塔婆小町~」の中に込められているのではと思います。


 
移り変わる人の心、その心を愛しく想う。その心の美しさ。

四季の移ろいを重ねながら、“幽玄”の世界観を、

小野小町の歌を軸に描かれた「ストゥーパ~新卒塔婆小町~」


 
同時に、

 “赦し”あるいは“浄化”、そして“祈り”がこの作品を大きく包み込んでいるを感じます。

 狂乱の場面の後、自身の無為の罪と人々の怨念、執念を一身に背負った小町が、

白い衣装を纏い、“祈る”姿は、御子と聖母の姿を思い起こさせます。


  
“美”と“祈り”。

天上へ向けて高く高く伸ばされた西本智実の指先。

その指先が触れるものに、地上に生きる人間への“愛”を感じるのです。

 


【INNOVATION OPERA「ストゥーパ〜新卒塔婆小町〜」】立ち稽古

2018年04月15日 | 演奏会
 
昨日、今日とこの週末は、
INNOVATION OPERA「ストゥーパ~新卒塔婆小町~」
の立ち稽古でした。
本番は4月21日、1週間後です!

佐久間良子氏、青山達三氏、中山優馬氏らの俳優陣。
公達を務めるソリストはイルミナートアーティストの
テノールI 杉江恭輔、
テノールII 濱田翔、
バスI 小仁所良一 、
バスII 石井基幾。
そしてイルミナート合唱団。
 
芸術監督西本智実が照明、音響、美術、舞台スタッフに指示を与えつつ、
東京文化会館の舞台空間を念頭に置きながら、
俳優陣に演出確認をし、
指揮者として合唱に音楽的指示を出してゆきます。
 
また同時に、俳優陣には音楽との関連性を、
合唱には各場面での役割を明示指示してゆきます。
 
 
立ち稽古が進むにつれて、俳優陣の言葉が音楽の一部のように、
音楽は心情や場面の語りのように、
演劇と音楽、空間までもがどんどん有機的に融合されてゆくのがわかります!
 
マエストロ西本は「ストゥーパ〜新卒塔婆小町〜」において、
古代ギリシア劇のコロスの要素を、
公達ソリスト&合唱団に担わせています。

公達役のソリスト達は、そのコロスを象徴する存在。
公達など多数の人々の声、登場人物の心の声、
場の説明、舞台背景、観客の目線の誘導など様々な役割を、
台詞として、歌にのせて、身体によって表現します。
音楽と演劇の空間を自由に行き来してゆきます。

その中にはマエストロ西本が能の要素を生かした掛け声や節回しが
取り入れられています。
古代ギリシア劇と能。イルミナートによる和と洋の融合!
 
 
来週からは、オーケストラも加わってのリハーサルが始まります。
本番までカウントダウンです。


 
 

【INNOVATION OPERA「ストゥーパ〜新卒塔婆小町〜」】リハーサル

2018年03月17日 | リハーサル

本日3月17日は【INNOVATION OPERA「ストゥーパ~新卒塔婆小町~」】

のリハーサル。

 

芸術監督を務める西本智実のもと、
合唱リハーサルから始まりました。


続いて西本による舞台設定の説明の後、

俳優陣の佐久間良子氏、青山達三氏も加わっての荒立ち稽古。


西本の譜面台には楽譜と台本が置かれ、

合唱はもちろん、俳優陣への演出、照明や美術等々、

舞台スタッフへの指示も同時進行で行われ、

“INNOVATION OPERA”の舞台が、立体的に組み立てられて行きます。

 


小野小町役 佐久間良子氏、従僧役 青山達三氏には音楽が、

そして合唱メンバーには、俳優陣の演技や呼吸が、

それぞれが持つ舞台の世界観が流れ込んでゆきます。


マエストロ西本智実のもと、

音楽と演劇が有機的に結びつけられ、

リハーサルが進むにつれて相乗効果がぐんぐん増してゆきます!

東京公演に向けて、今後の展開がますます楽しみです!!



第3回帝国ホテル芸術祭

2018年02月14日 | 演奏会

西本智実芸術監督・指揮

第3回帝国ホテル芸術祭

 

本番当日、朝9:30 ロビーコンサートに出演するイルミナートアンサンブルのメンバーはリハーサルに臨んでいます。

 

ディナーコンサート会場となる孔雀の間では、舞台仕込みが進行中。

また、マエストロ西本のもと、照明合わせが行われています。

 

帝国ホテル芸術祭のリハーサルは当日のみ。

朝から分刻みのスケジュールの中で行われます。

 

オーケストラメンバー、バレエメンバー、合唱メンバーが続々と会場入りし、

人間国宝京舞井上流五世家元井上八千代さん、華道家池坊美佳さん、ソプラノ熊本佳永さんも次々と到着。

各々準備に余念がありません。

世界初演「蝶々夫人へのオマージュ〜蝶々幻想」の作曲家山下康介さんもリハーサルに立ち会います。

 

12:00  リハーサルはコンサートから。

演奏をはじめ、出演者の出捌けのタイミングや立ち位置、

照明や音響など舞台全体を、

マエストロ西本智実の指示もと、同時進行で調整が進められます。

 

コンサートリハーサルの様子

 

 

池坊美佳さんとオーケストラとの合わせも初めて。

曲の演奏とともに花を生けはじめ、曲の終わりには完成させます。

井上八千代さんが舞う曲は、マエストロ西本が山下康介さんに委嘱した世界初演の作品で、

オーケストラでの演奏もこのリハーサルが初めて。

マエストロ西本からオーケストラへの指示が随所で出される中、

この曲のために井上八千代さんが新たに振付した舞いと合わせてゆきます。

 

全てが同時進行。スケジュールは分刻みです。

その場での調整、変更、修正は本番で。

出演者はもちろん、各スタッフ全員が1回のみのリハーサルに全神経を集中します。

 

14:30  今回司会を務める大下容子さんが、生放送を終え、そのままテレビ朝日から駆けつけてくださいました!

到着したのはコンサートリハーサル終了後の短い休憩中。

すぐにマエストロ西本との打ち合わせです。

 

その間、舞台スタッフは楽器や指揮台を舞踏会会場へ移動。

そして舞踏会のリハーサルへ。

マエストロ西本指揮イルミナートフィルの演奏に合わせて、

玄玲奈さんがバレエダンサーへ振付をしてゆきます。

一方でコンサートから舞踏会へのダンサー衣装の調整もしていきます。

 

15:30  密度の濃いリハーサルを終え、舞踏会のスタンバイまで休憩。

 

休憩中もマエストロ西本と大下さん、スタッフを交えての最終打ち合わせが行われています。

ロビーコンサートに出演するイルミナートアンサンブルメンバーは

休憩に入ると直ぐに、本番衣装に着替えて会場へ。

 

16:00  ロビーには池坊美佳氏によるいけばなが飾られており、

イルミナートアンサンブルメンバー、

フルート:菅井春恵、ヴァイオリン:高瀬真由子、

ヴィオラ:千年美菜子、チェロ:三宅依子、パーカッション:藤原耕の演奏が、

帝国ホテル芸術祭の開幕を告げます。

 

ロビーコンサートの様子

 

 

17:00  マエストロ西本智実指揮イルミナートフィルハーモニーオーケストラの演奏と

イルミナートバレエダンサーの舞踏がお客様をお迎えし、

華やかに舞踏会は始まりました。

 

18:00  続いてコンサートが開演です。

 

クラシックの名曲の数々、

そして今回は「幽玄」をテーマに

INNVATION OPERA「ストゥーパ〜新卒塔婆小町」からの2曲を池坊美佳さんと、

世界初演「蝶々夫人へのオマージュ〜蝶々幻想」を井上八千代さんとともに。

いけばなには4種類の桜の花を用意し、一足早いお花見をと池坊美佳さん、

井上八千代さんは、蝶々さんの一生を舞いで表現されたとのお話しを。

作品についてのマエストロ西本の解説や、

ヴァチカン国際音楽祭やイルミナートフィルとの中国ツアーのことなど、

大下容子さんの司会のもとに様々なお話しも披露されました。

 

最後、出演者が舞台に勢揃いし、グラスが用意されました。

客席にもドリンクが新たに注がれ、そして一緒に乾杯

続くアンコールでは歓声と拍手が会場から沸き起こり、ひときわ華やぎました。

 

アンコール終了直後の会場の様子

 

 

19:30 舞台を彩る池坊美佳さんのいけばなとコンサートの余韻とともに、

帝国ホテルが誇るディナーの始まりです。

 

 

当日のリハーサル・本番の中での様々なリクエストを、スマートにこなしてゆく帝国ホテルのスタッフの方々。
姿は見えなくてもいつの間にか提供されているサービス。
そのプロフェッショナルな心遣いにも、
ここでしか味わえない“帝国ホテル芸術祭”の真髄を見る一日でした。