麒麟がくる
もお休みを経て、主役が主役らしくなってきて、遅ればせながらこのドラマを楽しんで見ているところ。
以前は光秀って、不幸の象徴、光秀は不幸を呼ぶオトコのような印象で嫌だなあと思っていました。
だからドラマも見ていなかったのですが、最近は主役だから当然ですが、出番も多くなり、加えて、ある記事を読んでから、光秀に対するイメージがかなり変わり、ドラマを楽しんで見れるようになったのです。
光秀は非常に優秀だった。
けど、部下だったら能力を発揮できるが、トップではダメ。
それに仕事に忙殺されて心に余裕がなく、加えて相思相愛の妻を亡くしたばかり。相談できる相手もいなかった。
更に長年同僚だった人物を、信長はいとも簡単に更迭してしまう。そのことに対する恐怖心と不安。
それに、信長よりもはるかに年齢が高かった。
というような事から、本能寺の変当時は光秀は心身ともに疲れ切っていた、という事が想像できます。それで、突然と信長を殺してしまう。
学校の歴史の授業では、西暦何年にこんな事が起こったということは教えてくれますが、歴史上の人物の年齢や性格、その時の人間関係などはどうだったのかなんてことはさっぱり教えてくれません。
歴史上の人物と言っても私たちと変わらない生身の人間なのだから、当時の人間関係や心理的なことはどうだったのかまで教えていただくと、もっと歴史が面白くなるかもしれません。
ということで、この日本史上最も有名な事件は、何がなんでも信長を討たないと国が大変なことになる、なんていうようなたいそうな理由はなかったのかもしれません。
光秀の場合、前年に奥さんを亡くしていた、という事が大きかったのかもしれません。そういうことで、一気に老け込む人もいますからね。
そんなことから、心身ともに正常な判断ができなかったのかもしれません。歳を取っているということから想像すると、光秀も案外、認知症だったかも。
光秀と信長。
この二人がいなければ成り立たなかったであろう、本能寺の変という日本にとっての大きな転換期。
歴史上の人物を、一人の人間として、心理学的にアプローチするのも面白い。
信長がいかにして信長たりえていたのか、幼少時の家族との関係を知るのも面白いかもしれません。
ああいう人とこういう人とそっちのひとがいなければ成り立たなかった戦国時代、なんでしょう。
どの時代にでも誰にでも当てはまるような事ですけどね。