内容的には悪くはなかったですが、この映画で何が一番悪いかというと、この日本語タイトル。 マネーショートって誰がつけたんだか。これだと、リーマンショックとかサブプライムローン問題で一夜にしてホームレスになってしまった人の悲しいお話、というように思えてしまうのですが、この場合のショートって、金欠のショートではないでしょ
ショートって投資の世界での売り買いの売りの意味です。ですから、これをそのまま訳すと「大きな売り」になります。因にロングは買いです。
これをマネーショートなんて言うタイトルにしてしまうから、訳の解らない事になってしまっています。「I am short of money. 」ではないのですから、そこのとこ、タイトルを日本語に訳す人、注意してもらいたいです。
(原作本の翻訳ではタイトルは「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」となっています。)
今回のThe Big Shortは、ある程度、金融知識がないと解りにくいかもしれませんが、解らなくても面白く作られていると思います。が、ここのところでどうしてこの人たちはこういう債券を買うのか、なぜこういうところで悩まなくてはいけないのか、というところが良く解らなくなるのではと思えます。さらに、映画の登場人物って重要な台詞を早口でしゃべっているので、ついていくのが大変になると思われます。
ですから、見終わった後に、なーんかもやもやした感覚が残るのでは、と思われます。実際に、一緒に見に行った家族も、良く解らなかったという感想でした。。