フィギュアスケート全日本選手権、2015年は終了しました。
グランプリシリーズからここまでかなりきついスケジュールでしたが、終了後は選手の皆さん、笑顔で良かったですね。
さて女子ですが、浅田真央さん、踏ん張ってどうにか表彰台。無事に世界選手権出場です。その前に4大陸選手権にも出場するとか。。
冒頭のジャンプがうまくいかず、大丈夫かな、とは思いましたが、中盤から復活したみたいでいつもの演技に戻りました。その後は最後まで見事に滑りきりました。
この、復活、っていったいどういう事がきっかけで起きるんでしょう。
冒頭のジャンプに失敗してしまうとダメかも、という気持ちが出てきてしまうと思うので、そのままズルズルと行きそうな感じもしますが、しっかり立て直してきたので、そこはエラいと思います。失敗のあとのジャンプが成功したので、それで自信が着いたのでしょうか。そういうところって、とっても微妙ですね。
また、今回はあまり汗をかいていなかったので、体調的にも調子が良かったのだと思います。
この全日本選手権の前頃、NHK「アーカイブス」で浅田真央さんの事を放送していました。((浅田真央 飽くなき挑戦~シニアデビュー10年の奇跡~)
そこに、伊藤みどりさんが出演していましたが、真央さんに対するアドバイスとして、「周りの言う事に惑わされない」「自分の体調の変化に耳をすまし、ケアして行く事が大事」という様な事を話していました。真央さんを多いに応援しているように聞こえましたが、伊藤みどりさんのアドバイス、今の真央さんにぴったりの言葉ですね。
また、本人も「自分に勝つ」というような事を言っていたので、今ご自分が一番越えなければいけない事を良くわかっているのだと思います。
宮原さんは相変わらずの好調でした。
見事、昨年に続きトップですね。良かったです。
今回の全日本選手権で一番驚いたのは、樋口さんが総合で本郷さんより上に行ったという事です。
実は、今回1年ぶりに見る樋口さんの演技。体つきも以前より大きくなり、顔つきも大人になりました。今回の大会では多くのジュニアが活躍しましたが、その中でも私が一番期待しているのが、この樋口さん。
巷では、「性格悪い」「生意気」「顔つき悪い」とか言われているようですが、そのくらいの性格のほうが勝負の世界では良いのではとは思います。
ご本人のお話では、「このジャンプ飛べるかな、と思っても跳ぶと跳べてしまう」とか言っていましたが、ある意味天才肌だと思います。
良くピアノでも初見で何でも弾けてしまう子とか、教えなくてもリズム感抜群の子とかいますが、それと同じ感じなんでしょう。ですから、「出来ない事がわからない」と感じてしまっているかもしれません。
今回のプログラムは若い勢いで演じている感じがしました。今後、年齢が上がるにつれて勢いだけでは壁にぶつかると思いますが、それをどのように克服して行くのかに興味があります。また体の変化にも対処して行かないといけないでしょう。
歯並びがきれいですね。
今回真央さんより表彰台が上だったので、ゆめゆめ「真央に勝った」なんて、天狗にならないように。
そのほかジュニアが大勢頑張りました。
今後は日本vsロシアの様相とは思いますが、今のジュニアの実力があればロシアにも大丈夫かなと期待しています。