LOVE - GOLDEN APPLE

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もう一つのショパンコンクール

2015-12-24 10:51:16 | 音楽
たまにブログを数日更新しない事が良くあります。
書きたい事は山ほどあるのですが、なんとなく気が乗らない。

でもまた気が乗ってきたので、書き始めます。

昨日は天皇誕生日でお休み。いろいろと出かけた人もいると思いますが、私は一日中お掃除。
その晩、相変わらずのように面白くもない番組の垂れ流し状況の民放。人ごみの中、映画を見に行くにもならず、どうしようかな、とテレビ番組表なるものを眺めていたら、面白いタイトルが目に飛び込んできました。
NHKBS1の「もう一つのショパンコンクール」です。

今回コンクール自体の事はテレビでは放送していなかったと思いますが、この番組では裏方のピアノ調律師およびピアノ制作会社の事を描いていました。

ピアノコンクールと言えば、主にピアニストにスポットライトがあたりますが、それを支えているピアノおよびピアノ調律師って結構重要なんだ、という事を改めて知りました。

今回のこのコンクールに使用されたピアノはS&S, ヤマハ、カワイそして前回から採用されているイタリアのFAZIOLIというメーカーのピアノです。S&S、ヤマハは長年使用されている事は知っていましたが、恥ずかしながらカワイもヤマハと同じ年月、このコンクールで使用されているとは知りませんでした。私が知らないだけで、地元ポーランドではカワイは絶大な人気を誇っているとか。
世界売り上げナンバーワンはヤマハですが。
コンクールと言えばS&Sという知識しかなかったので、日本の二大ピアノメーカーがこのコンクールでしのぎを削っているという事には今まであまり気にも留めていませんでした。

演奏前にはピアニストだけではなく使用ピアノの名前もアナウンスされるので、メーカーにとっては一つの檜舞台なんだと思います。

そのヤマハ、出演者全員のホテルの部屋に電子ピアノまで用意したとか。その甲斐あって78名中36名もがヤマハを選んでいます。予備予選では、優勝したチョ・ソンジンさんもヤマハを使用していたという事です。
途中、ピアノを変更するピアニストもいましたが、10名のファイナリストのうち結果的には7名がヤマハを弾いて勝ち残ってきたという事でした。

私のようにコンクールと言えばS&Sしか知らなかった者にとって、日本のメーカーが躍進しているという事実は本当に驚かされました。


ヤマハの花岡さん。ヤマハホームページから。

さてもう一つのピアノメーカーはイタリアのFAZIOLIというメーカー。初めて聞く名前ですが、前回から公式ピアノとして採用されているとか。そしてここの調律師さんが日本の方なんだそうです。
4つのピアノメーカーで3つまでもが日本人調律師かと大変感心🍎。ちなみにS&Sはポーランド人という事でした。

さてそのヤマハをひいて2位に入ったカナダのアムランさん
この方のピアノも悪くないと思います。実際、多くの審査員が同点という結果だったという事です。
しいていえば音色が甘すぎるかな、なんて。女々しいというか潔さがないというかなんというか。。
畳み掛けるような訴えが、ソンジンさんの演奏には有るように思えました。こうなってくると、好みの問題でしょうか。
僅差ですから。




でも、頑張れ、ヤマハ、カワイ ですね。

今回のコンクール、入賞者6名のうち4名がアジア系。欧米はどうなっちゃっているんでしょうか。調律師は3メーカーで日本人です。

Charles Richard-Hamelin ? Piano Concerto in F minor Op. 21 (final stage of the Chopin Comp. 2015)