LOVE - GOLDEN APPLE

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日本のいちばん長い日 1967

2015-08-10 23:24:00 | 映画


先週、「日本のいちばん長い日」が公開されました。

半藤さんのこの小説というかストーリーは、原作も読んでいるので知っているのですが、この時期に再びリメイク版が公開されるというのは意味がありますね。
若い人はもちろん、年配の人でも、終戦直前に何が起こっていたのか知らない人も多いのではないでしょうか。教科書的には「ポツダム宣言を受諾して終戦となりました。」で終わってしまうのですが、実は一つ歯車が違っていたら終戦とはならなかったもしれないような事が起こっていたのです。また、その陰で、多くの人の、複雑な気持ちつまり残念な気持ちや不安な気持ちなどが交錯していたのです。

半藤ファンの私にとって、今回の2015年版を見てみたいと思ったのですが、先日購入した「文藝春秋」に立花隆さんのこの映画の感想などがたまたま書かれていたので、それを読んでみました。立花さんは、年代からくるものと思いますが、1967年版の方に良い評価をしていたのです。立花さんによると、天皇陛下役を演じた本木さんとか松阪くんに違和感を感じたということでした。

このため、私も今回の映画を見る前に1967年版を見てみようと思った訳です。今まで見た事もありませんでしたから。
という事でiTunesで購入。2500円でした。

1967年版は白黒で放映されました。当時、カラーで映画を製作出来るようになっていたようですが、内容を考え敢えて白黒にしたという事です。また東宝創立35周年という事で、当時のオールキャスト俳優人が勢揃い!

導入部はドキュメンタリー風で、なんとなく映画に入り込めないような雰囲気もありました。また白黒なので見にくい印象です。が、音楽で言えばピアニッシモからフォルテに移って行くように、徐々に徐々に、切迫した雰囲気となって行きます。
サスペンスのような内容ですが、出演者が多く、良く見ていないと誰が誰だかわからなくなってしまう事が難点でしょうか?

途中、終戦の勅書の文案を閣僚全員で協議しているときなど、閣僚とかNHK職員や外務省の人たちのやり取りなんか見ているとまるでお笑いのような雰囲気で笑っちゃいました。行き当たりばったりというか。これを見ていて、開戦のときもこんな雰囲気だったのかしら?と思ってしまいました。
でも、当時、実際にこの場所にいた人にとっては、とっても真剣だったのだと思います。何しろ、自分たちで決めた訳ではない終戦を突然決めなければならなくなった訳ですから。それとともに、これからの日本はどうなるのか、日本がなくなるのではないのか、という不安な気持ちも多かったと思います。
実際に私がその場にいたら、果たしてどういう行動をとれただろうか、と考えてしまいます。

1967年版の演出で私が一番気に入ったのは、役者さんの顔などに見られる汗です。白黒画面でも、その汗ははっきり見えます。また制服なども汗でぬれている事が多い。
その頃の軍人さんも大変です。暑い中、詰め襟ビッチリの制服来ている訳ですから。修行ですね。
この汗が、夏の暑い日にこういう事があったんだという事を連想されてくれるし、また、当時この事に関わった人たちの切迫した気持ちを代弁しているようで、映画全体に緊迫感を与える事が出き、とても良い演出だったと思います。

天皇陛下が玉音放送の録音をしている画面と8月14日夜間に最後の特攻に出撃する映像が交互に流れますが、この場面は涙なしに見られません。

昭和天皇は、この映画を封切りの年にご家族と一緒に見たという事です。どういう感想をお持ちになったんでしょう。

1967年版を見た後では、もうこれでいいかな、と思ちゃっています。大変ごちそうさまでした、という感想。
でも題材が題材だけに。今回のリメイク版も見てみようとは考えています。

という事で評価は🍎🍎🍎でした。




日本のいちばん長い日

8月9日(日)のつぶやき

2015-08-10 05:38:23 | ゴルフ

松嶋菜々子さんの演技力~レッドクロスによせて。 goo.gl/cT4LS1


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