LOVE - GOLDEN APPLE

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Veteranというものの存在-アメリカの現実

2015-08-09 14:06:35 | 海外


今日は70年前、長崎に原爆が投下された日。8.6は広島に原爆が投下された日でした。

最近、韓国の方々が慰安婦問題で日本に多くの賠償を未だに求めている事から、日本でも原爆投下のような一般人を巻き込んだ戦闘に対して、アメリカに賠償を求めないのか、と思いました。ですが、それはサンフランシスコ平和条約ですでに解決しているという事です。
韓国との間でも日韓条約ですでに解決している事なのですが、どうもあちらの方々にはそういう戦後の常識というのは通じないようです。

ですが、日本の被爆者の皆さんは、アメリカの方々に謝ってもらいたいという気持ちは強く持っておられるような事を聞いた事があります。
考えれば、原爆投下のような事柄はまさに大量殺戮を狙った、ナチのガス室よりも悲惨な事だと思います。
それを正当化しているアメリカ人て。。と思いますが、これにはこのVeteranの方たちが深く関係しているようです。

Vetaran--日本語訳では退役軍人

このVeteranという言葉を初めて知ったのは、かなり前カナダに住んでいた頃です。アメリカは11月11日はVeteran's Dayで休日。カナダではRemembranceDayという名前になっています。ようするに退役軍人の日という事ですね。

と言われても当時のお気楽だった私には、退役軍人の日って何? どうして、そういう名前の休日が存在するのか全く理解できませんでした。
ニュースでも頻繁にVeteranという単語を聞いていた記憶があります。

その後、アメリカには退役軍人省というところもあって、政治的にかなり重要な存在になっているという事も知りました。大統領選にもかなりの影響力を持つとか。日本にはそういうところはなく、せいぜい、厚生労働省が軍人恩給などに関して事務を行っている状況ですが、アメリカでは全く違うんですね。日本のような軍隊を持たない国の出身者にとって、このVeteranという存在というか制度がどういうものなのか、理解できないのは当然かもしれません。

そのVeteranの方たちが、アメリカで原爆展なんぞ開こうものなら、露骨に反対しているようです。
何しろ、自分たちのやった事はすべて正しい事だと思っているようなので、反対意見なんぞ、全く受け付けない事のようです。
ですが、太平洋戦争の開戦のきっかけとなった、パールハーバーは軍事拠点だったのです。日本は軍事拠点を攻撃した訳ですね。でも、広島長崎は一般民間人が普通に暮らしているところなのです。そういうところにアメリカは大量殺戮兵器を投下した訳です。
そうは言っても当時のアメリカは、日本人は民間人も一人残らず戦闘要員だと理解していたようですから、原爆を落としても当然と思っているようです。

また、この原爆投下も周到に準備されていたようで、原爆の攻撃の効果をはっきりさせるため、広島などにはそれまでほとんど空襲を行わなかったという事です。

このようなVeteranの存在もあって、未だにアメリカ国民に原爆の悲惨さが浸透していない現実。

最近はトルーマンの孫という人が来日してインタビューとかに答えていましたが、原爆後の悲惨さをアメリカ国民に伝える努力をしているようですね。彼自身も、若い頃は原爆投下は正しかったと思っていたようですが、被爆者の事を描いた絵本を読んでから原爆に対する考え方が変わったという事でした。

日本の戦後教育ということが良く問題とされていますが、アメリカだって戦争の真実を国民に伝えるべきではないのか、と思ってしまうのです。何しろ、原爆という大量殺戮兵器を世界で唯一使った国なのですから。マッカーサーだって、日本の戦争は自衛のためだったと言っていた事も、アメリカの若者に伝えてくれているんでしょうか。Veteranの皆様方、いかがでしょうか。🍎





松嶋菜々子さんの演技力~レッドクロスによせて。

2015-08-09 12:30:31 | ドラマ
先週、松嶋菜々子さん主演で「レッドクロス」というドラマが二夜連続で放送されました。

最近は少なくなりましたが、やはり7月8月ともなると戦争ものが増えてきます。
このドラマに関しては、直前に放送するという事を知ったので、どういう経過でこのようなドラマを作成したのかは全くわかりませんでした。が、従軍看護婦さんで、こういう人たちが実際に存在したという事を、このドラマで初めて知りました。
負傷者を看護する、という事だけではなく、中国という特殊な?土地柄のおかげで、実際にこういう人たちが日本に帰ってこられたのは1958年頃のようです。
今回のドラマ、実際に当時従軍看護婦として活動していた方々のお話とフィクションを混ぜたような内容になっていました。実話の部分があるので、ストーリーとしてはかなり面白い内容でしたね。
ネットでは反日ドラマなんていう感想も多々ありましたが、そのようには思えませんでした。
当時、従軍看護婦という人たちが中国で翻弄されていた、という事もわかってよかったんではないでしょうか。生きていくためには、自分の心にまで逆らってまで周りの環境に同化しようとした彼女たちの気持ちは本当にけなげだと思います。むしろ、共産党化しなかった彼女たちは偉い、と思います。これのどこが反日ドラマかって、逆に聞きたい。

味方も敵も分け隔てなく助けるのが赤十字の精神、ってホント理想です。そういう事を考えるとたった二回の放送では多くを描ききれなかったのではないのかしら、と思います。第二夜は駆け足のようにすぎていってしまいました。
国交回復後に親子が再会、っというナレーションでしたが、その頃まで描けば良かったのに、と思いました。「大地の子」みたいに。

ということで、話は横にそれてしまいました。
松嶋菜々子さんですが、ネットでは今回のドラマでも美貌が衰えていないなんて賛美されている意見もありましたが、年齢は隠せません。むしろ、同年齢より老けて見えるのではないのかと私は思うのですが、その衰えを隠そうともせず、演技切った力は素晴らしい、と思いました。特に松嶋さんの場合、歯の矯正をかなりしていると思うのですが、それが今の年齢になって、若干合わなくなってきているように感じてしまいました。

松嶋さん、若かりし頃はかなり評判が高かったのですが、私から見れば、普通のきれいなお嬢さんが演技している、くらいの印象しか持っておらず、ほとんど興味がありませんでした。台詞も棒読みだし。その印象が変わったのは、テレビの実写ドラマ「蛍の墓」で演じたいじわるおばさんを見てからです。
抑えた演技ですが、その演技から意地悪さがひしひしと伝わってくるというかんじ。内容もあの「蛍の墓」ですから、見入ってしまいましたが、松嶋さんにも引き込まれるものがありました。こういう役柄を演じる事が彼女に出来たのか、と驚いたくらいです。
この演技があって、「家政婦のミタ」につながったんでしょうね。

最近はあまりドラマで見かける事が少なくなりましたが、もうお子さんも大きくなっている事だし、これからはかわいいだけのお嬢さん役だけではなく、いろいろな役に挑戦していただきたいと思っています。
ただ、声に抑揚がないというかなんというか、あの声ですから、声色だけで演技するのは、若干難しいかな、なんて考えちゃっています。

そろそろNHKが次の大河に、再登場をお願いしたいと思っているかもしれません。
(なお、以前の利家とまつではほとんど印象に残っていませんでした。。。)
松嶋菜々子主演! 西島秀俊・笑福亭鶴瓶・工藤阿須加 超豪華キャスト追加! 8/1(土)8/2(日)『レッドクロス~女達の赤紙~』【TBS】