ついに、天皇の料理番が最終回を迎えてしまいました。
ラスト、90分拡大バージョンでしたが、淡々と過ぎて行ったようなおとなしい最終回でした。
まあ、天皇の料理番になっちゃえば、あとはあまり大きなエピソードはないですから、しょうがないですね。堺正章版のラストはどうだったのか、全然思い出せなせん。
原作にもある宮中でお寿司を握った、というところは覚えていますが、あとは渥美清さんのナレーションで終わったんじゃなかったかしら??
宮内省に入ってからのストーリーはあまり描かれていなかったと思います。
天皇の外遊に一緒について行ったと思うのですが、そういうときのエピソードも有れば面白いと思いましたが、なかなか描けない事も多いと思います。
今回は天皇の料理番としてGHQをもてなした、という事が描かれていましたが、これは実話のようです。
終戦直後の東京、日本をかけずり回って食材を集めたとか。今で言う、「おもてなし」ですね。そして、こういう料理外交が、天皇の命を救ったのかもしれません。
宇佐見さんがアメリカの将校から「あなたにとって天皇とは何か」と聞かれたとき、「みそのようなもの。いつもそこにあるから普段はなんとも思わないが、ないと何をしたらよいのかわからない」というような事を答えていたと思いますが、このへんのせりふ、うまい!と思ってしまいました。ありきたりの表現ではなかったのが良いですね。
今回の最終回では、とくぞうや新太郎、たつきちさんが池でアヒルのまねをして笑いを誘う部分がとっても印象に残りました。
悔しかったんだと思いますが、天皇陛下を守るため、という気持ちの方が強かったんでしょう。そういう3人の気持ちがにじみ出てくるような内容
だったと思います。
今回は、佐藤健バージョンでしたが、TBS60周年記念ドラマという事を考えれば、佐藤健くんの代表作になったかもしれません。
3人の子持ちという場面では、学芸会か!とツッコミたくなるような雰囲気でしたけど。そういうところの貫禄って、残念ながら、まだまだだと思います。
でも全体にほっこりした気持ちにさせてくれるのは両バージョンとも共通していて、良かったです。
今回バージョンは、兄やんのやせっぷり、黒木さん演じる俊子さんの明治女っぷり、とくぞうさんの破天荒っぷり、、とっても良かったです。また、涙腺を緩ませるエピソードの数々。。。。
こういうこともあり、前回のときもドラマが見られなくなって寂しく思いましたが、そこのところは今回も同じです。
楽しみにしていた日曜夜9時という時間が、空いてしまいそう、と思っていたら、次回から唐沢さんのドラマが始まります。
最近ドラマづいている唐沢さん、ストーリーも面白そう?なので、見てしまうでしょうか?
乞うご期待です。