【文京区労協】活動レポート

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春の文京社会保障学習会

2009年03月10日 | 文京春闘
 3月10日(火)夜、文京区民センターで「春の文京社会保障学習会」を文京春闘共闘会議と文京社会保障推進協議会の共催で開き35名が参加しました。


東京土建文京支部の吉川書記次長の司会で始まり
主催者を代表して文京春闘共闘の遠藤議長が
「国は人間の最後の砦と思っていた生活保護ですら自立自助
自己責任などを理由に見直そうとしている」
と挨拶しました。


名古屋からお呼びした鍋谷州春先生は
社会保障問題の専門家で日本福祉大学の客員教授でもあります
今回、『“生きずらさ”の危機から希望がもてる社会へ』というタイトルで
講演をお願いしました。


「私たちには、見えるものと見えないものがあります
ほんとうの真実が国民に見えないようにされています
そのことによって、“権利としての社会保障”に対しての
自覚がもてないようにされている」という話から始まりました


最後に、文京社保協幹事で医療生協養生会の及川さんが
「社会保障を拡充する運動を地域から拡げよう」と閉会挨拶


 鍋谷先生の講演内容は、社会保障に対する私たちの認識のあまさを一変させ「権利としての社会保障」として受け止め、見えないようにしてある財源問題をよくつかみ人に知らせていくうえでの貴重な学習会となりました。
 社会保障の目的が「生存権の保障」であり、そういう眼で政府の「後期高齢者医療制度」や「障害者自立支援法」さらに今回の大企業の「派遣切り」問題を見ると国や大企業の人間に対する非人道的なやり口が実によく見えてきたような気がします。
 ここでもやっぱり憲法が大事ということでまとまりました。人間が人間らしく生きる「基本的人権」は「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」(憲法97条)「社会保障は基本的人権として保障されている」(憲法25条、13、14条)と憲法に明記されています。
「主権は国民にあり」一人ひとりの人間の命が尊重されること、これが社会保障の基本であることがよくわかる学習会でした。

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