呉服屋さん

和服が好きで、昔はよく呉服屋さんに通ったものです。見るだけで買わずに帰ることのほうが多かったし、私が買う物なんて安物ばっかだったけど、店員さんはイヤな顔をせず迎えてくれました。

引っ越してその呉服屋さんには行けなくなって、でも和服が好きで、綺麗なものを見たくて、こっちの呉服屋さんに入ったのだけど・・。
見せられるのは○十万円の高級品ばかり。そんなもの買う気はない。でも「見るだけでいいからぜひ来てね。」の電話をもらうと、ヒマだし好きだしで行っていたの。で、何回目かに高級呉服を体に巻きつけられ「ローンなら一ヶ月○千円よぉ！」と“売り”に入られて、いろいろ言い訳して断っていたら・・・・
差別用語をこれでもかと浴びせられました。
この一件を本社へ苦情メールとして送信したけれど返信なし。この会社は「差別」するように社員を教育しているのでしょう。

そんなこんなで呉服屋さんを避けていたけれど、好きなものはしょうがない。
「洗える着物￥4,900～」のワゴンに引き寄せられて入ったのが「やまと」。
￥4,900の反物をあれこれ体に巻きつけ、￥1,000の小物でいろんな色合わせを試して楽しみました。
作家さんの訪問着や大島を何点も広げて見せてくれて、嬉しくて目がキラキラしてしまいましたわ。
結局「洗える着物」を一反は長着に一反は長羽織に仕立てる事にしました。
私には何十万もする高級品よりも、洗濯機で洗える普段着が必要なのです。
「やまと」さんで綺麗なものをたくさん見て、欲しかったものを買うことが出来て、店員さんとおしゃべりして笑って、腹の中で燻っていた物がすーっと消えたような気がします。
出来上がりが楽しみです。