『さんざんまたせてごめんなさい』 スズキコージ・作
1993年に童心社から出た絵本の復刊です。
復刊ドットコムの復刊リクエストによりよみがえった絵本です。
文末の2~3文字を、次の文章の頭にもってくる文のスタイルで、
それでいてひとつのお話になっています。<ペン員1>
『わくわくへんしんハウス』 スギヤマカナヨ・作
この作家さんもいろんな画風でいろんな絵本を出していますが、
今回はおもしろいしかけ絵本です。
ページが横に3分割されていて、上中下、どこのページをめくっても
1枚の絵として見られ、いろんなパターンを楽しめる。
これまでにもモンタージュ風の顔や、着せ替えを楽しむ服装なんかで同パターンの
本は存在していますが、
これは、家です。
1階、2階、屋根をいろんな組み合わせで楽しむことができます。
どれに住みたい?<ペン員1>
『ブンブンバチン』 スズキコージ作
ぐるぐると同じ方向に折りたたんだボードブック、教育画劇でもすでに
ほかの作家さんで出ていますが、
しかけ絵本のスタイルとしてはおもしろいですね!
絵がどんどん広がっていく。それでいて、文章もつじつまがあうように。
う~ん、作るほうは大変でしょうけどね。<ペン員1>
『ミミちゃんのぬいぐるみ』 ふくざわゆみこ・作
福音館の「おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」シリーズの作家さんの
新作。
表紙を見た第一印象は、あまあま(甘甘)。
だけど読んでみたら、主人公のミミちゃん(うさぎ)たら、こんなかわいい顔して、
悪いことしてるじゃん!
そして、かなりグロいものが登場します。
だけど、そのグロテスクなもののほうが、最初に出てくるかわいいものより、
私は好きだな。
友情云々は別にして。<ペン員1>
『ぼくはまほうつかい』
アートンのアジア・アフリカ絵本シリーズの一冊。
今回はアフリカのガーナが舞台の写真絵本。
ガーナ。カカオのイメージしかなかったけど…。
主人公と一緒にすわって、目をとじて、こころをひらけば、
もっといろんなものが見えてきます。 <ペン員1>
『おおきなクリスマスツリー』水野二郎・絵 女子パウロ会・文
大きなクリスマスツリーが、どんどん分割されて……。
あのお話と似ているようで、似ていない。
結果、森のクリスマスはこんなに美しく・・・。
↑クライマックスのこのページが最高。
ちょっとレトロな童画っぽい感じが素敵です。<ペン員1>
『こわいものしらずのジャン』
『はなくそ』や『どろんこ』を描いたアラン・メッツの作品ですが、
この長崎出版でも3作目になるんですね。
この人の描く表情がなんともおもしろい。お話も。
こわいものしらずのジャンで、次々とママをハラハラさせますが、
あるとき、ついにこわがることになるのです。
ママへの愛を感じる一冊です。<ペン員1>
『もしもママとはぐれたら……』
ベルギーの作家さんの絵本。訳は石津ちひろさん。
ママとはぐれても、こうしてママを見つけ出すから大丈夫!という、
子どものぞうさんの言葉。
ちょっと逆『ぼくにげちゃうよ』みたいな感じ?
最後のオチもクスッ。<ペン員1>