米軍普天間飛行場をめぐる混迷が続く沖縄県で昨夏以来、枯れ葉剤問題が浮上している。英字紙に掲載された、元沖縄駐留米兵たちの証言がきっかけだ。
「ベトナム戦争中の1960~70年代、県内米軍施設で猛毒ダイオキシンを含む枯れ葉剤を使い、貯蔵した」
証言にある9施設の一つ、沖縄本島の山間地にある北部訓練場跡。本土復帰40年を前に、訪ねた。周辺は五つのダムがあり「沖縄の水がめ」とされる。
跡地の一角を赤茶色の土が覆う。草木は生えていない。「証言を知り、『やはり』と思った」。名護市議の大城敬人(よしたみ)さん(71)は枯れ葉剤の影を疑う。 . . . 本文を読む
山口県知事選挙は、飯田てつなり氏は届かず、自民党の山本氏が当選しました。しかし、二人とも、今回の原発問題に関しては、大きく主張が異なっていないというのが、実は、勝敗のポイントになったと思います。飯田さんは、脱原発のメッセージが強く出る候補ではあるのですが、山本さんも、上関原発について建設計画を凍結と述べており、自民候補とはいえ、その違いが、対立構図にまでには、ならない状況でした。二人とも、ガレキ拡散をすすめようともしていません。 . . . 本文を読む
4歳のお嬢さんに健康被害が出続けていて、保養を繰り返した後、移住されました。
東京西部のエリアに在住されていました。
去年の3月から、さまざまな症状が出続けていて、電話でも細かく伺いましたが、
4歳の女の子が、こんなつらい目にあい続けている現実を伺うと本当につらくなります。
移住後は、小康状態を保っているのが、まだ救いです。
放射能の健康被害は、甲状腺のようなわかりやすいメルクマールのみならず、
通常起りそうないろんな症状が急速に、様々な形で、悪化することが怖ろしいと僕は思います。
このお子さんのケースはまさにそんな状況が、これでもかこれでもかと押し寄せてきています。 . . . 本文を読む
磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]
『被曝国アメリカ-放射線災害の恐るべき実態- KILLING OUR OWN』
ハーヴィ・ワッサーマン、他・著/
茂木正子・訳/早川書房1983年
原子力産業のウソも山ほどあるという……。下「」引用。
「この本を著すまでに、われわれは何年もかけて調査したのですが、政府と原子力産業界が、原子放射線がもたらす健康被害の真相について、故意に、アメリカの一般公衆に--ひいては、世界中の人びとに--嘘をついてきたことを実証する科学的なデータと個人の証言が、山とあることを知ったのです。
原子炉が二○基以上もある日本でも、アメリカ人の間にあらわれた健康被害の多くが、表出してくるのではないかと思います。-略-」
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広い散布地 国際支援が鍵
ベトナム戦争中の1961年に米軍が猛毒ダイオキシンを含む枯れ葉剤をまいてから半世紀を経た今夏、ベトナムと米国はようやく汚染除去を本格化させる。一方、枯れ葉剤や旧日本軍も使った毒ガスなど化学兵器をめぐる被害者の救済と環境回復、廃絶への道は長い。科学的研究の蓄積や草の根支援を踏まえ、解決の糸口を探る。(教蓮孝匡)
ホットスポットの一つ、ベトナム中部のダナン国際空港。8月、全国に先駆けてダイオキシンの本格除去に乗りだす。米国側が資金を出し、ベトナム国防省が実務を担う合同事業。2013年中の完了を目指す。だが、国内28カ所全ての除去には、最短でも20年はかかるとされる。
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外務省などによると、今年3月までに米国、ロシアなど7カ国(1カ国は国名非公表)が計約7万1千トンの化学兵器の保有を申告。全廃の期限だった同4月までに、うち約5万2千トン(約73%)が廃棄された。未完了の3カ国の廃棄率は、冷戦の「主役」だった米国とロシアが各90%と62%、リビア40%。
一方、戦争で遺棄した化学兵器の処理義務を負うのは日本だけ。自国内で老朽化した化学兵器の処理の責務を負う国は複数ある。
内閣府によると、中国東北部の吉林省敦化郊外のハルバ嶺には、旧日本軍が大久野島などで製造し、遺棄した毒ガス弾が推定30万~40万発埋まっている。戦後の開発などで見つかり、住民が被害に遭うケースも相次ぐ。これらの兵器の無害化のため、日本は現地に処理施設を建設。ようやく本年度内に発掘、回収が始まる見通しだ。
日本が2000年に着手したこの事業は大幅に遅れている。今年6月までに処理済みは南京での約3万6千発。当初は「07年まで」だった処理期限を「22年まで」に先送りした。日本は10年度末までに中国での回収、処理に861億円を投じた。
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しかし、これには逆の評価がある。まず、枝野幸男官房長官(当時)が、
「私は本当に3月11日の総理大臣が菅さんであってよかったと思っている。あれぐらいわがままで勝手で強引でという人間でなかったら、たぶん政府の機能が止まっていたのではないか」
と述べたことは当コラム(6月2日付)で紹介したが、ほかにもいる。その一人、大塚耕平副厚生労働相(当時)は、
「私も、あの時、菅さんが首相でよかったと思っている」
と言う。大塚は首相官邸地下の危機管理センターに厚労省の連絡調整責任者として出入りし、菅の動静を知る立場にあったが、その後、出版した著書「3・11大震災と厚労省--放射性物質の影響と暫定規制」(丸善出版・12年3月刊)のなかで、
<3月15日、福島第1原発内にいた作業員、関係者を一時撤退させる案が検討されたものの、菅首相が撤退を認めず、残って事故対応に当たることを求めたという。断腸の思いで撤退を認めなかった首相にも、その指示を受け入れ、残って事故対応に当たった作業員、関係者にも頭が下がる。 . . . 本文を読む
原子力のない世界を共に築くために
日本の福島第一原子力発電所での爆発事故から1年が経過しました。
事故は農地や牧場だけでなく、地域の経済と社会をも瓦解させてしまいました。日本政府はこの状況に対して未だに、責任を取ることも解決することもできないでいます。
これは、原子力技術の管理が信頼に足るものではないことを示しています。現状は、関連政府機関のいう「原子力はクリーンなエネルギー」という宣伝が真実ではない明確な証拠です。
一方で、原子力の影響は国境を越え、汚染は何十年も続いてゆきます。日本の危機においては、原発から半径20kmが少なくとも10年にわたり、立ち入り禁止となる恐れがあります。また、25年前のチェルノブイリの事故では、環境だけでなく、世界の未来を支える子供たちを含む市民の健康に対し、今後何十年も影響が続くことが懸念されています。これは、原子力発電所からの放射能の広がりが人類の生存にとって脅威だということをも示しているのです。 . . . 本文を読む
韓国中南部の倭館(ウェグァン)。小さな工業団地と、ブドウやメロンのビニールハウスが点在する。人口約3万人の農村が今、枯れ葉剤問題で揺れている。
「基地に埋めた」
在韓米軍補給基地キャンプキャロルでの遺棄疑惑。1970年代に駐留した元米兵3人が昨年5月、米国の報道番組で「ベトナム戦争(60~75年)後、基地内に枯れ葉剤入りドラム缶を埋めた」と証言したのだ。
「戦後30年以上たって、こんな大問題が出てくるなんて」。遺棄疑惑の真相究明に取り組む対策委員会の金善祐(キムソンウ)さん(38)は憤る。平和団体や労働組合など52団体が集い、韓国政府に対応を要求。昨年10月から、対策委が周辺住民約5千人の健康調査を続けている。
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日比谷公園集会~デモ~国会大包囲 骨子
日時:2012年7月29日(日) 15:30~
日比谷公園集会 開始:15:30
デモ出発:16:30~
国会大包囲:19:00~
集合場所:日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)
交通:日比谷公園中幸門:千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m、丸の内線「霞ヶ関駅」B2出口より300m、都営三田線「内幸町駅」A7出口より15 . . . 本文を読む
問題だらけの原子力規制委員会の人事案。このまま、このトンデモ人事が通れば、お先まっくらです!
再稼働も、被ばく問題も、すべて原子力ムラにしきられてしまいます。
まだ遅くありません。この人事には国会の同意が必要です。衆議院・参議院、どちらかで否決されれば、とおりません。決して楽観はできませんが、それでもまだつぶすことができます。
ぜひ、細野大臣、国会議員に私たちの「ノー」の声をつきつけましょう。
緊急署名をはじめます。
ぜひ、メールで、ツイッターで、ブログで、広げていただけると幸いです!
【超・緊急署名】 大拡散希望!
「原子力規制委員会」のムチャクチャ人事に異議あり!
「原子力ムラ」だらけの人事はもうたくさん。 これでは子どもたちは守れません! . . . 本文を読む
「枯れ葉剤なんて韓国兵はつゆも知らなかった」。5月下旬、ソウルの高台にある「大韓民国枯れ葉剤戦友会」の小さな事務所。ベトナム帰還兵の李承烈(イスンヨル)さん(66)が軍服姿で迎えてくれた。
李さんは米軍の枯れ葉剤散布が激しかった1967年秋から1年半、ベトナム中部で従軍した。ある日、米軍基地周辺の山林に薬をまき、伐採するよう命じられた。仲間の隊員と下着で作業した。
帰還後、両脚がしびれ始めた。今は歩くのもやっとだ。韓国政府の枯れ葉剤被害補償で軽度と認定され、月約34万7千ウォン(約2万4千円)を受給する。「戦地では命令通り動くだけ」。痛む膝をさすり、淡々と話した。 . . . 本文を読む
世界最悪レベルの放射能汚染を引き起こし、今なお多くの人々に避難生活を強いている福島第一原発事故。事故後、政府と国会そして民間による3つの原発事故調査が始まったが、7月23日の政府原発事故調の最終報告をもって、全ての調査報告が出そろった。
番組では3つの事故調の代表が、初めてひとつの... . . . 本文を読む
かつて六〇年安保闘争の最中、岸信介首相は「私には“声なき声”が聞こえる」と言って騒然とした国会周辺のデモを無視した。
いま「声なき声」の人々は声を出し始めた。収束しない福島原発事故の怖さ、今後も長く続く被災者の苦しみ、福島だけでなく首都圏や東北にも広がる放射能汚染。そうした現実を肌で感じて抗議の輪に加わっている。
人々の街頭行動は原発再稼働だけでなく、政治のあり方をも問うている。政治とは何か。あれこれと考えるより、次の憲法前文を読んだほうが早い。
「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」
憲法は国政を「国民の信託による」と記している。だがいつの間にか、人々の間に「政治は政治家や政党がするもの」であるかのような思い込みが広がってしまった。私たち新聞もそうだ。政治面に登場するのは、ほとんどが政治家や政党の話である。
政治の主役は国民であるはずなのに、代理人にすぎない政治家が主役であるかのような錯覚が広がった。街頭に立つ人々は本末転倒に目を覚まし「再稼働反対」のスローガンに託して、異議申し立てをしているように見える。
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