東京電力福島第一原子力発電所事故で拡散した放射性物質による土壌汚染の状態を調べた地図がまとまり、29日に開かれた文部科学省の検討会で報告された。
立ち入りが制限されている警戒区域や計画的避難区域で、チェルノブイリ原発事故での強制移住基準(1平方メートル当たりの放射性セシウム137が148万ベクレル)を超える汚染濃度が測定されたのは、6市町村34地点に上った。住民の被曝(ひばく)線量などを把握するのが狙い。菅首相が27日、「長期間にわたり住民の居住が困難になる地域が生じる」との見通しを示したが、それを裏付けた。 . . . 本文を読む
毎年8月になると、日本社会に重い雰囲気が漂う。広島・長崎での原爆投下記念イベ
ントや終戦記念日の集会のほか、メディアも相次いでさまざまな記念特集を企画して
いる。66年前のあの戦争にいかに向き合うかということは、依然として今日の日本社
会に残された重い課題である。
こういった記念イベントは、「戦争の悲劇を繰り返さない」というメッセージを発信
している一方で、その内容の多くは、あの戦争がどのように日本の国民に災難をもた
らしたのかということであり、戦争責任の問題に直接に触れるものは極めて少ない。
戦争責任の問題が日本社会においてセンシティブな話題となる背景としては、当時の
日本国民のほとんどが多かれ少なかれ日本の対外戦争に巻き込まれていたからであ
る。戦争当事者の軍部や軍人以外の一般国民は、いったい戦争の共犯者なのか、それ
とも軍国主義の被害者なのか、という問題が今日においても存在している。 . . . 本文を読む
冷戦時代に協力と対立を繰り返した中国とベトナムでは、社会主義が退潮する中、それぞれのナショナリズムが急速に高まってきている。今年5月から続いている中越間の衝突の最大の特徴は、両国のナショナリズムが初めて正面からぶつかり合ったことにあり、軽視できない歴史的な意味をもつ。 . . . 本文を読む
ベトナム戦争の枯葉剤の傷痕を追い続けている坂田雅子さんの新作映画「沈黙の春を生きて」が完成して、来月から岩波ホールで上映されるそうです。
http://cine.co.jp/chinmoku_haru/index.html
http://www.youtube.com/watch?v=zbpSLzEepUg . . . 本文を読む
みなさま
ようやく涼しげな風の吹くころにないました。
お元気でお過ごしでしょうか。
震災・原発事故から、はや半年になろうとしています。
弩涛のような修羅の日々も、すでに過去のものと感じ始めた
方々もおられるのでは・・・と推察いたします。
そんな方々に、またそうでない方々にもぜひ、
ご覧いただきたい番組をつくりましたのでご案内いたします。
ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図3
子どもたちを被ばくから守るために」
放送日時:2011年8月28日(日)22:00~23:29 NHK Eテレ . . . 本文を読む
俳優山本太郎(36)が15日朝、インドネシアのジャカルタから帰国後、その足で午後に北海道寿都郡黒松内(くろまつない)町役場をアポなしで電撃訪問した。自身のツイッターで、若見雅明町長との面会が目的だとつぶやき30分間会談した後、近隣の蘭越町、ニセコ町を相次いで訪問し町長、副町長と会談。その後、3号機が調整運転中の北海道電力泊原発がある泊村に入り、目前となった3号機の営業運転再開に対しツイッターで痛烈に批判した。
山本は7月末にロケのためパプアニューギニア経由でジャカルタに入り、14日夜に空港で会った海江田万里経済産業相に、原発の再稼働をやめるよう訴えた。約11時間後の15日午前に成田空港に帰国し「さて国内移動♪」と明かした移動先は、なんと北海道だった。午後3時に「黒松内町役場へアポ無し訪問。原子力からのうまみが一銭も入らぬこの町は原発から32km。町長さん、いらっしゃるのか!?」とつぶやいた。 . . . 本文を読む
今また地震です。大活動期に入っているんですね。この国で原発は凶器となる。
それを推進するのは狂気としかおもえません。
今朝の『東京新聞』に、北海道の高橋はるみ知事が元経済産業省の役人であり、自民党の町村信孝議員の要請で自民党から立候補した人物であること、高橋知事が北海道電力から多額の政治献金を受けており、北電元会長が資金管理団体の会長をつとめていること、町村議員の父で戦前の警察官僚であった町村金吾と高橋知事の祖父が内務省で同期であることなどを『東京新聞』「こちら特報部」が報じています。
九州電力と佐賀の古川知事、北海道電力と北海道知事、ともに元官僚で地域の電力会社と結び、原発を推進してきた。戦後、選挙で選ばれるようになったのに、知事に官僚を任命してきた戦前のやり方が復活しているようです。
これからさらに共通点が浮かび上がってくるでしょう。地方自治はどこへ行ったのか。
『東京新聞』のデスクメモには、「原発推進の国策を守る防護ネットは呆れるばかりの周到さで国中に張り巡らされている。道経連の会長は1974年の発足以来、ずっと北電の会長だ。原発だけではなく、制度や社会構造の“定期点検”も必要ということだろう」とありました(8月17日付『東京新聞』)。 . . . 本文を読む
今日、友人がわたしに聞いた。「3月8日(女性の日)は、どこか遊びに行く予定はある?」
わたしは答えた。「いつもの年と同じよ。わたしは家にいて、母さんと一緒に過ごすの」
友人は続けて聞いた。「お母さんは、何の仕事をしているの?」
そういえば、知り合ってずいぶん長くなるのに、友人にそのことを質問されるのは初めてのことだ(もっとも、わたしの方も同じようなものね)。
それから2人は、自分の家族について語り始めた。
わたしの父さんは、早く亡くなった。母さんは、30歳を過ぎたばかりのときから、たった1人で、5人の子どもたちを養わなければならなかった。
そのことを知って、友人は、母さんの仕事について、とても興味を持ったようだった。
わたしは、母さんについて話した。
母さんは、とても小さな頃から、おじいさんと一緒に、川で漁網を引く仕事をしていた。
それは危険に満ちたものだった。強盗やワニが現れたり、ときには人の死体まで流れてくることもあった。その頃、国はまだ平和になっていなかったからね。
母さんは、小さなときから賢い子だった。だからこそ、父さんのお父さん(父方のおじいさん)は、母さんを父さんに引き合わせた。誰もが冗談だろうと思っていたことが、現実になった . . . 本文を読む
日本人初の宇宙飛行士として、90年に旧ソ連(現ロシア)のソユーズ宇宙船に搭乗したジャーナリストの秋山豊寛さん(69)。その後、福島県旧滝根町(現田村市)に移住、有機農業に取り組んでいた。福島第1原発の事故を受けて、今、どこで、どんな思いで過ごしているのか? 訪ねてみた。 . . . 本文を読む
神話1:「トレランスと自由主義のヨーロッパ」。1945年以降のヨーロッパにおける左右派間の一種の力の均衡はある程度寛容の雰囲気を助長したことは事実ですが、だからといってヨーロッパでは寛容と自由を尊重する政治勢力のみが大衆的な人気を集めているわけではありません。虐殺の現場になったノルウェーだけをとってみても、虐殺の主人公が何年間か所属していた極右政党である「進歩党」(真の進歩とは無縁です!)は概して20~25%の支持率を誇ってきました。参考までに、今回の攻撃で目標とされた穏健左派の代表走者である労働党の通常の支持率は25~30%程度です。極右たちがほぼ社民主義者と同じくらい人気を博している社民主義国家ノルウェー?さて、ノルウェーともしかしたら比較対象になりうる「寛容の祖国」オランダでは、前回の総選挙で極右寄りの「自由党」が17%の票を獲得してしまいました。ノルウェーと文化・歴史的に極めて近いデンマークでもやはり最近の総選挙で極右寄りの「民衆党」が15%の票を獲得し、移民者たちを大変緊張させました。つまり、私たちにほとんど「模範」と見えた静かで秩序正しいヨーロッパの多くの社会ではほぼ5分の1に近い有権者たちが種族的な少数者に対する如何なる寛容も許さない極右の政客たちを支持しているということです。不思議でしょう。その理由を考えてみましょう。 . . . 本文を読む
博士:ECRR は独立した組織で放射線を研究しています。20年間の研究の結論は、(日本政府が基準にしている)ICRP(国際放射線防護委員会)の今までのリスクモデルが内部被曝に対して、非常に危険なモデルであると言うことです。放射線物質が体内に取り込まれると、DNAに深刻なダメージを及ぼします。DNAが破壊されると、ガンのリスク上昇や胎児の発達異常、様々な病気の心配があります。
内部被曝は低い線量で起きてしまいます。ECRRのリスクモデルは2003年に、実際に被曝した人たちの疫学調査によって発表されました。原発の近くに住んでいる人や、1950年から60年代の全世界の核実験の「死の灰」を受けた人たちです。これを福島第一原発の状況に当てはめることが重要と考えます。
私が日本に来た理由は、福島の人々に状況がどれだけ深刻か、アドバイスに来ました。ECRRのリスクモデルが正しければ、ガンや新生児に影響がでるはずだから。
日本政府はICRPのリスクモデルを利用し、毎時1mSvという低線量なら暮らせるといっているが、実際は自然被曝量以上に数値が出るということは、その土地に放射能汚染が考えられる。
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広瀬:今回、2つの刑事告発をした。その根拠・事故の深刻さをお話したい。今、福島県民が危険な状況に放置されている。それは誰のせいか。放射能を漏らした責任者もそうだが、安全だと言ってきた放射能健康リスク管理アドバイザー達。彼らは児童の被曝を強制させてきた。それは犯罪ではないのか。放射線管理区域に相当する放射線量の場所で30万人の子供達が生活している。安全だ安全だと言っている被曝量、年間20mSvを越える原発作業員はいない。2009年度でもほとんどの原発労働者が年間5mSv以下の被曝量。それもそのはず、原発労働者の白血病労災認定基準が年間5mSv。つまり5mSv以上の被曝で白血病になる。被曝量を年間1mSv以下にする事を目標にすると変更されたが、汚染状態は何も変わっていない。一刻も早く、県内から避難させなければいけないと訴えてきた。彼らをはっきり「悪党」と呼ぶ。私は、福島県民の一生を台なしにし、この学童たちの大量被曝を放置している悪党どもを絶対に許さない。 . . . 本文を読む
女優の吉永小百合(66)が31日、広島市で開かれた第57回日本母親大会で「地震の多い日本では原子力発電所をなくしてほしい」と脱原発への願いを明言した。原爆詩の朗読をライフワークとしている吉永は、90年代から高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の危険性を訴えるなど、脱原発運動にも取り組んでいた。
純白のスーツ姿でマイクを握った吉永は、厳しい表情で脱原発へのメッセージを語り始めた。 . . . 本文を読む