細菌戦の系譜!!

2022-01-21 10:04:37 | Weblog

●『三光』     中国帰還者連絡会編
日本鬼子(リーベンクイズ)

核時代39年(1984年)5月初版発行

 

日本鬼子(リーベンクイズ)

 

三神高(みかみたかし)
教育助手 伍長
〈旧部隊名〉独立歩兵第42大隊歩兵砲中隊
 

 

チョビ髭も、分隊長も蒼白な顔を見合わせ、兵隊を怒鳴り飛ばした。
「エエイ、眼玉をえぐり取れ」
また、5、6本の銃剣が襲いかかり、頭、顔、胸、所かまわずブスブス突き刺した。チョビ髭教官が、やっと安心したように、「とうとうくたばりやがったか」そう言いながら肩で大きく呼吸を弾ませていた。
≪ああ俺は・・・・初めて人間を殺した・・・・・≫血の滴る銃剣が三神の両手の中でガタガタと震えていた。≪いや俺はもっと強い兵隊になるんだ、これくらいのことで震えるなんて≫
三神がそう自分を鞭打って分隊長の方を振り返った時、
「やいやい、手前たち、なにをもさもさしているんだ、早く片付けろ」
おたおたしている初年兵に、分隊長の柳の鞭がピシッピシッと音を立てた。
 
 
 
 
 

2018年12月に、『留守名簿 関東軍防疫給水部 満州第659部隊』2冊が発売されました!!(不二出版)

 

 

 

    

 

 

    

●日米安保条約・自衛隊を問う!!
自衛隊は、防護のためと言って、旧日本軍の細菌兵器・毒ガス兵器使用の反省・謝罪もないまま新たな生物兵器・化学兵器を作っているのだろうか??憲法9条を持ち、生物兵器・化学兵器禁止条約を批准しているにも関わらず!!


日本の毒ガス


 

 

 

在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)で米陸軍が化学、生物、放射線、核(CBRN)の対応訓練を予定していることに対し、厚木基地爆音防止期成同盟(爆同)など関連4団体が4日、同基地正門前で抗議集会を開き、訓練の中止を訴えた。

 訓練実施は1月28日に、日米合同委員会で合意。防衛省南関東防衛局が大和、綾瀬市に連絡した内容によると、訓練場所は、同基地を共同使用する海上自衛隊が管理する区域内にある滑走路南端の約2万平方メートル。今月5日から9月30日まで使用することで合意した。

 米側は訓練への参加部隊に関し米本土所属と説明しているが、参加人員や日程については知らせていない。危険物の持ち込みや騒音の発生はないなどの情報提供にとどまっている。

 CBRNへの対応訓練は同基地で過去に例がなく、周辺住民に不安が広がっている。

 今月4日には同基地正門前に爆同など住民団体から約60人が集まり「危険な訓練をやめろ」などと声を上げた。爆同の石郷岡忠男委員長は「昨秋には迎撃ミサイル訓練があった。米空母艦載機部隊の移駐後に空いた施設を使った新たな訓練場になることを危惧している」と強調。基地司令官宛てに、基地の機能強化につながる運用などに抗議する要請書を提出した。

 
*CBRNとはchemical weapon:化学兵器、biological weapon:生物兵器、radiation:放射能物質、nuclear weapon:核兵器を意味する。従来はCBRだけで用いられることが多かったが、近年は核兵器Nを加えてCBRN(日本語ではシーバーンと発音する)として用いることが多くなっている。
 

●情報公開裁判
なぜここまでして、国は衛生学校や化学学校で作っていた機関誌を公開しないのだろうか?

- 731 部隊関連資料の情報公開裁判の傍聴支援をお願いします ー 
 
 
 
 
(来年1月も証人調べが続きます)   
 
第33回:2022年1月14日(金)13時30分~  103号法廷 衛生学校図書室図書係2人の証人尋問予定
 
第34回:2022年1月24日(月)13時30分~    103号法廷 衛生学校彰古館担当者2人の証人尋問予定
 
 
 
日本の国家機密』(現代評論社刊 1972年初版発行)

            藤井治夫著

第2篇  自衛隊の機密

第1章 作戦用兵

1 軍令事項

開ざされた用兵面

人的・物的戦力の客観的能力は、予算、装備、基地、兵員等の量質から、ある程度その概容を把握することできる。だが、それがどう使用されるかの用兵構想は、主として無形の意図であるにすぎない。しかも、侵略戦争計画、奇襲戦略が採用される場合、この意図は徹底的に秘匿される。とくに、強力な近代装備をもって相対する現代戦にあっては、軍事の分野に関するかぎり先制第1撃が決定的な意味をもつ。核ミサイル戦争がその典型であろう。

 

1957(昭和32)年7月『衛生学校第1号』発刊

 

 

 

 


●『BC兵器』久保綾三著(1969年)

Ⅱ 自衛隊と生物・化学兵器―その思想と作戦

 

1、自衛隊の装備・訓練を探る

機動隊の催涙ガス作戦

『告発(創刊号)』の中で、「毒ガスへのバリケード」(もののべ・ながおき)は、「どの道毒ガスとは殺す道具なのである。窒息性、糜爛性云々は殺し方の注釈にすぎない。全身の30%がただれればそれだけで死ぬ。嘔吐が激しく繰り返されれば、呼吸器の麻痺がおこって死ぬ。胃出血だけでも死ぬ。―だが涙が出ただけで死ぬだろうか?」

「粘膜を刺激すると涙が出る。鼻に入ればハナミズが流れ、粘膜は水ぶくれになる。気道から肺に入れば、そこの粘膜から滲出液が肺胞にたまり、窒息が起こって死ぬ。だから催涙ガスというのは、ちょっと泣かせてみようというようなイキなものではない。粘膜をかきむしって人が殺す道具なのである。あれは催涙液であって毒ガスではない、などというのは、キベンと呼ぶ値打ちもない。ただのデタラメである」と、CNの激しい毒性とそれを使用することの残虐性に鋭く抗議しているのである。

 
 
 
 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 


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