細菌戦の系譜!!

2022-02-03 12:28:45 | Weblog

●『三光』     中国帰還者連絡会編
日本鬼子(リーベンクイズ)

核時代39年(1984年)5月初版発行

 

善良な僧侶を警察の特務に
 
岡田袈裟二
吉林市警察庁保安科科員警尉補
 
<略歴>
本籍地 長野県小県郡
出身階級 富農
学歴 尋常高等小学校卒業
職業  小商人
所属部隊名
 旧新京2600部隊輜重37330部隊第1中隊第1小隊
被捕年月日場所
1945年9月12日 旧新京2600部隊(南領旧日本軍通信隊舎)
年齢 40歳
 
ところがどこを歩いてもそれらしきものは見当たらぬと、隊員は夕方クタクタになって帰ってきました。しかし私は隊長の了解済みでやっているので、このようなことを数回やって見ました。そのたびに皆当てが外れていました。そこで私は今日こそはと、隊員のすご味のある者を2人連れて僧侶の所に行き、家に入る前から大声で怒鳴り立てました。
「僧侶、お前は我々警察隊を抗日軍に売っておる通匪(敵と通じている者)だ。今日はお前を捕らえて取り調べ、監獄に叩き込んでやる」
2人の部下は、既に命じておいたように、僧侶をがんじがらめに縛り上げてしましました。僧侶は驚いてただブルブル震えるばかりで、顔は真っ青になってしまいました。そうでしょう、この頃“通匪”と一言言われると、その人がどんな人であろうと、立ちどころに死刑にされ、しかも村外れで村人の前で、日本人の刀でバッサリと首を斬られなければならなかったのです。
 
 
 
 
 

2018年12月に、『留守名簿 関東軍防疫給水部 満州第659部隊』2冊が発売されました!!(不二出版)

 

 

 

    

 

 

    

●日米安保条約・自衛隊を問う!!
自衛隊は、防護のためと言って、旧日本軍の細菌兵器・毒ガス兵器使用の反省・謝罪もないまま新たな生物兵器・化学兵器を作っているのだろうか??憲法9条を持ち、生物兵器・化学兵器禁止条約を批准しているにも関わらず!!


日本の毒ガス


 

 

 

在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)で米陸軍が化学、生物、放射線、核(CBRN)の対応訓練を予定していることに対し、厚木基地爆音防止期成同盟(爆同)など関連4団体が4日、同基地正門前で抗議集会を開き、訓練の中止を訴えた。

 訓練実施は1月28日に、日米合同委員会で合意。防衛省南関東防衛局が大和、綾瀬市に連絡した内容によると、訓練場所は、同基地を共同使用する海上自衛隊が管理する区域内にある滑走路南端の約2万平方メートル。今月5日から9月30日まで使用することで合意した。

 米側は訓練への参加部隊に関し米本土所属と説明しているが、参加人員や日程については知らせていない。危険物の持ち込みや騒音の発生はないなどの情報提供にとどまっている。

 CBRNへの対応訓練は同基地で過去に例がなく、周辺住民に不安が広がっている。

 今月4日には同基地正門前に爆同など住民団体から約60人が集まり「危険な訓練をやめろ」などと声を上げた。爆同の石郷岡忠男委員長は「昨秋には迎撃ミサイル訓練があった。米空母艦載機部隊の移駐後に空いた施設を使った新たな訓練場になることを危惧している」と強調。基地司令官宛てに、基地の機能強化につながる運用などに抗議する要請書を提出した。

 
*CBRNとはchemical weapon:化学兵器、biological weapon:生物兵器、radiation:放射能物質、nuclear weapon:核兵器を意味する。従来はCBRだけで用いられることが多かったが、近年は核兵器Nを加えてCBRN(日本語ではシーバーンと発音する)として用いることが多くなっている。
 

●情報公開裁判
なぜここまでして、国は衛生学校や化学学校で作っていた機関誌を公開しないのだろうか?

- 731 部隊関連資料の情報公開裁判の傍聴支援をお願いします ー 
 
 
 
 
(来年1月も証人調べが続きます)   
 
第33回:2022年1月14日(金)13時30分~  103号法廷 衛生学校図書室図書係2人の証人尋問予定
 
第34回:2022年1月24日(月)13時30分~    103号法廷 衛生学校彰古館担当者2人の証人尋問予定
 
 
 
日本の国家機密』(現代評論社刊 1972年初版発行)

            藤井治夫著

第2篇  自衛隊の機密

第1章 作戦用兵

2  統合戦略見積

仮想敵国についての証言

 だが、政府は一貫してこれを否定する。増原恵吉防衛庁次長は、さきの答弁(57・3・25)で、「いわゆる仮想敵国を想定するという形では私どもは作業をいたしておりません」と述べているし、60年安保締結のさいにも仮想敵国はないと答弁された。こうした政府の言明が2枚舌の欺瞞であったことは、三矢研究の暴露によって明らかとなった。同研究の統裁官であった田中義男元統幕事務局長は、恵庭裁判で次のように証言している。

―(三矢研究で) 対象国は想定さましたか。

田中  はい。

―対象国というのは戦前、旧軍でよくいわれました仮想敵国という言葉とどういう関係になりますか。

田中  仮想であっても敵国というような表現をすることは非常に強い刺激を与えるということでありまして、とにかく研究をする上において必要なことを想定した相手であると、こういうような意味であります。

―三矢研究において対象国とはどこの国ということを決めてないということですか、決めているのですか。

田中  対象国はどこの国にしたかということにつきましては、これは、やはり防衛庁長官の許可を得てから申し上げたいと思います。

―あなた方のつかう言葉で言うと、北鮮・中共これは仮想敵国、対象国ではないですか。

田中  その点も防衛庁長官の許可を得てから申し上げます。

―それも「機密」なんですか、理由は。

田中  これは今まで対象国、どこだということは、政府は申しておらないはずです(65・5・28第19回公判調書による。一部省略)。

 

1957(昭和32)年7月『衛生学校第1号』発刊

 

 

 

 


●『BC兵器』久保綾三著(1969年)

Ⅱ 自衛隊と生物・化学兵器―その思想と作戦

1、自衛隊の装備・訓練を探る

国会におけるBC兵器論争

 

〇佐藤(正二)政府委員 先ほどの答弁を繰り返すようで、まことに相済みませんが、戦時に関する条約でございますから、当然戦争手段に関する制限の規定でございますから、そういう意味で、私、先ほどの殺傷性のあるものと申し上げたのでございます。

〇楢崎委員 それは私の問いに対する答弁にはなりませんよ。これは国際法違反です。全世界の世論がそうでございました。アメリカのCN使用について、そういうことをあなたは仰っちゃいけませんよ。

 それでは厚生大臣にお伺いしますが、なぜクロルピクリンが毒劇物指定になって、それよりも効能の強いクロルアセトフェノンがなぜ指定にならないのか。この指定になるのはいいですか。工業用、農業用、医薬用に使われると予想されるものが指定の対象になるのです。まさかこのクロルアセトフェノンが人間にぶっかけられるということは想像していないから、厚生省も指定のしようがなかった。指定されてなかったからということを錦の御旗にすることは間違っております。そうではありませんか。厚生省の考えを聞きたい。

 
 
 
 
 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 


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