旧HPのトップページに誘導だけを残して削除、今でもたまに読んでくれてる人がいるらしい現在トップに載せてなかった小説も誘導を貼ってきました。
あの汚らわしいエロ広告(ホモネタと強姦ばっかり)をもう見なくていいかと思うと新しいパンツを穿いた正月元旦の朝の様にスゲー爽やかな気分なのですが、その半面いただいた数少ないコメントが消えてしまうのが残念な気もします。
もともとあんまり賑わってるHPじゃなか . . . 本文を読む
「……どこから出てきた?」 キメラの獣毛はまだ濡れている――つまり調製槽を出てからそれほど時間は経っていない。
キメラ特に生体熱線砲装備型《バイオブラスタータイプ》などの飛び道具を備えた型式《タイプ》を野放しにしていると研究者自身も危険に晒されるので、通常はスリープ・モードで保管されていることが多い――危険であることのほかに、キメラは成長が早いぶん寿命も短いため、覚醒した状態で飼育しているとすぐ . . . 本文を読む
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「みんななかなか来ないねー」 と、まだかなり席の空いた卓に着いた蘭が、そんな言葉をこぼす。
というか徒歩で家を出た男性三人がまだ到着していないので、女性陣しかいないのだ――そのため席はほとんど空いており、女性陣も適当な席でひと塊になっている。
老夫婦の店にある様なメニューは無く、代わりに品名と一人前の数量、値段を明記した小さな木製の板が何枚も壁に掛けられている。
残念ながら . . . 本文を読む
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膝に前肢をかけて後肢立ちになりながら、ウドンがくるんと巻いた尻尾をちぎれんばかりに振っている。アルカードは公園のベンチに腰を下ろしたまま上体をかがめて、足にじゃれついてくるウドンの頭を軽く撫でてやった。
ベンチの座面に座り込んでいたソバが上体をかがめたアルカードの耳元に鼻先を近づけ、ふんふんと匂いを嗅いでいる。
「ソバ、それくすぐったい」 黒犬の鼻面から逃れる様に上体を起こし、 . . . 本文を読む