日本の産業文化が世界遺産勧告（追記アリ）

5月4日（月）政府は　
「明治日本の産業革命遺産、九州・山口と関連地域」が　
ユネスコ（国連教育科学文化機関）の　
イコモス（諮問機関、本部・パリ）から　
世界文化遺産への登録を求める勧告が出たと発表した　

登録されれば3年連続、15件目の文化遺産となる　



正式な名称は　
「明治日本の産業革命遺産　製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」で　


8県11市に点在する23施設で構成される　

幕末から明治後期の50年余という短期間で　
西洋技術を取り入れ、　
急速に産業国家を形成した歴史的価値　
また、それら施設をひと括りにして　
時系列でストーリー化した点が評価されたとか　


にしても23施設は盛りすぎだろと　
無理やり感も否めないし（苦笑　

下世話な話、　
観光を当てにする側面を考えたとき　
塾はまだ良しとして　
跡地ってのは・・・なかなか厳しいような　


左から大板山たたら製鉄遺跡（山口）、
小菅修船場跡（長崎）、三重津海軍所跡（佐賀）　

しかもまだ現役で稼動してる施設もあるそうで　
生きた化石？みたいな　


三菱重工長崎造船所（長崎）　

観光というよりは社会見学的な趣（苦笑　

スタンプラリーよろしく　
全てを巡るツワモノもいるんだろうか　


・・・と、わりと茶化し気味だけど　
そんな悠長にしてる場合でもなかったりする　

じつは韓国が今回の登録に猛反発していて　
その理由が論理的というよりは　
かなり感情的なもの　

とはいえ7月3～6日にドイツのボンで開かれる　
世界遺産委員会では委員国の一つであり、　
異議を唱えるのは必至な状況らしい　

つまり今までのように 勧告 ＝ 正式決定　
という図式が崩れる可能性があるのだ　


メモるのは「はっきり決まってから」とも考えたけど　
そのときまた追記するということで。


■ 追記　7月9日（木）現在

7月5日（日）に
世界文化遺産への登録が正式に決定

まずはおめでとうございます

ただし、やっぱり韓国がごねて審議は1日延期
ギリギリの調整での決定だった

完全に「政争の具」にされちゃった世界遺産
審議中の日本がした英語の説明に
日韓双方が都合の良い解釈を云々・・・


「世界遺産」という価値観が
おかしな方向にいっちゃったよなと思う

負の歴史を含む世界遺産なら
広島の原爆ドームや
モン・サン・ミッシェルなどはわかりやすいだろう
全てひっくるめて「保存するだけの価値」があるか
純粋にその1点で審議すべきなんだから

オリンピックもそうだけど
「そこに政治を持ち込むな」である。