田舎暮らしの翻訳者 (My way of learning English)

海外ドラマや音楽を通して英語を学んでいる技術翻訳者のブログです。タイトル通り、田舎暮らしです。

今日も母親はPTA行事

2008年04月19日 | 教育関連

PTAを退会して3日経った。自宅でこもりきりで仕事しているので、誰とも会わない。

しかし、例年、総会の前に実施されている「転入職員歓迎会」が、今年は予想外の異動のために、今日行われた。通常は会長と副会長の妻、女性副会長が中心になって準備するため、いくら退会したとはいえ、うちの家内は歓迎会の準備にでかけた。

私はよその地域で、PTAの会員が新しい教職員の歓迎会をどのようにして開いているのか知らない。ただ、妻と同じ職場で働く関東出身の人は、PTA主催で教職員の歓迎会や送迎会を行うと聞いて、かなり驚いていたらしい。

「おもてなし」の気持ちがあって歓送迎会を開催するのだと理解し、これまで手伝ってきたが、これまた結構準備が大変なのだ。役員になっている人間たちは、朝9時に公民館に集合して準備を始める。うちの家内も今朝9時にたくさんの荷物を抱えて公民館に行った。いったん帰宅したのは、12時前。「郷土料理」を振る舞うため、畑にらっきょうを取りに行き、午前中は皮をむいて、包丁で切り、水につけたらしい。

次の集合は午後1時。またまた調理の続き、地域の人、学校の職員、PTA会員が出席するので、歓迎会の出席者は70人前後。今回は転入職員が1人だけだから、どの程度の参加者かわからない(退会したので情報を把握していない)。

夕方5時前に妻は帰宅したが、それから急いで服を着替え、化粧を整えたら、また出て行った。今度は一次会のお世話と二次会のお世話(とはいっても、本人も一緒に食事はするのだが)で、恐らく、帰宅は夜12時を過ぎてからとなる。

非常に不思議なのだが、小学校のPTAというのは、小学生を持つ親の集まりのはずなのに、自分の小学生の子どもをずーっと家に残したままで、週末の早朝から夜中まで「おもてなし」のために公民館で働いていて良いのだろうか。それが教育的なのだろうか。今回は、たまたま私が家にいたが、私が会長をしていたら、夫婦そろって、朝から夜中まで家を空けないといけない。実際、送別会では、私もほとんど1日中公民館にいて、一人で会場設営をしたり、氷を買いに走ったりしていた。もちろん、我が家の子どもたちは自宅にずーっと残ったまま。晩ご飯も2人だけで食べて、2人で就寝していた。

一方、中学校の送別会、歓迎会もPTAが実施する。でも、こちらは旅館で行われるため、食事の準備は旅館側に任せられる。だから、会計や人数の確保、手配などが主な仕事になるらしい。ただ、二次会が行われる校長宅や教頭宅の料理の準備はかなりのもので、「これは準備が大変だったろうな」と驚くこともある。

地域によって異なる風習だとは思うが、仕事を早退したり、休んだりして歓送迎会の準備をする保護者を見ると、「この歓迎会には、見えないコストがいくらかかっているんだろう?」と自営業者はやや不安になるのであった。

一週間忙しく働き、金曜日には仕事を早退して歓迎会用の買い出しにでかけ、土曜日は朝から公民館で調理作業。日曜日の明日は、早朝から中学生の部活の試合。試合自体は私が行くとは思うが、妻はいつ休めるのだろうか。


2 コメント

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そうです。 (東夷(あづま えびす))
2008-04-19 23:08:23
そうです。
蝦夷の私からは想像も出来ませんでした。
鹿児島が気に入ってIターンした私ですが、
当地のPTA活動の煩雑さは異常だと思います。
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コメントありがとうございます。「想像ができなか... (NoBe)
2008-04-19 23:33:38
コメントありがとうございます。「想像ができなかった」と思われるほど、場所によってPTA活動に違いがあるものなのですね。鹿児島で育った私でも、「自分が小学生の頃は親が学校に来ることなんて授業参観だけだったような...」と思います。母親も「奉仕作業はした覚えがあるが、それ以外は覚えてない」と言います。親を家庭に帰そうよ、と思います。
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