GOLDEN NIGHTS＠Shimbashi DRY-DOCK

Ｋさんとサシ飲み。

仕事で出会い、付き合いが深まり、ほどよい距離感で長続きする関係がボクにはたくさんある。

きっと誰にでもそんな関係はあるだろう。

Ｋさんは、そんな関係の筆頭なのだ。

そのＫさんに待ち合わせ場所に指定されたのは、新橋ドライドック（Shimbashi DRY-DOCK）。

新橋のハズレの高架下。

目の前を走る幹線道路の往来が喧しい。

そして、それに負けない賑わいが、新橋ドライドックにはある。

店内はもちろんのこと、店前も思い思いのスタイルで生ビール片手に人の輪ができている。

待ち合わせの今宵は、年に数回のイベント「ゴールデンナイツ」。

２４００円１７枚つづりのチケットを買って、生ビールならチケット３枚、

チキンバスケットなら４枚などと、手でちぎってカウンターに並ぶ。そんな具合だ。

キャビンをモチーフにしたお店の１階のホットポジションで笑顔で待つＫさんとひさびさの乾杯。

プラコップながら、状態のいい生ビールがスカッとノドにきく。

出張で歩かれた地方都市の話などをツマミに、心地よい喧騒の時間が流れる。

２杯目、３杯目と進み、チケットの残り枚数を計算しているのも

おこづかい制だった子供の頃のまつりを彷彿とさせて、また楽しい。

酒場の知恵と経験のつまった仕掛けにハマッていくオトナたちが、チケットを大事そうに抱えてカウンターに列をつくっている。

夏の夜のスタートアップとしては最高の時間に感謝しつつ

Ｋさんとボクはドライドックから烏森の方へ舵を切ったのでありました。