ダイヤモンドダスト

北の大地と日々の生活

沈黙の臓器

2009年07月07日 | Weblog
沈黙の臓器、それは肝臓のこと。
どうしてかと言うと、何か変だと感じた時点で病状はかなり
進行していて手の施しようのないことも多いから。
気づかれない様に、しずかーに、しずかーに進行します。

私は、脳も沈黙の臓器なのではと思います。
「脳腫瘍」
自覚症状がないまま、しずかーに、しずかーに大きくなります。
脳は頭蓋骨に覆われているのでどんなに詰め込んでも限られて
いますよね。
もう、どうしてもダメってなってから初めて症状が出るのです。
(全員がそうではありません。)
その時にはすでに腫瘍は大きくなっていることがほとんどです。
悪い部分は手術で全部取ってしまいましょう、、、って言うわけには
いかない場所です。
人が生きていく上で必要とするものをたくさん脳が司っているから。

初期の段階では発見しようがないですよね。
何かの偶然で検査に引っかかって発見されない限り。
血液検査やカメラやレントゲンなどは通常でも行うことは多々
ありますけど、ついでに脳の検査でもしましょうか、、、
なんてことには普通はならないし。
治療目的以外の脳の検査はとても高額だし。

初発で命を無くす方もいらっしゃいます。
3度も4度も再発し手術し頑張って戦っている方もいらっしゃい
ます。年齢なんて関係ありません。
これを一回飲むと、永久に再発することはありません
-----って言う様な薬が開発されないかなぁ。

テモダールは現時点ではとてもいい薬です。
(合わない人もいるでしょう)
まだデータが少ないです。
何回飲んで、次はこんな治療にシフトするとか
続けすぎると体にこんなダメージが出るので、何回までで
止めるとか。
この薬を、続けた先のことはまだ何もわからないです。

息子のテモダールの治療もあと2~3回で20回になります。
前々回の通院で担当医が
「テモダールの治療は新しい薬でもあるしデータは何もないので
とりあえずは20回を目安と考えています。とても高額で大変な
負担にもなると思うので。」、、、ということを言いました。

私 「続けることは出来ますか?止めても再発しないという保証が
  ないのに止めることにはとても不安があります。」
担当医 「それは可能です。」

私は続けます。副作用の骨髄抑制(白血球の減少)と折り合いを
つけながら、間隔を延ばしながらでも続けます。
そのうち、一粒飲めば永久にOKという薬が開発されるのを
待ちながら。

でもこれは私だけの気持ち。
息子本人の気持ちも聞かないとダメだね。
テモダールのつらい副作用の5日間の投薬を耐えている
本人だもの。