介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第3383号 医療への公費投入率は高い。OECD国際比較5

2009-12-10 04:05:04 | 医療
少し専門的ですが、
医療費の調達がどのようにされているのか?

公的な方法(保険料+租税)
私的な方法(一部負担、私的保険)

日本は、81.3%と、OECDの平均(赤いグラフ)73.8%をかなり上回る。

医療費の負担が社会化されている・・という意味では高い水準です。

以上、OECDがパワーポイントで説明したのは45枚の図からなっています。
このうち、特徴的なものを5つ選んで紹介しました。

以上から、日本の医療の特徴がうかがえます。

1 医療費は公共化されている。

2 医療サービスの質を左右する医師数は低い。

3 機械装置や入院などの周辺部分への投資が多い。

といった点で、国際的にも異色のシステムになっているといえます。

ですから、医療費への公共投資を増やすだけでは日本の医療の改善にならないことがわかりますね。

*私自身は、医療費問題を詳しくフォローしてるわけではなく、このブログは専門家を対象とするものではないので、ここらで今回のOECD資料の紹介をやめます。

【追記】
「公費負担の割合は高い」については、もう少し厳密な検討が必要です。
→二木 立『医療改革ー危機から希望へ』(2007。204-205頁)
では、むしろ、日本は患者の実質負担率が高いと指摘しています。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第3382号 経済力に対する医... | トップ | 第3384号 地道な活動に光明あり »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (チシャネコ)
2009-12-10 09:19:09
日本の医療制度は
医療費については国民に優しいですが、
先生の書いてあるように
医療の専門家は少ないですね。
私自身兄弟に看護士がいますので話をするなかでそのことはよく話題になります。
これから一部の薬が全額負担になるようですが、これが福祉にも影響してきそうなので個人的にどうなるかみていきたいと思っています。
今日は病院に行ってから学校なので、授業の途中から参加できると思います♪
かなーり久しぶりなので、少し緊張してますけど、みんなと会話ができることを楽しみにしています(^00^)
お待ちしています (bonn1979)
2009-12-10 09:41:33
チシャネコさん

コメントありがとうございます。

さきほど
大学に着きました。

医療費については
まだいろんな解釈があるようです。

ともかく
実情を明らかにしたいですね。

では
722号教室で。
医療費の問題 (遥香)
2009-12-11 03:24:33
bonn1979さん。
こんばんは。

3378号と3383号の記事をこちら12月11日のエントリーに引用させていただきました。

よろしければ、ご高覧頂きご意見を頂けたら幸いに存じます。
400円 (bonn1979)
2009-12-11 06:17:06
先日
歯科で
ベテランの先生と衛生士とに
30分掃除してもらいましたが
保険点数40点=400円
自己負担は×3割で120円でした。
床屋さんでの料金と比べても
あまりにも低いと思いました。

このようなミクロの比較と
国債収入>税収
という異常事態とを念頭に
解決せねばならないので
医療問題は何問中の難問ですね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

医療」カテゴリの最新記事