介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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WTO and China's Health Insurance

2008-06-27 15:27:02 | 中国
【中国語と日本語の文献は読んだが・・】

中国の医療保険改革を修士論文のテーマとしているCさんが
Amazon で見つけてきた

WTO, Globalization and China's Health Care System
Mei-ling Wang, Shuo Zang and Xiao-wan Wang
PALGRAVE MACMILLIAN, 2007

を読むことに。(写真の左。図書館の蔵書印が見える)

6つの章があるが、そのうち、第2章
The World Trade Organization and China's Health Insurance Sector
Shuo Zang & Mei-ling Wang
pp.40-54
をまず読むことにして、コピーをとってもらう(写真の右)。

【臨時ゼミの様相】
Cさんの指導教員は、社会保障論ご専門のT先生がおられるが、
午前中、お互いに、学部の授業で神経を使ったので「気晴らし」に読んでみることに。
Cさんは、目次と第2章の最初のページ(p.15)を日本語訳してきた。

○ 英語のまま理解するクセをつける。

○ 語学というより、著者の論理〈国際用語の論理)を理解する。

という注意事項を述べて、最初の部分を2人で読んだ。

【日本語の本とは違う・・】
短いながらも、日本語で書かれた本とは、論理の展開が違う。

「翻訳」ではなく、論理の大筋を紹介してみます・・

○ 中国が(WTOなど)世界市場へでてきて、医療費の保険にも企業が進出することとなった。
これは、中国にとって、良いことなのか、問題なのか。
圧倒的に良いことだ。

○ その理由は、
・いま、中国全土で急速に健康保険への関心が高まった。
・健康保険のシステムが良くなれば、ほかの誰よりも中国人自身の利益になる。
・健康保険は、中国の伝統文化や社会主義思想とも関係が深いが、なによりもその充実は社会の安定に寄与するものだ。
・健康保険は、政策目標として重要なだけではなく、その成功は政治権力を強める。

日本の医療問題の考えるにあたっても参考になりそうです。
毎週、金曜午後、1時間ほど、自主ゼミのようにやることに。〈基本は英語の勉強)
*意味のある内容があれば、2人の議論・感想を含めて、このブログで書きます。
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