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介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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社会福祉の歴史【吉田久一 その5】

2008-08-16 11:20:17 | 社会福祉
第5章は
江戸時代です。pp.99-125

印象に残った点は、次の通りです。

○ 武士とその家族が200万人 全人口2600万人~2700万人
  農民の年貢は、江戸前期は4割、中後期で5~6割と強化された。
  *島津藩では、武士の比率が高かった。

○ 小川笙船(1672~1760)の小石川養生所
  ここは、映画「赤ひげ」でも有名になりました。
   1729年には定員が150人だった。
  *この施設の跡地は現在は(私が長く住んだ文京区小石川にある)東大植物園になっています。江戸時代の薬草園が残っています。

○ 江戸期の前期で諸藩のなかで最も組織的に救済を行ったのは、加賀藩(金沢)の前田綱紀(1643~1724)だった。
  1670年に設立した小屋はその代表例だった。
  →現在も、陽風園というという特別養護老人ホームです。
   学生の実習の巡回相談に行きました。

○ 貝原益軒(1630~1714)は、朱子学の救済思想。
 *その思想は、近代の日本社会事業の留岡幸助などに影響をあたえた。
 *『養生訓』(1712)は、現在の老年学の前身とも言うべき優れた内容です。
 私の鹿児島での修士課程の講義では、この本(第8 養老)を講読しました。

○ このほかでは、
 荻生徂徠 中江藤樹 熊沢蕃山 三浦梅園 二宮尊徳 佐藤信淵 など
 の思想が紹介されています。

これだけのことを考えただけでも、建国200年のアメリカの社会と日本とは違うなぁ
と思います。当然、社会の連帯のあり方、マイノリティへの接し方も違ってきます。

*写真は、先週、鹿児島大学農学部の田んぼ。稲の各種類が植えられています。
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