介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第3730号 『反貧困のソーシャルワーク実践』第2章を読む

2010-06-08 09:08:15 | ヒューマンサービス
写真は、東京都内。おソ松な日々Ⅱ 2010.06.06 からお借りしました。


6月3日付けの記事:

第3723号 『反貧困のソーシャルワーク実践』(明石書房)

で、第1章を紹介しました。

今日は、その第2章です。
文章は易しく、活動の記録を書いているので優れたソーシャルワークの教科書となっています。


藤田孝典他編著『反貧困のソーシャルワーク実践/NPO「ほっとポット」の挑戦』
第2章 pp.63-115.

【どんな人たちか】
・ 最初は、論理的に相談することすらできない状態 p.66
・ できるだけ直接会ってお話をうかがう  p.68
・ うつ病やアルコール依存症などの精神疾患が多い p.71
・ これまでかかわった人の4割は何らかの障害や病気をもっている p.73
・ このように多種多様な生活課題をかかえている  p.74

【相談のプロセス】
3つの事例を紹介したあと、
相談の段階に応じた説明が続きます。

・ 本人の主観的な「要望」や「願望」ではなく「必要」(ニーズ)を探る。p.83
・ アセスメントには、高い専門性が求められる。熟練には経験と訓練が必要だ。p.83
・ 「必要」を当人と僕たちが一緒に考えて、共に共有する。p.85

【相談の精神】
相談者の「分類」はもっとも罪なことだ。p.88
縦割り行政のような考え方はしない。p.88
DIY Do it yourself: 自分でやってみよう の精神による支援 p.89
その人を中心にして・・困っている人に徹底的に「仕える」 p.90

【さまざまな場】
ハウジング・ファースト
生活まるまるコーディネートサービス

ほっとポットにおける「ケア」の場
・ 地域生活サポートホーム
・ 支援付きアパート
・ ほっとサロン~ゆう

過剰な生き方から解放された人たち p.110
立場や階層を超えて人と人がつながるような新しい関係のモデルを生み出す場 p.111


【マクロなソーシャルワーク】
最後に、
ソーシャルワーカーの任務としての政治参加について触れています。 p.112

・講演会・研究会・イベントなどへの積極的な参加
・大学、中学・高校での講義・講演
・ 社会福祉士会、弁護士会、労働組合、生活協同組合などでの発言や講師

代替案の提示

福祉政治、福祉広報、福祉教育は社会福祉士であるぼくたちの重要な任務 p.114
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