介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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2030年の世界を予言

2007-12-29 11:53:20 | 地球→ドイツブログ
【年内に読了】
Alan Greenspan の
本を終わりまで読みました。
本文505ページ。
購入してから約2ヶ月で読めたことになる。
後半で「音読」から黙読に、また、知らない単語もいちいち辞書引かない
という方法に代えてからピッチが上がった。

『週刊東洋経済』の年末年始特集号で
2007年の経済書100選というのを投票で選んでいる。
邦訳『波乱の時代』上・下が堂々3位になっている。
(邦訳は、ついに手にとってみることはなかった)
その解説が、嶋中雄二など4人の専門家から寄せられている。(p178)
原題の The Age of Turbulence
原書のサブタイトル Adventures in a New World
原書の帯 Alan Greenspan conveys the education of a lifetime
の感じは、翻訳では伝わらないと思う。

【第23章 企業統治】
日本語でも、コーポレート・ガバナンスといわれている。
Accurate accounting is central to the functioning of free-market capitalism
(p432)
Wage control, like price control, invariably leads to grave unexpected distortions (p436)

【第24章 エネルギー】
There can be very little doubt that global warming is real and manmade.
(p454) 地球温暖化は、実際に起きているし、人間の活動によって生じたことも疑問の余地はない。

・・・the Iraq war is largely about oil. (p463)
この箇所は、アメリカでも話題となった。イラク戦争は石油が大きく絡む
と言及したためだ。(グリーンスパンは、もともと共和党系なのだが・・)

【第25章 終章】
最終章ということで、アメリカの2030年を予測する。
2030年には、日本は(現在のGDP)世界2位から降りるだろう。
と断定した上で、しかし、と続けている。
・・・Japan will remain wealthy, a formidable force in both technology and finance. (p500)

【社会福祉は・・・】
再三言うとおり、アメリカの社会福祉や社会保障にプラスの意味で学ぶところは少ないです。
むしろ、反面教師として、日本の財界が「アメリカがこうだから・・」
と言ってきても、日本社会の現状と日本人の論理で押し返さなくてはならない。
グリーンスパンのような世界的視野でものを見ることは大事だと思います。
このブログでは触れませんでしたが、子どものころにジャズで金を稼いでいたこと
やモールス信号に夢中になったこと、野球選手の記録を覚える方法など、
本書の最初の部分が人間味あふれる伝記と同時代記になっている。
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1 コメント

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来年こそは! (genesislife)
2007-12-29 19:08:53
 >日本は越えがたいほどの技術力と経済力で生き延びるだろう

 グリーン・スパン氏の予測が当たって欲しいものだけど、本当のところはどうでしょうか?

 今日本はアメリカ型のコングロマリッド型の支配意識が経済界を中心に荒れ狂っています。

 来年こそは良くなって欲しいものです。

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