年金について勉強している方には、この論文を是非読んで欲しいのですが、このブログでは、ごく基本的な話をしています。
International Social Security Review, Volume 62, Number 2, April-June 2009
に掲載された、
Nicholas Barr(イギリス、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス)
Peter Diamond(アメリカ、MIT)
の両教授による
年金政策の国際的な動向をまとめた論文 pp.5-29
の結論部分です。
《年金問題の根本は、長期にわたって年金財政を安定に保つという点にある。
このための方法としては、以下の手段(1またはそれ以上)しかない。
○ 保険料を引き上げる
○ 年金給付を引き下げる
○ 年金支給開始年齢を遅らせる 》
こういう大原則から考えると、日本で行われている議論はいかに素人論であるかがわかります。
というのも、
・保険料の引き上げはしません
・年金給付の水準は維持します
といった政治的な約束をどの政党もしているからです。
マスメディアの議論もおおむねそうですね。
また、年金のように、長期にわたる政策が、政権交代でしばしば替わるのは好ましくないので、基本の路線は共有して欲しいですね。
もちろん、行政庁の提出する資料に基づくだけの議論の進め方も望ましいとはいえないですね。
International Social Security Review, Volume 62, Number 2, April-June 2009
に掲載された、
Nicholas Barr(イギリス、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス)
Peter Diamond(アメリカ、MIT)
の両教授による
年金政策の国際的な動向をまとめた論文 pp.5-29
の結論部分です。
《年金問題の根本は、長期にわたって年金財政を安定に保つという点にある。
このための方法としては、以下の手段(1またはそれ以上)しかない。
○ 保険料を引き上げる
○ 年金給付を引き下げる
○ 年金支給開始年齢を遅らせる 》
こういう大原則から考えると、日本で行われている議論はいかに素人論であるかがわかります。
というのも、
・保険料の引き上げはしません
・年金給付の水準は維持します
といった政治的な約束をどの政党もしているからです。
マスメディアの議論もおおむねそうですね。
また、年金のように、長期にわたる政策が、政権交代でしばしば替わるのは好ましくないので、基本の路線は共有して欲しいですね。
もちろん、行政庁の提出する資料に基づくだけの議論の進め方も望ましいとはいえないですね。