「岩清水日記」(9/28)から。
・・・おもむろに、机の中から、分厚い本を取り出して、
この本の厚みを見れば一目瞭然、相談技術というのは奥の深いものだと煙に巻きました。
書籍の題名は、『身体知と言語』奥川幸子著。
本のほとんどのページには、線が引いてあり、一度は読了しているようにみえる。・・・
* * * *
*「MSW Lab Blog」では、発刊直後 2007.03.06 紹介されています。
本屋さんで
これまでも
何度も手にとっては見たのですが
その「厚さ」(小さい字で670ページ)とソーシャルワークの専門書
ということから無謀なことは避けてきたのです。
*写真の真ん中。背表紙が、その「厚さ」を示していますね。
アマゾンから
奥川幸子
【日本では専門的な教育は乏しかった】
pp.180-181 日本では「相談援助面接」の専門的教育がなかった。(社会福祉学部はあった)
*それが、介護保険の導入により「介護支援専門員」ができて、にわかに多くの専門職にこの技術が重要であることが明らかになった。
【必要性は顕在化しているから】
p.244 注2 保育士、看護師、介護福祉士、リハビリ関連職種などがソーシャルワーク援助技術を学び始めている。
〔古瀬〕上記の2点は、関連していますね。このブログでもうすうす指摘してきたことが、社会福祉援助技術を代表する先生からはっきり指摘されています。
【「過去」がヒントに】
pp.70-71 「人への理解」の中核的な視点
p.501 職業生活のスタート時の先輩の重要性
p.567 人生には誰にでも一度や二度は輝いた時期がある
〔古瀬〕社会福祉援助技術の対象とする人を理解する場合と
専門職として成長していくこと、という2つの文脈で「過去」の重要性が語られます。
【芸の世界に通ず】
p.401 本書の場合には、人形浄瑠璃の義太夫の事例が詳しく説明されていますが、およそ芸術、スポーツなどすべての職業、人生に通ずるもの(自己鍛錬)が、社会福祉援助技術にもあてはまる。
【読者層】
広く社会福祉の現場にいる中堅スタッフ
(分厚いが難解ではない。全体の関連に留意して書かれている。注やコラム、図解などの工夫が理解を助けている)
【著者の意図とは別の読み方】
○ 介護福祉専門職が「相談援助技術」をさらに実践的に学ぶ方向の意味を確認できた。
○ 自分の戦場ともいうべき(もうそろ終戦ですが・・)教室で社会福祉の基礎を教えたり、院生の研究を助言することに応用して考えてみた。
・・・おもむろに、机の中から、分厚い本を取り出して、
この本の厚みを見れば一目瞭然、相談技術というのは奥の深いものだと煙に巻きました。
書籍の題名は、『身体知と言語』奥川幸子著。
本のほとんどのページには、線が引いてあり、一度は読了しているようにみえる。・・・
* * * *
*「MSW Lab Blog」では、発刊直後 2007.03.06 紹介されています。
本屋さんで
これまでも
何度も手にとっては見たのですが
その「厚さ」(小さい字で670ページ)とソーシャルワークの専門書
ということから無謀なことは避けてきたのです。
*写真の真ん中。背表紙が、その「厚さ」を示していますね。
アマゾンから
奥川幸子
【日本では専門的な教育は乏しかった】
pp.180-181 日本では「相談援助面接」の専門的教育がなかった。(社会福祉学部はあった)
*それが、介護保険の導入により「介護支援専門員」ができて、にわかに多くの専門職にこの技術が重要であることが明らかになった。
【必要性は顕在化しているから】
p.244 注2 保育士、看護師、介護福祉士、リハビリ関連職種などがソーシャルワーク援助技術を学び始めている。
〔古瀬〕上記の2点は、関連していますね。このブログでもうすうす指摘してきたことが、社会福祉援助技術を代表する先生からはっきり指摘されています。
【「過去」がヒントに】
pp.70-71 「人への理解」の中核的な視点
p.501 職業生活のスタート時の先輩の重要性
p.567 人生には誰にでも一度や二度は輝いた時期がある
〔古瀬〕社会福祉援助技術の対象とする人を理解する場合と
専門職として成長していくこと、という2つの文脈で「過去」の重要性が語られます。
【芸の世界に通ず】
p.401 本書の場合には、人形浄瑠璃の義太夫の事例が詳しく説明されていますが、およそ芸術、スポーツなどすべての職業、人生に通ずるもの(自己鍛錬)が、社会福祉援助技術にもあてはまる。
【読者層】
広く社会福祉の現場にいる中堅スタッフ
(分厚いが難解ではない。全体の関連に留意して書かれている。注やコラム、図解などの工夫が理解を助けている)
【著者の意図とは別の読み方】
○ 介護福祉専門職が「相談援助技術」をさらに実践的に学ぶ方向の意味を確認できた。
○ 自分の戦場ともいうべき(もうそろ終戦ですが・・)教室で社会福祉の基礎を教えたり、院生の研究を助言することに応用して考えてみた。
私自身が印象に残った箇所しか覚えていないですね。
定期的に読みかえす本だと思っていますが、
それも出来ないことが多いです。
このように取り上げていただくと、すぐにでも読み直そうと思います。
ありがとうございました。
もともと貴ブログを読んだことで
購入したのですが
これまで
とおり一遍だった
教科書の内容も
著者の体験と推敲を重ねた表現とに
引き入れられます。
毎度のことながら
座右に置くべき
本格的な書物を紹介いただいています。
*それに比べると
本屋の新刊書コーナーの口ざわりのいい
新書ものは何か「消費するだけ」
という感じが残りますね。
奥川先生のお話の幹は、基本に帰ることを常に頭に置きながら、考えることのようです。
それはアセスメント面接において、クライアントへの手当てをしながら、ソーシャルワーカーの(アセスメントの)感覚にひっかけ、ことばをたよりに、そのひっかかりをもとに、話の糸口を見いだして、支援をクライアントとの共同作業で行うものと考えます。
それをどうやってソーシャルワーカーの体に染み込ませてゆくかであるかが本を
読み、研修会で学んだ感想です。
実はこの書物を読み、言わんとしていることは理解できたつもりでしたが、いざ事例検討を中心とした研修会に出てみると、感覚として体に入ってないことがわかりました。
研修会は9/22、23の二日目に行われましたが、あれから毎日、きにかかることを中心に本に目を通しています。
確かめて、確かめてゆくことが必要だなぁと実感します。
あらためて読み、何が求められているのか、そして自分はどうなのか、みつめたいと思います。
このことを実感することはできて、実行することは、なかなか独力では難しいですよね。
だからこそ、Maa-chanさんがよくいわれる外部からのスーパービジョンが働くとが必要なのだと思います。(私は、ここでの「外部」とは自分以外の者としてこらえさせていただきましたが・・・)
もちろん、この一連のブログにより、「身体知と言語」を本棚から取り出した一人です