介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第1629号  『反貧困』(湯浅 誠)を読む(その15)

2008-09-30 13:34:10 | 経済
【これまでのまとめ】
日本では、
・雇用の場で苦労する(非正規労働、低賃金、超過勤務・・)
・社会保険に加入できない苦労(非正規労働で社会保険に加入できない、保険料を払えない・・)
・最後の砦である生活保護でも救済されない
という具合に、雇用・社会保険・生活保護、どの段階のネットワークからも漏れてしまう人がいる。

【皺寄せを受ける人々】
第2章 2は、「皺寄せを受ける人々」pp.38-58
です。

○ 刑務所をセーフティネットとする人々

○ 家族の中で解決を迫って、家族間の殺人などの悲劇にいたる例

○ 働いていても収入が少ないために、実家に住みながら飢えている青年

○ 経済的な要因で、児童養護施設に入る児童が増えている
   →虐待にあう児童の家庭の所得が低い場合が増えている

○ 子どもを強制的に親から引き離して施設に入れる事例

○ 貧困の世代間連鎖
 ・生活保護世帯の子どもが、生活保護を受ける割合が増加している
 ・生活保護世帯の高校進学率が低い

【事実に基づく記述】 
以上の分析を本書では、公表されたデータや文献で一つずつ明らかにしていきます。
*本書では、図書による文献を基礎に分析しています。ウェブサイトに公になっているデータを探しています。
この作業は時間がかかるので、いちおう先へいきます。

【貧困は自己責任か】
このような事例を受けて、
第3章では、「貧困は自己責任なのか」と問うています。(次回以降へ)


*写真は、昨日の桜島。(見えません)
鹿児島散歩の9月29日付記事からお借りしました。
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